2092

lighthouse

他人事をじぶんごとに、じぶんを他人のように。

なんて言うと「君の名は。」みたいだけど、僕の2016年は、この言葉で言い表せる。どちらにも共通するのは、あるがままを見ようとする姿勢。

何か起こった時に「もう一人のじぶん」がやってくるのが今までだとすると、今はいつも棲み着いているような、ココロの食費2倍になるような、そんな感覚へと変わる。無意識の時間を減らして、意識する時間を増やした。

そのおかげか、誰にも言えなかったココロのうちを、これまで以上にいろんな人から聞かせてもらえた。「安藤くんだから言うけど、」を、よく聞いた。すごく光栄という気持ちと、吐き出す人ができて少しでも気持ちがラクになってくれたらいいな、という気持ちの両方がある。「本当に困った時にアタマに浮かぶ人」でありたいと、20歳の頃から思っているから、やっとそうなってきた気がする。ありがたい。安藤の「安」は安心の「安」、なのです。

言葉は、態度は、ココロのうちが出発点にある。いつもそう捉える。人を理解することは、ココロのうちを知ること。見たままで判断しないこと。なるべくイメージから離れること。「そこまでしてしんどくない?」と言われるけど、しんどくもなければ、ラクしたくもない。これはただ、自分のためにやっているだけ。人が自由になると、自分も自由になれる、それだけのこと。僕にとっては、人を理解しないのは、自分を理解しようとしないということ。

大袈裟でも何でもなく、やっと人生が始まった気がする。これまでで断トツに楽しい一年。慌ただしい最中(さなか)にこんなブログを書いては現実逃避する、ステキな矛盾まで丸ごと含めて。

Date: 16/12/27 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2091

TIME VOYAGER

トローリーバッグのロック部分が故障して、メーカーに修理してもらう。

ごく当たり前のことだけど、使っているうちに、壊れる。愛着があるから、直して使い続ける。なるべくそうできるものを選ぶ。

ココロの底から惚れ込むものは、人生でそう多くは出会わない。他の人はどうか知らないけれど、僕はそう。だからやっぱり、大切にする(いいものは安くないし)。大事にしまっておくようなことは好みじゃないから、スニーカーに惚れ込んだ時期は葛藤が耐えなかった。直せないものは、それはそれでつらい。大抵は、大きな魅力と背中合わせに大きな欠点のあるものを好みます。その方が手間をかける喜びがある。

使い続けることは、新しく何かを買わないことでもある。廃棄しないことでもある。そんなつもりはなくても、そんな作用を生んでいる。「新しく買った方が安いかも」みたいな感情に惑わされそうな時は、よくこうやって別の視点を取り出しては、自分を落ち着かせている。愛着にだって覚悟はいる。

Date: 16/12/23 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2090

tree

「これが自分の持ち味」と信じて疑わないものは、あんがい思い込みだったりする。誰かに「それいいね」と褒められたこととは、まったく違うものだったり。

持ち味は、自分が自分でいられるものかも知れない。それだけに、出し惜しみしようなんて考えない。いつでも振りかざしたい。だからこそ、凶暴な一面もちゃんと持ち合わせてる。自分にとっては良くても、他の誰かにとっては不快に感じられることだってある。

持ち味は、使いどころを見極めてこそのもの。この頃そう考えるようになった。あえて頼らないようにすると、グッとこらえてみると、いつもよりしなやかにものごとが進んでくれたりする。自分にとっての持ち味は、人には濃すぎるのかも知れない。

持ち味という「味付け」を抑えたら、素材そのものの味が活かされる。そういう事だと思う。よく考えないと、反対のことをしてしまう。考えが足りない日ばかりだ。持ち味を殺し続けていることに、まだ気付いてない人もいる。

Date: 16/12/17 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2089

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◎土曜日のこと

 父の24回目の命日。もうすぐ四半世紀。墓前にて報告と誓いをいくつか。

夜はAつMATA。こっちも9回目。予定が重なる師走2週目にもかかわらず26人も集まってくれて、本当にありがとうございました。楽しかったです。来年も続けるかは未定でも、他人事のように「あったらいいなあ」とは本気で願ってます。

AつMATAは「何もしない」がテーマ。よしみのココロのこもった料理、お店の空気、美味しいお酒、そして来てくれる人を信じたら、もうぜんぶ足りてますやん、ということが本当に実感できる。不安になると人はつい何か足したくなるけど、足さない。最後の最後に分かったのは、結局これは能であり浄瑠璃である、ということ。

◎翌日のこと

 たくさんの人が集まってくれた、その反動から来る虚無感も味わえるように。「孤独」という前提に帰ってきた感覚。AつMATAに共感してくれる人は、その前提を共有できる人なんだろうなと思う。京都まで行って中山珈琲を飲みながら少し話して帰って、余ったワインを飲みながら平野啓一郎の新作の続き。本当におもしろい一冊。読み終えたら、最近知り合った子が借してくれたオススメ本を読む。そういうのがいい。

寝る前に友達から突然の連絡。3年前の非を謝りたい、と。聞けば僕自身まったく気にしていなかったこと、でも本人はずっと後ろめたかったこと。苦しみ続けていたこと。その勇気と誠実さが言葉にできないほど嬉しくて、ずっと苛まれてきた自意識に対して僕ができることは、全力で許すことしかない。ちょうどそんなことを直前のブログにも書いた。怒ってないことと許すこととは、似てるようで少し違う。大切に思ってくれてるんだなあと、逆にこっちが救われる。

Date: 16/12/12 Photo: iPhone 5

2088

dragon

デザイン仕事に没頭している合間に書くブログは本当につまらない。今日がまさにそう。書くだけ書いて読み返すやいなや「これはイカン」となってすぐ却下。なんというか、焦がしバターならぬ「焦がし過ぎバター」みたいな苦みと重み。こんなときは言葉を必要としない写真でもUPしてお茶を濁すのが吉。そもそも書かない、が大吉、だけどそうもできない時期。

話は変わって、許し合える間柄って、すごくいい。一人だけでは成立しえない魅力がすごくいい。「できるようになる」の仲間にも、入れてあげて欲しい。

Date: 16/12/08 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2087

brown rice

この間のM-1、特に決勝ラウンドが素晴らしかった。3組とも甲乙つけがたいおもしろさで、最後までどのコンビが優勝するかホント分からなかったほど。銀シャリは、安定感のあるしゃべくりスタイルはずっと大好きだけど、だからこそこの賞レースで優勝は難しいだろうなと勝手に分かったつもりでいたら、もう一段上を登って見事に優勝。これにはもう感動しかない。芸を磨くっていいなあと、ココロから。

挫けずに磨き続けると、ちゃんと光るね。ザイマン最高です。

Date: 16/12/07 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

2086

upside down

慌ただしい時期は余裕がなくなる。習慣も崩れるわリズムも崩れるわ、全人類に起こり得る悪循環。

中でも困るのは、判断を誤ること。間違えること。それはアートディレクターの仕事で一番やっちゃいけないこと。なるべく間違わないように、習慣やリズムを俯瞰して見て、余裕のなさ加減を確認する。簡単に言うと、いつもできていることが、どれだけできていないかを計る。

仕事をはじめる前に植物の状態は見れているか、声はおかしくないか(疲れてると寝起きみたいな声になります)、ちゃんと相手の目を見て話せているか、カロムは狙ったところに打てるか、文章が要件だけになっていないか、後回しにするものが多くないか、誰かのせいにだけしていないか、彷徨いたがってないか、ごはん何を食べたか覚えているか、寝る前に本を読めているか、などなど。その上で、今日は一呼吸じゃなくて二呼吸まで置いてみようとか、自分なりの処方箋を出してみる。自分の感覚は信用しない。いつも以上にスタッフに意見を求めたりもする。

明日から12月。一年で一番間違える月(たぶん)。間違えないようにするって、人間には難しいです。

Date: 16/11/30 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2085

dp3q1218

個人的エネルギー問題。

不要なダイレクトメールの受け取りをやめる。破って捨てれば3秒で済むハナシも、破って捨てるものをわざわざ配達する配達員さんのエネルギー、宛名ラベルを貼る事務員さんのエネルギーなどなど考えると、ものすごく無駄なエネルギーが使われてる。いや違うぞ、僕が使わせてしまっている。

ダイレクトメール自体どこかのデザイナーさんが作っているものだし、そこに対するちょっとした後ろめたさもある。破られると分かっているものを作るって、想像しただけでも辛い。面倒だけど、ひとつひとつやりとりして、やめてる。面倒こそ日常。

少し前に、在来種の野菜をつくってる農家さんと話して印象に残ったこと。夏野菜は種ごと食べるものが多いからそれなりにエネルギーがある。ちゃんと作ったら、野菜だけでも十分お腹いっぱいになるとか。それ以来、たとえば同じ大きさのリンゴでも、含んでるエネルギーは全く違うのでは?と思い始める。

それをカロリーというのかは分からないけれど(無知です)、生命そのものが持つエネルギーのようなものを、手に取った時に感じることもある。エネルギーをいただく、という感覚。少しずつでも深めたい。一緒にいて疲れる人も元気になる人もいるし、そういうものだと思う。

Date: 16/11/28 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2084

Lake Biwa

新しい通販サイト立ち上げの打ち合わせで兵庫へ向かった帰りに立ち寄った、大津SA(上り)からの眺め。叶匠寿庵にてコーヒーと栗きんとん。「きんとん」っていい響き。きんとん、かんてん。

お手洗いのハンドドライヤーが外から見える位置にあってなんだか間抜けだったのと、お土産のひとつに「栗モンブラン」なるものがあって、モンブランの気持ちを考えると「アタシじゃ説明不足ってこと?!」とでも言わんばかりのトゥーマッチさ加減にゆとりのなさを感じました。

今回のAつMATAは、いつも参加してくれる人のその友達が何人か来てくれます。あの場所に呼びたいと思ってくれる気持ちが本当に本当に嬉しい。きっと大切な人に違いないから。まだ十分に声かけられていなくてすいません。時間かかってますが、一斉送信、みたいなことはしたくないのです。内から広がっていくのが、僕は好きです。

Date: 16/11/25 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2083

In This Corner of the World

きめ細やかに描写される日常に、とてつもない非日常が起こる。でも、日常は決して足を止めてはくれない。それが現実だと言わんばかりに。そんな残酷さが描かれていながら、今までに観たどの映画よりもたくさん声に出して笑った。これこそ人生だなと思いました。

Date: 16/11/24 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2082

yujiro

今日は京都造形芸術大学の学生さん3人に囲まれ、「はたらく人」というテーマでインタビューを受けました。この仕事に就くことになった経緯(と15年以上前に描いたイラストも)を久しぶりに振り返れたことや、ふだん大切にしていることも日常になりすぎて、あらためて言葉にして「そういえばそうだったなあ」と感じることも多くて新鮮なひととき。

自分らしいなと思ったのは、いろいろ質問を受けた中で「これからの目標は?」に即答できなかったこと。ないんだよなあ、これからの目標って。仕事に関しては目の前のことにひとつひとつ向き合うことしか興味がないのかも知れない(だから職人って言われるのかも)。考えるきっかけになりました。3人ともお疲れさま。長丁場ありがとうね。

Date: 16/11/18 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2081

candle

このブログ、目に見える反応は1割とありません。降水確率なら10%未満。まず降らないであろう雨にココロを乱す人が、一体どれだけいるだろう。

SNSの反応って、せいぜいそんなもの(そんなもんでしょう?)。視点を変えれば、いつも9割以上の方が何も言わず読んで下さっています。会った時にちゃんと感想を伝えて下さる方もいます。もちろん、どちらも同じくらいありがたいこと。見えてるものと、見えてないものを足して、ぜんぶ。

Date: 16/11/16 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2080

dp3q1207

メガネを買う。同じものを2つ、JINSにて。

店員さんに「どんな風にお使いになりますか?」と訊かれて「何かあった時のためです」と返す。つまり、災害時のメガネ。普段は1DAYタイプの使い捨てコンタクトなので、大きな災害が起こった時、僕は高い確率で翌日には視力のほとんどを失う。明るい日中はまだしも、灯りのない夜を想像すると、見えないことは本当に怖い。守りたい人を守れないばかりか、いろんな人に迷惑をかけることもある。

その事実に気付いてはいたけれど、そこまで必要かは疑問だったし、アタマのどこかで「そんな日は来ない」と思っているし、合わせて1万円強とはいえ無駄な出費になるかも知れないしで、結局3年かかった。きっかけはこの間の鳥取地震。買うと決めても、億劫さは拭えなかった。鯖江で買った普段使いのメガネも、ひとつ持っているし。

これは儀式。メガネを買うという行為で、もうひとつ覚悟を決めたというか、本当はやらなきゃだけど、目を逸らしたいことを「じぶんごと」にするための。できれば何もしたくない。でも、つまずくことって、見失うことって、大体そんなことでしょう。ずっとグルグルしてることって。

世の中の大きなできごとに一喜一憂するのはそれはそれとして、こっちの視点もそばに置く。できることから、ひとつひとつ。実はそれが一番の近道だったり。

Date: 16/11/14 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2079

beer

今年もAつMATAの季節がやってきました。今回で最後になるかもなので、もし良かったらご参加ください。

ー日にち
12月10日(土)18:30〜(22:30)

ーところ
GOODFOOD(滋賀県野洲)→詳しい場所

ー会費
おひとりさま4,000円(税込/飲み放題つき)
小学生以上 1,500円
小学生以下 500円

ー定員
25〜30人くらい(先着順)

ー締め切り
12月3日(土)の23:59まで
※定員が埋まった時点で締め切らせていただきます。

ー参加できる人
申し訳ありませんが友人・知人のみとさせていただきます。

ーひとこと
どうぞお気軽にご参加ください。肩書き抜きで、人と人とが集まるだけの楽しい会です。お一人でのご参加や、途中参加の方も大歓迎です。

ー飲み放題について
飲み放題は2時間です。2時間を超えた場合、有料にて追加できます(最後まで飲み放題のお酒も用意しています)。

ー参加のご連絡
僕宛にメールください(PCでもiPhoneでもfacebookでも何でも)。定員に限りがありますので、場合によっては泣く泣く参加をお断りさせていただく場合があります。その場合、このブログにて締め切りの告知を行います。また、行きたいけど予定が未定・・・という人もその旨ご連絡下さい。

ーここだけの話
来てもらえるかどうか毎年ヒヤヒヤしてます。早めにご連絡もらえるとホッとします。あと、よしみが何か新しいこと企んでるようですよ(僕はノープラン)。

Date: 16/11/08 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2078

firewood

ことしのはんぶんをすぎたころからずぅっとあわただしくて、いきおいはこのごろさらにかそく。そのにゅあんすをつたえるために、2078かいめにしてぜんぶひらがなでかいてます。そうです、はつのこころみです。ぜんぶかたかなになったら「あ、もっとあわただしくなったんだな」のさいん。

つぎのぶろぐでは、ことしの「あつまた」のこくちします。しょじじょうあって、こんかいでさいごかもです。だからってわけじゃないけど、あのひともこのひとも、なるべくきてくださいね。せっせ、せっせ。

Date: 16/11/02 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2077

greens

人見知りだとかそうじゃないとか、その手の話題の一番つまらない答えになるかもなのは承知で、最近はなるべく「ただそこにいるように」してる。相手にも自分にも極力ストレスを感じさせないというか、プラスにもマイナスにも振らない、ゼロの地点。

実際そうはならないんですけどね。あくまで近づけている、というだけ。存在しないゴールは目指さない、そこがポイント。そうするだけで、見えてくるものが山ほどある。見えてくると、今度はいろいろ起こる。

Date: 16/10/31 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2076

ginkgo nuts

銀杏が届く。

樹齢400年の銀杏(いちょう)の木と暮らすお客さまから、収穫のお裾分け。まるで宝石のよう。封筒と塩、そして「食べ方メモ」まで一緒につけてくださる細やかさ。ありがとうございます(ご依頼いただいている仕事は遅れているというのに)。ここまでしていただくと電子レンジまで期待してしまいます。試しに少しいただいたら、思わず卒倒しそうな美味しさ。銀杏とは茶碗蒸しの中でしか接点がなかったというスタッフまで感動するほど。なんだなんだこれは。

きのうはきのうで、鳥取のこれまた小粋なお土産をいただく。いただきもので生き延びてる気がする。ココロのいただきもの。そうかも、真理かも。

Date: 16/10/28 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2075

dp3q0873

iPadが欲しいという相談をお客さまから。どのモデルを買えばいいか。

事情を聞けばフル活用するほどでもない。新品を買うのはもったいないから、じゃあ中古かな、となる前に「買わない」発想で考えてみる。D&DEPARTMENTの企画展で使われている音声ガイドは、不要になったiPodをSNSで集めたもの。同じようにiPadも実はけっこう余ってるはず。そう思って周りの人に聞いて回る。3人くらいにアプローチして、見つかる。

いただく代わりに何かお礼をしようか、あるいは安く譲ってもらうつもりが「物々交換にしましょう」という流れに。料理が好きな方なので、少し前にポイントを貯めて交換したGLOBALの包丁セットのうち1本と交換。おもしろいなあ。

こう書くと簡単に思えて、実は包丁にたどり着くまでに「自分には不要だけれど相手に価値を感じてもらえるもの」をあれこれ考えた末のこと。モノに限らずコトでもよいルールまで提案いただいて、何かを手伝うとか、デザインするとか、発想をめいっぱい広げた時間まで含めて楽しかった。そんな時代です。

Date: 16/10/22 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2074

Lake Biwa

京都の愛すべき人たちと、滋賀県を巡るツアー。名ばかりのガイドと、方向音痴ドライバーの2役。20年以上も滋賀に住みながら、初めてのびわ湖バレイ。夏に新しいテラスができたおかげか、平日なのにかなりの賑わい。知らないこと以外なんでも知っているのに、まだまだ知らないことばかり。天気も空気も風景も出会った人もわんわんも、ぜんぶ良かった。

Date: 16/10/20 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2073

flower

今さっき2年ぶりに再会した人が着ていた服が、前日の夢に出てきた姿とほぼ一致した。今まで一度も見たことのないコーディネート。それに気付いた時も、驚きと言うより「あ、ホントに合ってた。」みたいな感覚。なんだこれは、なんだチミは。

世間を騒がせた高畑裕太氏をはじめてテレビで見た時も「この人なにかやらかしそうだなあ」と感じたこととも、何か関係があるのかな。いよいよそんな能力が身に付きつつあるのかな。そのうち「イタトン!」とか使えるようになるのかな。なれるもんなら、なりたいな。

Date: 16/10/18 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2072

shadow

意識してること以外、ぜんぶ無意識。

言葉にすると「そんなもん当たり前やないか!このすっとこどっこい!カネ返せ!いや酒もってこい!」とかなんとか言われそうですけど、当てはめてみると結構おもしろい。

このブログを読んで下さっている時も、読んでいる最中に自分の「読んでいる姿」を意識する人はほとんどいないはず。書いている僕自身も、今この瞬間は「書いている自分」を自覚するものの、没頭し始めた瞬間から意識は別のところへ行ってしまう。

自分自身は、自分が意識していることでできていると思い込む。自分以外の人は、無意識な状態もぜんぶ含めて見ている。そこに大きな認識のズレがある。どれだけ意識しながら過ごすかで、変わってくるのかな。やっぱりおもしろい。

自分ひとりでは気付けないことがたくさんある。気付けても、認められないことも。

Date: 16/10/17 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2071

a dry rose

ちょっとしたお礼なんかに手紙を書くようにしてる。

ブログやSNSみたいに不特定多数に向けて、誰に向けて伝えたいのか自分でも実はよく分かってないものを楽しむのも、それはそれでいいのだけれど、特定のひとりに向けて伝える「基本中の基本」が手紙にはあって、個人的にお気に入り。

残るものだから、残したいものだから、いつでも「さあ書こう」という気にはなれず、前もって日にちを決めて、それまでに気持ちを整えて、と、時間がかかる。いわゆるココロの準備というものが。そこまでしても書けない日はザラにある。そういう所もいい。

少し前に、仕事仲間の奥さんにお礼の手紙を書いて、嬉しいことに手紙で返事をいただいて、そんな関係をひとつひとつ積み上げていくのが性に合っているというか単純に好きなので、そこに共感してもらえるのはとてもありがたい。出す相手がいなければ、書くことも送ることもできない。

Date: 16/10/14 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2070

dp3q0800

SIMフリーに変更しました。3年以上使っていたiPhone5からSEへ。これを書いてる今まさに、ナンバーポータビリティの開通手続き中。裏では何が行われているのか。

急速に普及するSIMフリー。周りもじわじわ移行していて、数年後はきっと定番になる。お金は理由ではなくて、安さや便利さという価値観(と2年間)に縛られて「それ自分の意志で選んだ?選ばされてるんじゃない?」みたいなところから抜け出したかった。謎の明細や複雑すぎるシステムにも不本意ながら目をつぶっていたし、なんか、あんまり健全ではないなあという気持ちはずっとあったから。こういうカタチの意思表示も、していかないと。

いくらかは不便になる要素も出てくるだろうけど、自分で選んだことで、そもそもスマホの不便さなんてそれほど大した問題ではないし、不便なら不便で工夫する楽しみも生まれるし。それにしても最近のバックアップのスムースさには驚いてます。すごいなー。

Date: 16/10/12 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2069

birds

過労、過労死。

僕のまわりにも心配な人がいる。ある人は会社の体質が理由だったり、ある人は自身の気質だったり。ほとんどは、その心配を余所に、という感じだけれど。カラダよりもココロよりも優先せざるを得ないものがあるというのが、僕にはつらい。たとえ事情は理解できても、つらいものはつらい。

「私は大丈夫」なんて根拠なく言う人が、聞く側にとっては最も危険で、信用に足らない。とはいえ誰でも期間限定で、だましだましやり過ごさなきゃならない時期もある。でも、自分を欺くことに慣れてしまった時、たいてい取り返しがつかなくなっている。

できることはほとんどないけれど、自分に異変を感じることがあれば、一声かけて欲しい(知っている人に限ります)。その時くらい依存であってもいい。できることは本当にないけれど、どこかに逃げ場があるのは、きっと気持ちが救われるから。背中を押さずに、引く、とでもいうか、そんな場所があっていい。

週休2日の体制を取っているのは、理由はさまざまで、時々お客さまにも「休み過ぎ」と指摘されることもあるけれど、「あそこが休んでるなら休んでもいいか」と思ってもらえるのは、ひとつ有意義だと思うし、一日はカラダを休めて、残りの一日は単なる野洲市民として過ごしてバランスを取ってる。

いちばん時間を使っているのは仕事でも、いちばん気を使っているのはバランスを取ること。明日は我が身と自覚があるから。生きることは働くこと、だけで済むほどラクにはできてないからね。

Date: 16/10/08 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2068

dry leaves

無花果ってなんか出世したよなあ、なんて話をすると、おもしろいことに8割以上の人が「でも昔は好きじゃなかった」なんて言う。かくいう僕も全く好きではなくて、グジュグジュしてるわ、甘みはやけに強烈だわ、果物が果物たらしめる透明感がないわでハッキリ言って理解不能だったものが、大人になってからはすっかり受け入れて「いちじくって漢字の字面からしていいよね」なんて、容姿にさえ辿り着く前に褒め称える始末。自分にとってワケが分からなかったものも、いつか受け入れられるようになることもあるよね。無花果は昔から何ひとつ変わっていないのに。そういう楽しさもある。

*写真は無花果とは一切関係ありませぬ。梨の立場で語ってもおりませぬ。

Date: 16/10/07 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2067

fallen leaves

誤解されるのが当たり前で、ちゃんと「正解」を伝えて「理解」に変えていく。誤解するのが当たり前で、ちゃんと「正解」を知って「理解」に変えていく。それが僕の捉えるコミュニケーション。紆余曲折の先にあった結論。

何かにつけて「当たり前をどこに置くか」を改めて意識するのが、最近やってて楽しい。伝わらなくて当たり前、ブレて当たり前、2年前インドネシアでブレイクした当たり前、間違えて当たり前、寂しくて当たり前、うまくいかなくて当たり前。当たり前じゃないのも、当たり前。

Date: 16/10/05 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2066

eleven candles

今日で11周年。

「とりあえず10年やる」と誓ってAMATAを始めて一年前に10周年を迎えた時、ちょっとした燃え尽き感に苛まれた。これがなかなか厄介で、なんというか、やる気が出ない。これからどこへ向かえばよいものか、路頭に迷う。我ながら困りものだったけど、まあ、出ないものは出ないし、無理にしぼり出しても仕方ない。

唯一の救いは、このタイミングで次の10年をゆっくり見据えるのもいいなって気持ちもあったこと。あえて目標は定めずに、いろんな新しい可能性を探る。そんなことをやり続けた一年間。おかげで新たに取り入れたいこと、続けたいこと、続けた方がいいこと、別にやめてもいいこと、ハッキリした精度で見えてきた。最近になって、やる気もやっと戻ってきました。

自分のカラダやココロをちゃんと知ること、変化が起きた時の対処にも積極的に取り組んできて、自分を管理することにも慣れてきた。それは目の前の事実を受け入れることから始まるんだけれど、その時間を作れたのが一番よかったなあ。自分の状態を冷静に捉えておかないと、変化に順応できない。今までもやってきたことだけど、この一年は、徹底的に。

デザイナーもアスリート。そう捉えると、自分の理想の状態はとことん追求したい。そんなこと言うから周りからストイックだと揶揄されるんですけど、単に好きでやってるだけ。僕は天才でもなんでもない凡人なので、努力しないとただのポンコツなのは、自分が一番よく分かっていますから。

今日から12年目のはじまり。これからもどうぞよろしくお願いします。楽しみな一年です。

Date: 16/10/01 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2065

stone

積み石。

どんなカタチの石でも、重心を合わせれば積み上げていけるらしい。友達がやっていて、試しに僕もとやってみたら、なかなか筋がいいみたい。石ではやっていなくとも「芯を捉える」とか「バランスを取る」ことは普段から意識していることなので、何となく肌に合うというか、できそうな感覚はあった。聖闘士星矢で「この世の物質はすべて原子でできている」なんてセリフがあって、原子レベルでモノを見れたら、いつかパンチで石を砕ける日が来るんじゃないかとさえ思ってます(思ってるだけです)。

芯を捉えることがいつも正しいかというと、そうとも限らないから世の中は油断ならない。状況に応じて、相手に合わせて、近づいたり、あえて離れてみたり。まず芯を捉えようとしなきゃ、何も始まらないんですけどね。

Date: 16/09/30 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2064

contrail

見るのは簡単だけど、描(えが)くとなると、さあ大変。でも大変だから、おもしろい。近づけていく道のりさえ、おもしろい。そうです、夢のハナシです。

Date: 16/09/26 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2063

self portrait

自撮り写真を目にすると、時々「うああ」と目を逸らしたくなることがある。顔立ちとか表情とか好みとか、そんな表面上の理由にあらず、きっと自撮りそのものに嫌悪感を感じてる自分がいる。

かと思えば、ぜんぜん気にならない人もいる。むしろ好印象でさえあったりするから、どうにも自撮りそのものが嫌ってことではなさそう。その違いって、いったい何なんだろう。ここんとこ気になって考えてみて、気にならない人にひとつの共通点を見つける。それは「ひとりでも楽しんでそうな人」であること。いい意味で気持ちが見る側に向いてなくて、それでストレスを感じない。けっこういい線いってると思うけど、違うかな。

Date: 16/09/24 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2062

roses

とあるSAのお手洗いに生花が活けてあって、すごく気持ちが良かった。企画会議で決まったんじゃなくて、どなたかが主体的にやったに違いあるまい(実際どうかはさておいて)としか思えないほどの自然さが素直に「いいなあ」と感じる。たったそれだけのことでも、またそのSAに降りたくなる。その先のSAの方がいろいろ充実してたとしても、ここには思いやりがある。

同じようなことを今日インスタにUPしてる友達がいて、ああやっぱそうか、そこたまらんよなって、嬉しくなった。それ以上に何が要るのか、これで十分じゃないか、とも。あ、でもスタバがあったらそれはそれで立ち寄りがち。そんなもんです。

Date: 16/09/21 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2061

sunset

一ヶ月ほど前、徳島にある大塚国際美術館で『落穂拾い』というミレーの作品を観て「ミレーは落ちていく夕陽を眺めるのがとても好きな画家だったんです」というガイドさんの説明に感銘を受けた。画家である前に人として、そのスタンスええやん、って。そうやって一日を終える日を増やすことに、豊かさを感じる。ときどき自然の時間に身を寄せるのは、すごくいい。人間も自然の一部に過ぎない。

「月がキレイなだけで酒は美味いもの。不味ければ自分の心に原因がある」みたいなことを、るろうに剣心の師匠も言ってた(たぶん)。本当にそうだよなあ。現実は見方ひとつで残酷にも美しくもなる。意図したわけではないけれど、今夜は満月。皆さんそれぞれ、よいシルバーウィークをお過ごし下さい。

Date: 16/09/17 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2060

stone wall

カラダは歪む。

月に2回のペースでカイロプラクティックに通って、整える。かれこれ10年以上続けてる。どれだけ姿勢を整えても、歪まないカラダになってはくれない。ココロだって強く関係してること。

判断を間違えることは誰にでもある。間違えていることに気が付かないことも、誰にでもある。その歪みを定期的に整える身近な存在って、どうだろう。カウンセリングというより、調律師に近いニュアンス。カラダ以上に、目に見えない部分の管理を一人でやろうってこと自体、間違ってると思うし。

Date: 16/09/16 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2059

pears

鳥取から前世紀梨。ブログを何年も読んで下さる方からの贈り物。その気持ちだけで嬉しいのに、今のスタンスでもいいんだなと、受け入れてもらえてる気もする。とにかくありがとうございます。お言葉に甘えて、汁にまみれます。

分かろうとしてもらえるとか、受け止めてもらえるとか、そんなきっかけで相談をもらうことは少なくありません。なるべく分かろうとするし、なるべく受け止めようと思っているから、そこは何よりも大切にしていることだから、ちゃんと伝わっていて嬉しい。でも、分かるには時間がかかるし、分かってもらう方にも時間はいる。すぐに分かったつもりになるのも、分かってもらったつもりにもなるのも、同じくらい怖い。

Date: 16/09/15 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2058

sunset

どうしようもない現実に、なんとか落とし所を見いだそうとする。自分もやってるし、周りの人もやっている。そんなことをくりかえす毎日は、うまく言葉にできないけれど、すごくいいなあとココロから思えるようになりました。その先に『楽しい』を見つけられたら、もう言うことナシですから。

Date: 16/09/10 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2057

まるす

きのうは年に一度の『まるす』へ。僕が滋賀に住んでいることを誇りに思える唯一無二のイベントで、そんなことをじっくり伝えたいのですが今日は時間が取れないので、また改めて。運営側も出店者も出演者の方々もみんなお疲れさまでした。奇跡的に晴れて本当によかった。

Date: 16/09/05 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2056

amber

人がまじめに話している時に笑うのは、失礼に当たること。

常識で言えばそうなんだけれど、あまりの緊張に耐えられず無意識に笑ってしまう、そんな場合もある。実際、目の当たりにしたことも何度かある。単純に『まじめに話している時に笑うのは失礼なこと』とは言い切れない。決めつけは、誤解のもとになる。

目の前の理解を妨げる側面も、常識にはちゃんとある。常識も単にひとつの判断基準に過ぎない、そう肝に銘じておくと、また違った見え方をしてくれる。『そうかも知れないけど、こういう見方もできるよな』ってのを、その場でたくさんアタマに浮かべられたとき、はじめて理解が深まってくる。常識を置きつつ、いつでも疑いつつ。

それにはたくさん経験がいるから、毎日コツコツ、経験を積んでます。その繰り返し。体力も神経も使うけれど、おもしろい。いや、使うからおもしろい。

明日は楽しみにしてる『まるす』。なんとか天気がもって欲しいところ。

Date: 16/09/03 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2055

Sea of ​​Japan

3ヶ月間のインターン受け入れを終える。

課題の大半は、ハッシーが経営するボードゲームカフェ『hello』へ行き、年上のお客さんたちに混じって実際にゲームをやり、おもしろかったゲームをひとつ選んでそれをブログで伝える、というもの。そのゲームを知らない人が読んでも、やってみたくなるように。お店に行ってみたくなるように。完成したらお客さんたちに見てもらい、目の前で生のコメントをもらう(ここがポイント)。そこで気が付いた改善点を次のブログに反映する。そんなことの繰り返し。快く協力してくれるお客さんが多くてありがたかった。ありがとう。

きのう、最後の課題が終わってから、その子のバイト先でもある『いろいろデザイン』のスタッフさんと一緒にカロムをやりながら、お互い『そっちではどんな感じですかー?』なんて、まるで我が子かのような会話を交わしてくつろぐ。helloのたすくたちも来てくれた。周りにやさしい人がたくさんいる。ありがとう。

ボスでもデザイナーでもカメラマンでもアートディレクターでもない新たな役割をひとつ増やすのは慌ただしい状況の中かなり疲れもしたけれど、新鮮で楽しかったし、何より教わることが本当に多かった。そこが大きい。教えているのは、こっちのはずなんだけど。

あまり感情を表に出す子ではなくて、最初は考えていることが理解しにくかったけれど、あせって無理に口を開かせようとせず、できるだけ相手の立場に立って、態度や行動から気持ちを察するうちにひとつひとつ分かってきて、次第にココロも開いてくれると発する言葉も自然に増え、最終的にはポケモンGO競い合うまでの関係に。僕は僕で、言葉に頼りすぎないことを身に付けました。コイキングの数では僕の方が負けてるらしいです。

今月はデザイナー中心月間。いろいろお待たせしています。

Date: 16/09/02 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2054

sunset

不特定多数の人に見てもらいたい写真もいいけれど、あの人にだけ見せたい、そんな想いで撮った一枚の方がはるかにココロを打つ。写真に限ったことではないけれど、本当に触れていたいのはそんな世界。回路はシンプルに、深いところで繋がりたい。

今日から9月。おかげさまで慌ただしくしています。腕を磨いて、ココロを鍛えて。

Date: 16/09/01 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2053

wood craft

今日は動画の打ち合わせを2つ。チャレンジを続けてる人と話すのは楽しい。自分のペースでチャレンジを続けてきて、ほんの少しだけ、確固たる何かを掴みつつあります。地道にいろんなものを鍛え続けた結果が出始めてる頃なのかも。後半戦が楽しみです。

※8月12〜16日まで夏期休業をいただきます。17日より営業再開です。

Date: 16/08/12 Photo: Nikon D300 + AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm f/2.8G IF-ED

2052

steam milk

この間の土曜はchum-chum closetの山崎さんに誘われJリーグを観に。プロサッカーを生で観るのはこれが初めて。「サッカーも観たいし、安藤さんにも会いたかったから」そんなストレートな理由が嬉しい。

スタジアムの広さも、ゲームそのものも、地鳴りのようなサポーターの応援も、どれも想像していた以上で大興奮。初めての人間がハマるにはうってつけのドラマチックな試合展開に思わず発狂。今年の春に松本を旅した時、地元クラブのサポーターの方と出会ってお話を聞かせてもらえたり、監督が主人公のサッカーマンガ「GIANT KILLING」を愛読してることもあって、ただ目の前の試合を観るだけじゃなく、まつわる背景と一緒に味わえたのがまた楽しい。また行きたい。

sand art

きのうは久美浜まで海を観に。何をするでもなく、ただそこにいるのがいい。と言いながら写真は撮るけど、撮影が目的ではないのです。ちょっとした口実のようなもの。裸足で歩く砂浜の感触、一定でない波のリズム、空の幅広さ、夕陽の美しさ、その空気感で、ゆっくりと、スーッと沈静化する。ココロの栄養もひとつじゃ足りない。石炭をくべるように熱を高めてくれるのも必要だし、反対に気持ちを鎮めてくれるのもいる。少なくとも僕には両方いる。

きのうの夜、オリンピック卓球準々決勝・福原愛選手の試合を観た。表情を観て一瞬で鳥肌が立った。割と気持ちで戦うイメージがあったけど、熱すぎず冷めすぎず、うまく自分の熱量を理性で抑えながら最高のコンディションを保っていたように感じた。ものづくりする時の理想的な精神状態とよく似てる。すごいものを見せてもらった。

Date: 16/08/10 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2051

children

お礼やお中元で、何かをいただく機会が増えています。あまりに増えすぎてかえって怖くなるほどに。お礼をしたりお祝いしたり、僕にもそんな機会は少なくないので、「お互いさま」が風通しよく循環してるように感じます。ありがとうございます。さっきも友達から愛読しているSIGMAのフリーペーパーが届きました。お互いサマー。

新規のご依頼も増えています。いきなり仕事場を訪ねて下さる方や、サイトに載せていない電話番号をどこからか調べて連絡くださる方まで。一昔前ならサイトがモノクロに変わってそうなものですが、今は「たぶん何とかなるだろう」くらいのラクな気持ちでやってます。チカラになってくれる仲間もたくさんいるし。どれも集中力のいる案件ばかりで、そのための時間を確保しつつ、カラダのリズムをきっちり整えておくのが今の課題。適度に遊びがいる。

コミュニケーションの基本は1対1。ここに重きを置くから、いろんな人と関われる。ここに目を向けられずに、生きにくさを感じてる人もいる。「お互いさま」には、必ず相手がいるというのに。

Date: 16/08/03 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2050

heavens

今日から8月。

一ヶ月遅れてはいるものの、いろいろあって下半期の始まりな気分。ふだん関わらなかった人に会ってみたり、縁のなかった世界に足を踏み入れてみたり、さんざ断ってきた誘いに応じてみたり、腰が引けてたことにもチャレンジしてみたり、「広さと深さ」の両方をずっと意識しながら暮らしてきて、それがやっと腹に落ちてきたというか血肉になってきてる感覚があって、これからもっと楽しくなりそう。

意識は努力。無意識は才能。ツッコミどころもきっとあるけど、あえて言い切る。才能は自分だけじゃ気付けない。隠れた才能は、人と深く関わらないと自覚しにくい。意識の先に無意識がある、そんな風にも思います。

Date: 16/08/01 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2049

in the green

雨の日にわざわざ写真を撮ろうとは思わないんだけれど、わざわざ行ったら行ったで、こんな景色に出会えるんだから、自分で決めた世界ってホント小さい。それにしても雨と緑って、どうしてこんなに似合うんだろう。当たり前と言えば、当たり前なんだけど。梅雨がもう明けてたこと、きのう知りました。大好きなヒグラシも鳴いてます。全国の高校球児たちも。

Date: 16/07/27 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2048

crescent Moon

3ヶ月

辛抱が必要なことでも3ヶ月ばんがれば、当たり前のこととして受け入れられるようになる。カラダ中の細胞が生まれ変わる周期が、そんなペースだと知って。年に4回、生まれ変わるチャンスがある。そんな感覚をずっと持ってる。

姿勢

今年になって一度も足を組んでない。とあることがきっかけで、突然に組むのをやめた。やめたというより「足を組む発想がなくなった」が近いかも。そのきっかけとは、ものごとに取り組む姿勢を改めたこと。その日を境にして、カラダの方の姿勢も一変。38歳にして歩き方をイチから見直した。その結果、10年間苦しみ続けた背中の痛みとさよならできて、首の痛みも激減。神経を鈍らせていた原因が減ることで、より深く機微を感じられるようにもなった。取り組みの「姿勢」とカラダの「姿勢」。漢字が一緒なのは、きっと直結してるからなんだと実感する。

歪み

ものごとをなるべくそのまま感じ取るよう努めてる。自分の都合のいい解釈はラクだけど、反面そこから抜け出せずに、新しい視点を受け付けない。歪んだ目で見る限り、解釈は歪まざるを得ない。一旦フィルターを外して、ただ感じ取ることだけに専念する。それから自分の考えと照らし合わせる。そんな風にして、コミュニケーションの取り方もイチから見直してる。これが相当に神経を使うもんだから、じっくり続けて自分のものにしたいと思ってるところ。

Date: 16/07/16 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2047

a flower

作用。この頃よく考えてること。

10日の参院選に向けて、選挙活動が盛んに。僕は僕で、今回、滋賀県の市民団体の活動ツールのデザインを担当。自分の望む暮らしをつくるために、新しいテーマのブログでも始めようかと準備していた頃、そんな依頼をいただいた。何をすることが、どこに時間と労力を割くことが一番大きな作用を生めるかを考えて、依頼を快く引き受けることにした。プロのデザイナーとしてでなく、いち野洲市民として手弁当で引き受けた。

完成したツールを使って、いま団体の方々が一所懸命に足を動かして下さっている。自分の役目を終えて、次へとバトンをつなげたような気分。その姿をfacebookで見ては、毎日感動してる。一体どこからそんなエネルギーが生まれてるんだろうと感心しきり。同時に、そのくらいのことを、それ以上のことをしないといけないんだなと理解する。本気と覚悟が伝わってくる。

「投票に行こう!」「選挙に行こう!」やたらと目に飛び込んでくる。この言葉は、投票に関心のない人に向いてる。中には「自分が投票したところで日本は変わらない」という人もいる。ホントその通りだと思う。でも、あなたは変わる。あなたが変わったところで、日本は変わらないかも知れない。でも国なんて、ひとりの集まりに過ぎないから。自分のために選挙を利用するのもいいじゃない。あなたのチャレンジが、誰かの背中を押すかも知れないじゃない。誰でも関わらなくて済むなら関わりたくない。そんな前提は、きっとみんな持ってる。だって選挙って、怖いから。少なくとも僕は怖い。

それでも、自分の義務を果たす以上の作用を生みたい。もう自分たちの時代だし。どれだけ小さくても、そんな作用が増えれば、奇跡のひとつも起こるんじゃないかな。起こるというか、起こすんだけど。今回は距離が近いせいか、いつになく大きなムードを感じる。その空気に紛れてやり過ごさずに「で、自分は何をした?」をいつも自分に問いかける。大切なことには、怖かろうが何だろうがちゃんと関わっていたい。その前提も、きっとみんな持ってる。

Date: 16/07/06 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2046

moistened

チャレンジには、怖さが付きまとう。もれなくついてくる。怖さを伴わないものは、チャレンジとは言わないのかも知れない(単にトライかも)。日本語に訳すと「挑戦」。戦いを挑むこと。

挑むはいいとして、戦うってのは、ちょっと穏やかさに欠ける。「チャレンジ」くらいが丁度いい。チャレンジチャレンジ書きすぎてゲシュタルトは崩壊寸前。チャレンジは続けたい。チャレンジとは、怖いものを怖いと、まず認めること。

チャレンジできないことも、まだまだたくさんあるけれど、チャレンジは楽しい。ばんがってチャレンジしてる人を支えるのは、もっと楽しい。みんな怖さと暮らしてる。

Date: 16/06/16 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2045

the surface of the water

いろんな年代の方たちと関わる機会を自発的に増やしながら「人を活かす」ことをずっと模索してる。周りの友達の暮らしを見ても「共生」というキーワードが浮かんでくる。そんな時代なんだと思う。アートディレクターの役割も人を活かしてなんぼ、みたいなところがある。

僕の理想とする「人を活かす」は、まず相手の深層心理を理解することが大前提。もっと言えば、無意識の中にある感情まで触れたい。そこを肯定した上で、何ができるか。そんなイメージ。積み重ねるほどに、人を活かすことは、自分の活かし方を学ぶことに他ならないんだと分かる。そこに相当なおもしろみを感じていて、毎日何かしら気付くことがあります。

Date: 16/06/06 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2044

a hand

今日は朝からカラダが重くて、スタッフも一緒でコレ何だろねという事になって「きっと気圧が原因だろう」ということに落ち着く。

血液がカラダ全体に回っていないっぽいから、下半身を温めてみようということで、湯たんぽを出した(今もぬくぬくとしながら書いてます)。カラダは正直で、少し軽くなる。6月に湯たんぽ。非常識にも思えるけれど、対処としては正しい。常識は疑うもの、とさえ思っていなくて、そもそもあんまり気にしてない。いいものはいい。

カラダが重いと、仕事の効率も良くない。だったら軽くしてあげればいい。軽くできない時は、本調子でない時でも進めやすい仕事を用意しておく。そんなことを話し合う。あとは、カラダが重い時、お互いどんな状態になるのかも。僕は理性が弱くなって、いろいろセーブが効かなくなり、バンさんは風邪でダルいような状態になって、思考力が下がる。こういうことを理解しておくと、相手に無理な注文もしないし、いつもと違う空気に「あれ何かしたっけな?」と勘ぐることも減らせる。誤解の積み重ねはボディーブローのようにじわじわ効いてくる。

人工知能の話をよく耳にするようになった。至るところで活用されるのは、そう遠くない未来。機械が人に近づいてる。穏やかに共存するには、人が機械に近づく、なんて言うと語弊があるけど「客観性を高めていく」のは大切だなあと思ってます。大気の勉強もぼちぼち始めます。

Date: 16/06/04 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2043

Ficus microcarpa & Pithecellobium confertum

春から仕事場の植物を少しずつ増やしてる。新芽はそれぞれのペースでニョキニョキと。昼下がりの光で透過した葉っぱは本当にキレイ。写真ではゆらゆらが伝えられない。

生瀬勝久さん家の観葉植物はすぐ枯れるのに、温水洋一さんのところは元気いっぱい、みたいなエピソードを、いつかのテレビが話してた。うんうん、確かにそんな感じするなあと思わず納得。尖ったイメージと、角の取れたイメージ。

いろんな植物と向き合うと、温水さんだから、じゃなくて、ちゃんと世話してる人だからこそ、あんな空気を醸せているんだなあって分かってきた。意識をどれだけ他者に向けられるか。実際にお会いしたことはないけれど、なんか、向こうから受け入れてくれそうな気がする。あんまいいカッコしなさそうだし。本当に花が好きな人(花が好きな自分が好き、な人ではなくて)が優しそうに感じるのは、そういうことだったんだ。

日に日に目をやるポイントが変わったり、調子を計る視点が増えていくのも面白い。知ろうとすると、自ずと深くなる。ちゃんと見えてると、小さな変化にも気付ける。釣り好きの人が海の中を想像するように、土の中を想像するようになってくるのかも。手間も時間もかかるけど、植物から学ぶ事はホントに多い。ぜんぶ自分に跳ね返ってくる。植物に安心してもらえる人、でもありたい。

Date: 16/06/03 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2042

Happy Birthday

バンさんのレベルが31に上がる。誕生日の話。

ケーキは3月に閉店した守山のカフェ「RUSTIC」のパティシエにダメ元でお願いした抹茶のガトーショコラ(写真)。誕生日ケーキに相応しくないかもだけど、あの感動が忘れられないまますっかり食べる機会を失ってしまったものだから、スタッフの誕生日を口実に再会しようという魂胆(もちろん食べて欲しかった気持ちもあるけれど)。快く引き受けてくれて、どうもありがとう。やっぱり美味しい。早くレベル32にならんかな。

去年は「いつまでもうちで働いてたらイカンよ」と、女の子に対しての気遣いをしたつもりが逆に怒られてしまい、今年は「また一年しっかり働きよ」と言った。正解はこっちだった。相手の立場でものを言うことに改めて向き合った一年間の集大成。それっぽい言葉だけ切り取って使っても、相手の心には響かない。自分は「間違える生き物なんだ」という自覚。

それはそれとして、誕生日ケーキもこれで8回目。長いこと働いてくれて本当にありがたい。安定した土台がなかったら、安心して動き回ることもできない。

Date: 16/06/01 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2041

smiles

突然に、イラストレーターの方から近況報告の連絡。メールでも電話でもなく、ちょっとした小包で。悩み続けた2年間を綴ってくれた手紙や、その間の仕事、そして箱を空けるやいなや、笑みのこぼれるマシュマロ(写真)まで一緒に。少し気力が落ちていたところに、ほっこりさせてくれる。

不思議な気持ちになる。ずいぶんと、深いところまで赤裸々に伝えてくれたから。そこまで深い付き合いでもないのに、ココロを開いてくれる。そういう人が、他にも何人かいる。本当に有り難い、というより喜びに近い。ちゃんと人を選んでくれているから。自分自身「その人の深いところまで理解したい」気持ちはいつもあって、そのための努力だけは欠かさない(誰でも、ってワケではないけれど)。それが、どこかで伝わったような気がする。

本音を伝えなくても生きられる世の中だけど、本心を分かって欲しい気持ちはみんな変わらない。むしろ強くなってさえいる。そんなつもりで過ごしてます。

Date: 16/05/25 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2040

fallen leaves

夜に仕事してると隣から『ガサッ』と音がして、仲間入りしたてのエバーフレッシュが落葉する。何日も続くもんだから、もしかして環境に合わないんじゃないかと心配になる。

調べてみると、新しい環境になった時にはふつうに起こる現象らしい。環境に合った葉になるための儀式のようなもの。TREESの健一さんから『木に馴れさせる』と前に教わったのを思い出した。美容室に行った2〜3日は髪が抜けやすくなるのも、同じ理由なのかな。転入生だと考えれば、最初は多少のストレスはあって当たり前。あらためて生きてるんだなって感じる。焦って場所を変えたりすると、ストレスが続いてしまうんだそう。自分の感覚だけでは安易に育てられない。相手への理解がいる。

植物から学ぶことは本当に多い。毎日ちゃんと意識を向けられていれば、自分は消えてる。たっぷり癒されつつ、ちょっとした訓練でもある。ひとつひとつ、なるべく心地よく過ごしてもらいたい。少しずつ種類も増えて、街で植物を見かけるのも楽しくなってきたところ。

Date: 16/05/19 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2039

nakayama coffee

nakayama coffeeの修也が出張ドリップ中と知って、きのうは佛光寺のDへ。疲れた時は友達の店で話しながら過ごす時間がどうにも必要らしい。コーヒーを買いに来た他のお客さんとものんびり話しながら、まったりとしたひととき。ご年配の方には深煎りより浅煎りの方が好まれがち、みたいな傾向を教えてもらう。京漬物を作っている『志ば久』の方もいらして、柴漬けは本来キュウリでなくナスが元祖、なんて話も聞かせてもらう。楽しい。

週末からインターン(っぽい感じ)の子を受け持つことに。ついこないだまで高校生だった女の子。小手先の技術や考え方はほどほどに、大の大人でも失いがちなことを身につけてもらおうと思う。それもあって、初日からハッシー&たすくのhelloに一日お邪魔して遊ばせてもらった。デザイナーとして、ではなくまず普通の人として『おもしろがるココロ』を養ってもらうために。それにしても、helloに集まるお客さんは、みんな優しい。

この頃は10代から60代の方まで幅広く関わってる。いろいろ思うところがあって、あえて自分からそんな環境に身を置いてる。広さに深さを求める。なるべく相手を受け入れながら、自分を受け入れてもらう。ひたすらそれを繰り返す。自分だけ受け入れてもらおうと必死では、うまくいくはずもない。

Date: 16/05/16 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2038

an exhibition

GWに開かれた書師・秀蓮さんの個展。昨年と同じく法然院にて。新緑の季節とも相まって、本当に気持ちのいい空間。最近お仕事ご一緒していて、預かったDMを京都のとあるお客さまにお渡ししたところ、ありがたいことにお出でくださった。しかも一緒だった友人の方が作品を買ってくださったとのこと。そんな報告を秀蓮さんからいただく。みんなが幸せで、嬉しい気持ちになる。

少し前、昼から一緒に飲んだくれた原くん。その時の手土産にパンスケープのパンを持参したところ、とても気に入ってくれて、この間の母の日は、実家のお母さんにパンスケープのパンを贈ってくれたんだそう。そんな話をオーナーの久保さんから報告いただく。みんなが幸せで、嬉しい気持ちになる。

誰かにできることなんて本当に少ないけれど、それを考えるのが楽しい。こんな風に自然に広がってくれると、すごく嬉しい。

Date: 16/05/11 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2037

square

連休中、よく写真を撮ってる。というか、よく出歩いてる。

撮影した写真の大半は、どこに使う予定もないもの。ただ単に撮っただけのもの。『撮ること』そのものが、楽しかったから。手軽に誰かに見せられる装置もあるけれど、その楽しさとは全くの別モノ。そう捉えられる今のココロのゆとりを、あとで覚えておくために。楽しいことはひとつ残さず、ちゃんと自分で感じ取れるように。積ん読になった本だって、まず『買う』楽しさを経てる。

いろんな世界をいろんな人に見せてもらって、デザインとは違う仕事に触れてみたいと本気で思い始めてるところ。

Date: 16/05/04 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2036

rice planting

GW。

田植えに勤しむ農家さんにとっては『WORK』のW。Gは、ガッツリみたいなやつ。休みの方にとっては『我に返る』期間になればいいな、といつも思う。我を見失ってる人、たくさんいるから。見失った自分を『我』としてしまっている人も。元気に、我に。Gに、Wに。

この時期は毎年、年明けから4ヶ月間の疲れを癒すべく全力でリフレッシュに臨んだものですが、小まめに休みを取っていたおかげで今年は初日からニュートラル状態。『リフレッシュしよう』なんて意識さえなく、独立してから一番いい感じにGWを過ごしています。今日は友達のお店でくつろぎながら、休み明けから本格スタートする仕事の資料に軽く目を通したり。普段なら休みは仕事から距離を置くはずが、今は少しくらい取り入れたところでストレスにならない。

連休の前に画家の岡田豊くんとサシ呑み。初めてだったにも関わらず、相当に楽しい時間(お店がまた素晴らしかった)。表現の仕方はそれぞれ違っても、この時代をどう生きるかについて、かなり近いことを考えている。実際に行動もしてる。もう僕たちの時代だしね。それついては改めて紹介したいところ。

コツコツ続けてきたから信頼してもらえて、そのおかげで関われる人が増えてきた。ずっと付き合いのある人とも、またひとつ関係を掘り下げられるようになった気もする。しんどいことも増えてきたけど、やりたい事の途中にあるだけのことで、ぜんぶ含めて楽しい。嫌々やっていることも、やらされていることもない。

自分が決めてやっていることは全部、やりたくてやってます。3年前に気仙沼で出会った伊藤さんから「じぶんごとにすれば何でも早いよ」と教えてもらったことがある。その意味がこの頃やっと分かってきました。

Date: 16/05/02 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2035

a weekend

週末は友達の家にてこんな時間。広い空の下、目の前にある田んぼを眺めながら、あれこれ炭火焼きしてもらいながら、ここではまず書けないようなことを延々と語り合いながら。そういうのが楽しい。テーマ問わず、ココロの可動域をいっぱい使う話は楽しい。

おもてなしを受ける時は、なるべく邪魔をしない。おもてなしが好きな人にとって、一番それが心地よいはずだから(たぶん)。する側と受け止める側がちゃんといないと、成立しないこと。今回は全力で甘えるのが僕の役目。する時はする、受ける時は受ける、みんなで協力する時は、みんなでやる。こういうのがパキッと切り替えられると、とても気持ちいい。演じることとは、全く違うこと。

最近はどの位置にいても自分らしくいられる、ちょっとしたコツのようなものを掴みつつあります。まだまだ成長期です。

Date: 16/04/27 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2034

Davallia mariesii

新しい仲間が加わりました。トキワシノブ(写真)。仕事場の環境でもストレスなく育ってくれそう。性質を学んで、表情をよく見て、時々誰かに見てもらって。人との関わりと全く一緒。たとえ見た目は似ていても、ひとりひとり必ず違う。


パンの味は作る人によって全く違う。材料は至ってシンプルなのに、なんであんなに違うんだろう。発酵の加減とか、捏ね方とか、理由を教えてはもらったけど、もっと目に見えない何が関係してるんだろうな。


気分とか、引力とか、重力とか、気圧とか、空気とか、目に見えないものと一緒に暮らしているんだから、目に見えるものだけが優先される、そんな環境にすごく違和感がある。


うれしい違和感。気持ちを伝えるはずが、空回りして懸命さだけ伝わってしまうとき。そういうの、人間らしくて僕は好き。心境ごとありがたく受け取ろうと思える。その逆の、見た目だけ取り繕われたものには何も感じない。そこに至るまでの過程はとても気になる。


過程に時間をかける。この頃は特にそんな感覚。あるべきカタチは、長い過程の先に生まれてる気がする。目先だけの結果は追わない。解決は急ぐべからず。


Macのトラブルを解決しただけなのに、夫婦の揉め事まで解決することに。偶然でも何でも、関係のゆがみを整えられた時に喜びを感じる。それをデザインと言えるかは分からない。

Date: 16/04/22 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2033

Jacaranda

顔見知りが熊本で被害に遭っていて、心境を語ったツイートを見る。『ユーモア』と『水』が欲しいって。何かチカラになりたいと本心から思うけど、今はまだ何もできないなと悟りました。気軽に声をかけることさえできない。ごめんだよ。

自分にできることをやる、は間違ってはいないけれど、本当に相手のためかどうかは考える。ごちゃ混ぜにするのは良くない。何もしないことへの後ろめたさかも知れないし、自分の感情をを保つ本能かも知れない。それを悪いとは思わないけど、一歩間違えると真に助けを必要としている方々に迷惑をかけてしまう可能性ははらんでる。いま自分の感情を支配している根っこは何か、一度立ち止まって考えるのは意味のあること。自分で分からない時は、誰かと対話してみるのもいい。僕はまだ今は動く気になれません。向こうからの声で、僕にできることが、まだ分からないでいます。

話は変わって、この間B&O(バングアンドオルフセン)という高級オーディオブランドの、990万円するスピーカーを体験する機会がありました。99万の間違いじゃないです、しかも税抜。試聴したマイルス・デイヴィスは、なんかもう、とんでもなくすごくて、目を閉じるとまるでライブハウスの最前列にいるような、生演奏にも引けを取らない感動を味わえるハンパない音質。

このスピーカー、片方に18個のアンプがついてるんだそう。値段の時点で「???」だし、そういうものなんだなと飲み込んだ。興味深かったのは、18箇所から音を出すのかと思ったら、そのほとんどをノイズキャンセリングに使うんだそう。音質よりむしろその考え方に感動した。聴かせたい音をなるべくクリアに耳まで届けるために、雑音をなるべく取り除く。そこに莫大なエネルギーを注ぐ。難しいのはきっと後者なのは、想像に難くない。デザインはいつも引き算が大切だから。

話を戻して、今のこの状況に置き換えてみる。あえて何もしないことは、カンタンなことじゃないよ(脳がちょっかい出してくるから)。それは無関心とは似て非なる、立派な役割のひとつ。大人だからこそできる判断のひとつ。そんな視点も、選択肢として持っておくといいかなと。自分が取ろうとしているその行動が「今」である必要は、誰のためにあるのか。

Date: 16/04/18 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2032

mirror

決断すること、どう転んでも責任を取ること。それがボスの役目。

そんなことを毎日毎日繰り返すうちに、いやがおうにもタフになる。ボスにあたる方が仕事場にお見えになると、あとでスタッフは「みんな強そう」と言う。たとえ華奢な人であっても、やさしい人であっても。そういうの、少なからず僕も同じ部類に属するから、自分では気付きにくい。何がどうであれ、自分を肯定しないとやってられないことは少なくないし。だから、素直になるほどなあ、と。

3日間休んだ直後の仕事で一番疲れを感じたのは、断トツで“決断すること”。今さらながらの大発見。それもあって、最近の旅では「あらかじめ決めない」を増やすようにしてます。その自由さに、いちばん幸福感がある。決めなくて済むなら、誰も決めたくはないからね。

そんなボスのタフさは日常にまで必要ないし、ふだん「強そうに見える」のは本当に好みじゃない。人に威圧感を与える強さなんて、絶対いらんでしょ。かえって弱いというか。誰かと一緒に仕事してると、こういう気付きをもらえてメチャクチャ有り難い。一人でやるなんて、もう怖くて想像できないです。

Date: 16/04/15 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2031

BADAI BASE

きのうは友達のチャレンジ「BADAI BASE」を見学に古巣・青葉台まで。ここね、楽しくなる匂いしかしない。そのあと東京をぶらりして滋賀に帰って、今日からまた仕事はじめ。行く時間も決めず、帰る時間さえ決めなかったリフレッシュ。

・やっぱ仕事すると疲れるなあとカラダが文句言いがち
・いい感じの口笛を仕事中に吹きがち
・どうしようもなくアホな発想が自然に浮かびがち

長い休みのあとに起こる自分の症状。こういうの、ちゃんと覚えておくようにしてる。自分を計るものさしになるから。感覚は、いともかんたんに狂うものだから。信用しない自分の中で、まだ一番まともな判断ができる時。

新幹線で読もうととっておいた「漫画ブルータス」を旅の間に読み切って、その中で紹介された別冊マーガレット「町田くんの世界」って作品にピンと来る。今日の打ち合わせ帰りにさっそく書店に寄って、別マのコミックスをしれっと買える大人に成長を遂げました。これが旅の効能(ちがう)。

Date: 16/04/13 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2030

SAKURA

友達夫婦から浅草にある「亀十」という和菓子屋を教えてもらい、朝から列に並んでみる。前にいたおじさんとどら焼き談義しながら、上野の「うさぎや」も美味しいよと教えてもらう。このシチュエーションで知り得た情報は、一生忘れない。なるべく活きた情報で対話したい。亀十のどら焼きは、皮の見た目からすでに美味しい。

21_21 DESIGN SIGHTで「雑貨展」。雑貨の文脈を辿るのはおもしろい。雑貨はいつでも暮らしと共にある。気持ちのよい問題定義が含まれていて、この先のモノとの関わり方を考えるきっかけにもなった。今までどういう雑貨に触れてきたかも浮き彫りになる。d martの考え方に強く共感。ただし、それもひとつの選択肢に過ぎない。

このブログを「空港」に例えてくれた人がいた。淡々としていて、無臭で、気持ちが高ぶる何かがあって、そして旅を感じるんだそう。そんな話をすると「それそれ!」と共感してくれる人もいた。本人にそんな狙いは微塵もないけど、素直に嬉しい。

毎日更新をやめてから、書いててストレスが全くない。そういう気持ちは、読んでくれる人にもちゃんと伝わる。helloのたすくも「らしさが戻ってきた」と言ってくれた。自分の感覚と客観的な意見とがピタッと噛み合うのは、バランスが取れている証拠。取れていると思い込んでる時は、きっとバランスを崩してる。

夜は中学バスケ部の友達とサシ呑み。僕がデザインした水うちわを買ってくれた、神様のような2人のうちのひとり。彼も僕と同じ頃に起業して、今もばんがってる。経営がどうのはさておいて、隙の多い人が好き、というところで分かり合う。よー呑みました。明日も休み。

Date: 16/04/12 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2029

omotenashi

東京に来てます。

ほぼ100%息抜き。ここ1〜2年、東京へ行く回数は増えても仕事の予定が大半で会いたい人になかなか会えずじまい。このままでは「ヒマが出来たら」みたくなりかねない。それあんまりアカンやつ。お仕事関係でお会いしたい方々もいるけれど、涙を飲んで今回は、友達とだけ会う時間。そういうのも、取り入れることにしました。

鬱になるまでばんがり続ける人が日に日に身近になってる。生きにくさを痛感する。本気で役割を果たしたいなら、よくばんがったご褒美に、ココロもカラダも本気で仕事から離す。自分だけで済むならまだしも、周りまで不幸にするから。そんな他者への意識さえ失ってしまうから。

今日は東京へ着くやいなや、夜までずっと友達夫婦がおもてなししてくれました。おかげでホッコリしとります。

Date: 16/04/11 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2028

a man

自分の声が好きじゃない。

人前で歌うのは大の苦手。それなのに歌のテストは、名字のせいで大体トップバッター(シンガー)だった。最初はみんな静かに聴いてくれるもんだから、それはもう、地獄で。たぶん、それが原因で、声そのものが好きになれなくなってしまった。だからカラオケも、人生で数えるほどしか行ったことがない。そのうえ声量もないから、向かい合って座ると声が届かなくて、何度も聞き返してくもらうのが申し訳なくなる。カウンター好きなのはその理由。声のよく通る人が羨ましい。

それなのに「いい声だね。」とは言われる。たぶん人並み以上に言ってもらえてる。お世辞でないのは分かるし、本当に不思議だなあと思う。何がいいかは分からないけど、褒めてくれるなら、大きな声は出せない代わりに、せめて伝わる努力はしようと思う。伝わりやすい言葉を使おうと思う。

知る人ぞ知る、ものまね好き。自分の声に興味が持てなくて、人の声を借りたくなったのかも知れない。そう考えると、おもしろい。クオリティを求めるのも納得。最近はナダルを少々。

一人で歩いてる時に歌うのは好き。ただし誰かとすれ違おうものなら、即、一時停止。通り過ぎたら、再生開始。今、そんな自分を克服しようと小さな勇気を振り絞ってる。タワレコの試聴スペースでノリノリになれるDJ風の男性や、ヨドバシカメラに置いてるスタンウェイを全力で弾ける大切な人や、自信がないとか言うクセに人前で歌えてしまうhelloのハッシーが、とにかく羨ましかったから。

すれ違う人を気にせず(気になるけど)、一時停止しない。なんかちょっと、気持ちいい。もちろん、その人は、微塵も気にしてない。こうやって冷静に書いてみると、本当にどうでもいいことで長いこと悩んでたなーと気付かされる。

毎日コツコツ、こんな事やってます。まだまだ絶賛、成長期。

Date: 16/04/09 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2027

CHIHIRO ART MUSEUM

ちひろ美術館。

ninkipen!今津さんオススメの場所。その言葉どおり、すごくすごく素敵な場所。最寄り駅の大糸線「信濃松川駅」から歩いて30分。冷たい空気が土地全体に澄み渡って、まるで巨大な空気清浄機。歩いているだけで幸せを感じる。深呼吸ひとつでカラダ中の空気が入れ替わる気がして、とにかく気持ちよかった。そんなことも含めた、美術館をくるむすべての時間が心地いい。美術館だけが目的になっちゃ、もったいない。その後ろと前に、見えない味わいがある。これ、いろんなことに置き換えられる。葉桜だって、きっとそう。

CHIHIRO ART MUSEUM

美術館で作品を観ると、自分まで絵が上手くなった気になる。小説を読んだり、ライブに行ったり、ダンスイベントを観たり、美味しい料理を食べたりしても、もれなくそんな気になる。気分だけはいい、でも現実はそうじゃない。絵は上手くならないし、歌も上手くならない。例のクセがすごいあいつが、そう錯覚してるだけ。始めるきっかけには、なってくれる。

ライザップで結果を出した人にも、次の「定着させる」ステップがやってくる。維持するきっかけに、なってくれるのかな。まったく別のことだから、どうなってるんだろうなって、いっつも気になる。

Date: 16/04/07 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2026

deer

現実と向き合うって、怖いこと。怖くない人なんて、きっと誰ひとりいない。だって、現実は怖いものだから。それは変わらない大前提。軽々やってのけてるように見える人も、そう見えているだけ。20代も30代も40代も50代も60代も、みんな口を揃えて「怖い怖い」言ってます。たぶん70代でも言います。今日も打ち合わせでそんな話をしました。そこにしか希望はないですよ、とも。

僕の四方八方、いま、そんな話題が山積み。やりがいも生きがいも、ありすぎて困ります。自分の足で地獄を見に行った人は、少しだけ強いのかも。

Date: 16/04/06 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2025

Ficus microcarpa

脳は僕の話を聞いてはくれない。

この頃は少し長めの文章になることも増えているんですが、あくまで結果的にそうなっているだけで、長い文章を書くことが目的になっているわけではありません。新しいカタチを探し求めた結果、長くなることも増えた。ただそれだけの理由。

ところが、自分の脳が「今日もブログはメーナガでヨロシクぅ!」と指令を出してくる。自分の意志とはうらはらに長さを要求してくるもんだから、こっちはいい迷惑。脳はいいヤツだけど、思い込みが激しくて、こうやって間違った指示も出してくる。今回は手段と目的をひっくり返そうとする。本当にいいヤツなんだけど、ときどき邪魔をする。脳は僕の話を聞いてはくれない。でも、生きてる間ずっと支え続けてくれる、憎めないヤツ。つまりクセがすごい。

最近こんなことばっかり考えてるもんだから、いろんな発見があります。楽しくて楽しくて、もはや趣味です。

Date: 16/04/05 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2024

layered

嫌われたくない。

今さっき友達と話してて、その子はとにかく人に嫌われたくなくて、相手に合わせてしまう性分。それ自体ネガティブなのに「嫌われたくない」だけはハッキリ言うもんだから、逆にポジティブな気さえして。自分でも良くないとは知りつつ、変わりたいとは思いつつ、でも、そう簡単に変われるものじゃない。そこには存在意義が根を張っている。

僕は、嫌われたくないとも思わなければ、好かれたいと思ったこともない(人は好きですよ)。そこに行動原理がない。文字にすると大袈裟になるけど、多かれ少なかれ“救いたい”気持ちが昔から強い。それで自分が救われてるんだと最近になって気付く。

自分と相手の、いちばん心地いいスイートスポットを探し当てる感じ。時間をかけることもあれば、はじめの一歩で相手のパーソナルスペースぎりぎりまで踏み込むこともある。本当に人それぞれだから、慎重に見極めつつ、それでいて大胆に。なるべくココロは閉じない。動物や子どもが怖がらないかで、開き具合を客観視することもある。大人よりよっぽど純粋だし、緊張させてしまってる時はきっと自分がココロを閉ざしてる。

このあいだ読んだ酒井若菜の著書『酒井若菜と8人の男たち』でユースケ・サンタマリアが語った「どこへでも行けるけど、どこにも帰れない」の言葉が突き刺さった。まさに自分のことだなと思った。自分を含めて、人はおもしろい。

Date: 16/03/31 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2023

Aeron HermanMiller

アーロンチェアが壊れた。

買ったのは26歳の頃。若いくせに「一生モノの椅子を買おう」そんな大人びた意気込みで、お金を貯めて。26歳にとっての15万は、100万円以上の値打ち(※個人の感想です)。そのアーロンチェアがついに壊れた。左の肘掛けが、突然ポキッと折れた。使い続けたことで、金属が悲鳴を上げてしまった。

ネットで調べたら、修理に3〜4万かかる。ちょっと悩んだ。一生モノのつもりでいたけど、これを機に買い変えるのもいいかも知れない。ふと、そういえば10年保証があったことを思い出す(でかしたぞ自分)。すでに11年以上経っていて、やるせなくなって凹む(でかしてないぞ自分)。

とにもかくにも修理の問い合わせ。実は12年保証だったことを知る。挫折の先に差し込んだ、ひとすじの希望の光。購入から11年7ヶ月。まさかまさかのギリギリセーフ。めでたく無償で修理してもらえることに(やっぱりでかしたぞ自分)。その上、ついでに他のパーツも新しく交換してくれることに。なんということでしょう。「レザー部分も傷んでますが、どうしますか?」そんなご提案までいただき、さすがにそこは有償だったけれど、すぐにお願いした。

たとえば革靴でも、同じ悩みがある。ソールの張り替え代で新品が買えたりする。でも、今回思ったのは、使い続けることは愛着だけじゃなくて「捨てない」にも貢献してるんだなって。特に椅子なんてデカいもの。捨てるにもたくさんエネルギーを使う。そう考えると、また違う価値が芽生えて、お金の捉え方も変わる。なんというか「えっへん」という気持ちが生まれる。自分がしたくてしているだけのことが、何かの役に立つのはすごく幸せ。

関係を保ち続けることは、無駄を少なくすることかも知れない。何でも無駄が良くないとは思わないし、保ち続けるにもエネルギーはいるけど、どっちがどの範囲で幸せか考えてみるのは、いいことだなーと。

Date: 16/03/30 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2022

a jet stream

叶匠壽庵会長・芝田清邦氏が亡くなって今日で丸一年。お会いしたことはないけれど、当時のことはよく覚えてる。

この一年で成長したことがたくさんあります。38歳でまだそんなことあるんだと自分でも驚きだけど、感覚として今まさに成長期。いろんなこと。きのうポロッと「あ、成長期かも」と呟いて、高校時代に使って以来の言葉だと気付いて一人勝手に照れもしたけど、でも成長期まっただ中なんだから仕方ない。ココロの在り方ひとつで、人はいくらでも変われるんだなと感じます。

変わろう、なんて意識はありません。ひとつひとつの小さなことと向き合って、その繰り返しで気付いたらそうなってた、みたいな。考えたら当たり前ですけどね。変わるために変わりたい人なんて、どこにもいないわけで。

Date: 16/03/18 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2021

white & blue

今年に入ってからずっとずっと慌ただしくて、楽しいけれどとにかく慌ただしくて、きのうやっと一日ちゃんと休みました。それまでも何もしない日を作ってはいても「次の日のための休息」という感じで、あくまで受け身。

ずっと行きたかった春画展に行く前に、ろうじなで腹ごしらえ。奇跡的に空いていて、蕎麦のランチセットを注文。お酒はガマン。蕎麦は安定して美味しい。ずっと読みかけで読み進めなかった小説の続きをコチにて。クライマックスを残して、散歩がてら移動。細見美術館は30分の入場列。一旦あきらめて、ロームシアター京都のモダンテラスで小説の続き。あとで知ったけど、知り合いの方とすれ違いだったみたい。

1Fの蔦屋書店には友達の雑貨の取り扱いが始まる。どこに並ぶか妄想しながら店内をウロウロ。京都会館は想い出のたくさんある場所。人が集まる場所として生まれ変わったのは本当に嬉しい。この頃の岡崎はおもしろい。お店を出ても春画展の混み具合は変わらず。16時頃から空いてくると聞いたのに。並びたい気分じゃなくて今回は諦める。それも自由。

御池のグランディールでパンを。次の日に食べる用。きっと人気なんだろうな、というお店。

お世話になってる御池の鞄屋で小物をいくつか。その間に鞄を手入れしてもらう。「こういうのがあったら嬉しい」などなど、小一時間ほどおしゃべり。売りたいものと求められるものの違いの話がおもしろい。お客さんの意見を柔軟に取り入れつつ、お店らしさもちゃんと出してる。主観と客観の絶妙なバランス感覚。我の強いお店は休日に向かない。自然と足も向かない。この感覚はとても大切。生き物はあたたかい場所に向かう。あたたかい人でありたい。

チェックしてた本を書店でいくつか。滋賀県は本の品揃えが弱くて、よく京都で本を買う。Amazonはダンボールが増えるから、どうしてもの時だけ。「買う喜び」をみすみす逃すのはもったいない。酒井若菜、水野学、あと伊坂幸太郎と(敬称略)。書店にいるとお手洗いに行きたくなる。

春先のコートも物色。なかなか気に入らずで、また次回のお楽しみ、だったはずが寄り忘れてたお店が一軒あって、そこで出会う。2色のどちらかで迷う。ひとつはトレンド色だそうで、でもトレンドという価値感は僕にはなくて、結局は自分の肌に合う方を選ぶ。試着のあとに値札見てビックリしたけど、見て見ぬフリして買った。やたらと気持ちよかった。

瀬田のhelloに立ち寄る。確定申告をギリギリまで溜め合ったハッシーと感動を分かち合うため。ご家族でよく遊びに来るお客さんのお父さんがいらした。「娘が安藤くんに会いたがってるから写真撮らせて」と、ハッシーと2人でパシャリ。そんな風に思ってもらえて嬉しい。お店にいたみんなとゲームして盛り上がって、最後はお父さんともうすぐ社会人2年目の今ちゃんを送って帰る。寝る前に次の日食べるはずだったパンを食べる(食べてしまう)。

休みました。

Date: 16/03/16 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2020

Protection against disasters goods

東日本大震災から5年後の今日は、年に一度の防災グッズ点検日。

懐中電灯は点くか、乾電池は切れていないか、ソーラーチャージャーは正常動作するか、などなど。仕事場に置いているものと車に積んでいるもの、それぞれ。自分を守るため、誰かを守るため。自分を守れなきゃ、誰かは守れない。本気で守りたい人がいるって、素晴らしいことだと思う。どうしようもない自分をシャン!とさせてくれるから。

黙祷のあいだ、現地を訪れた数年前と比べて“じぶんごと”から離れていないか自問する。震災で命をなくした方々にも家族や友達はたくさんいて、今どこかでその人たちとも繋がっているのかも知れない。すでに関わっているのかも知れない。

「自分に言い訳するくらいなら、恥をかこう」を貫けば、何かしようと思わなくても、日常の中でできることはきっとある。できることと言うか、気が付けばできていることが。不思議なもので、意識を変えれば巡ってくる。そうなるようにちゃんとできてる。

ホントに世の中はどこまでも繋がっているんだなあと、この頃。

Date: 16/03/11 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2019

仙太郎|ご存じ最中

お好きに召しませご存じ最中。

和菓子屋さん「仙太郎」の、自分で自由にあんこを詰めてつくる最中(もなか)。ここにも「ひと手間」がちゃんとある。美味しくないわけがない。火曜は山科で一日撮影の仕事で、近くにお店を見つけてしまってのこと。また買いに行きたい。

そうそう、中に入ってた栞が、なんとも素晴らしかった。

“私共のつくる和菓子は、感性に訴えるよりも、まず機能を第一義に。経営志向よりも、人づくり、物づくりを上位に置く。“美しい”よりも“美味しい”を大切にする。おいしいとは、体が欲しがる状態のこと。体を養う正しい食べもののみが本当の意味でおいしいと言えるのではないか?そして自分の生まれ育った処の風土が育むものが一番体になじみやすく、体にやさしい、即ちおいしい。むつかしい言葉だが、それを「身土不二」と称す。近くの産物、丹波、近江、大和、但馬・・・せめても国産の原料に拘る。農業の空洞化を阻止する為にも・・・”

自分の考えに近いのも嬉しい。疲れてる時、美味しいものはカラダに響きます。

Date: 16/03/03 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2018

sizzle

かつくら(とんかつ屋)好きでよく食べに行くんですけど、注文して待っている間に、ソースに混ぜるゴマをじぶんで摺るシステムになってるわけです、すり鉢でゴリゴリと。分からないなりに、じぶん好みの摺り加減にするわけです、ゴリゴリ、ゴリゴリと。

この間、脳科学について書かれた池谷裕二さんの本を読んだら、生き物って、同じ食べ物でもひと手間かけた方が価値を感じるんだそう。全く同じ味のラーメン屋があったとして、家の近所よりも、離れたところにあるお店の方が美味しく感じるんだそう(時間をかけた手間を脳が正当化するから)。

そんな事実を踏まえると、ゴマをゴリゴリする行為にもしっかり価値があるわけで、単に摺りたてがフレッシュだからとか、美味しさの理由はひとつだけではないみたい。やるなあ、かつくら。ゴリゴリ。

バルミューダのトースターもそう。リベイクの前に、毎回必ず5ccの水を入れる。庫内をスチーム状態にする目的はもちろんのこと、ここにも「ひと手間」があります。冗談でも何でもなく、最近は食べたいより「焼きたい」が先に来ることもあるから、愛着ってきっとそういうことなんだろうなあ。いろいろ知ると、おもしろいです。

↓池谷裕二さんの著書はこちら。

Date: 16/02/27 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2017

well-lighted

週末は「市民の会しが」キックオフ集会に参加してきました。

僕はハッキリ言って政治に疎い。人によって地域によって環境によって意見が違いすぎて、何が正しいのやら分からない。アタマでは何かしなきゃという意識はあっても、遅くまで働いたあとに、暗いニュースを知ろうという気にもならない。

そんな自分をよく分かってるから、去年あたりから、市民として精力的に政治に関わっている知人に活動の場を見せてもらったり、座間宮ガレイさんの話を聞きに行ったり、少しずつ少しずつ関わりながら、自分が身を置ける場所を見つけようと動いていて、やっと出会えたのが、この市民団体。ここには信じられる人がたくさんいます。自分ひとりでは何もできないから、思い切って渦中に飛び込んでみようと思って。

僕みたいに「何かしなきゃ」と思っている人は多いと思う。僕みたいに「恥はかきたくない」人も同じだけ多いと思う。大前提に「めんどくさい」もあるはず。まとめると「恥はかかずに面倒じゃない範囲で関わりたい」。うん、こりゃダメだな。自分に言い訳するくらいなら、僕は恥をかくことを選びます。

もう少し知識をつけてから、なんて思ってもいたけど、いつまでたってもそんな自分は出てこないし、時間だけは日々刻々と過ぎていくし、自分たちが中心の時代だし、じゃあ何を捨てるかって、自分の小さなプライドしかなくて。自我を捨てると、姿勢はちゃんと変わってくれる。

そんな状態なんですけど、そんな状態でも、チカラになれることはあるみたい。単なる“野洲市民”としての参加だけど、仕事で培ったデザインの視点でお役に立てることもあるかもだし、何かしら「つなぐ」役割になれたらと思っているところ。

正式名称は「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民の会しが」です。

Date: 16/02/24 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2016

jacaranda

スタッフの話。

去年から、家族にバレンタインチョコをあげるようにしたんだそう。でも、実際の反応は今ひとつどころか今ふたつで、正直「思てたんとちがーう!」だったみたい。せっかく選んで買ったのに、よかれと思ってのことなのに。その事実を受け止めて、今年は相手が喜びそうなものをそれぞれリサーチしてプレゼントしたところ、それはそれは喜んでくれたそう。「喜んでくれたのはすごく嬉しい、でも、自分の満足度としては去年の方が高かった」と。ははは。

この話、数年前までの自分にも思い当たる。

自分のデザインに満足している節が多々あった。その分きっと、お客さまの期待に応えることに集中できていなかったと思う。とあるきっかけがあって、今ではそんな気も消え失せて、どうしたら期待に応えられるか、そんな風に考えるようになりました。心境が変わってからというもの、仕事ひとつ納めた時に喜びは感じなくて、期待した効果を得られた時にはじめて「あぁよかった」と思えるようになる。料理人がお客さんに「美味しい」と言われてはじめて喜ぶ、あの感覚みたいに。品質も昔より上がったように思う(※個人の感想です)。

自分が褒められるより、認められるより、相手に喜んでもらいたい。その気持ちが「自分なくし」へと繋がる。僕も根っこは、我が強いから。

そうは言っても人間だから、どこかで褒められたいし、満たされたい。ベテランのお坊さんみたく生きられない。それをどこでやるかと言うと、誰かと呑んでる時だったりSNSだったり(一緒にいるだけで満たされる、ありがたい人もごく稀にいます)。笑いを取ろうとすることに関しては、お子さまだろうがパイセンだろうが誰だろうが、ここぞとばかりにエゴ全開なのが自分。それもたぶん、過去のコンプレックスとも関係あるんだろうなあ。

人それぞれいろいろあるから、飽きることがありません。

Date: 16/02/17 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2015

signal

「自分に自信がない。」いろんな人から、この言葉を本当によく聞きます。

おもしろいことに、そんな人に限って我が強い。最初は「我が強いのに自信がないなんて矛盾してない?」なんて風に考えていたけど、そうか、我が強いって、譲れないものが多い人なんだ。「私はこんな性格ですが、お気に召しますでしょうか?」ってことか。そりゃ、怖くって自信なんて持てるはずもない。むしろその状況で持てる人の方がすごいというもの。

逆に考えると、自信があるように見える人は、譲れないものが少ないってことかな。仕事で貯めた“自信”という貯蓄も、毎日の暮らしには持ち込めませんしね(残念だけど通貨が違う)。「自信をつけたい」の呪縛から、なるべく距離を置けばいいのに。自分なんて無くしてしまえばいいのに。でも、我が強い人って僕は好き。自分に無いものたくさん持ってるから。

・・・なんて師匠と話しているうちに、きのう38歳になりました。

Date: 16/02/15 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2014

leaves

ストレスを感覚として自覚できない。

仕事の慌ただしさがピークを迎えると、普段ほとんど食べないスナック菓子を食べたくなります。ちょうど、きのうがその日。何袋かまとめ買いして、一気に2袋食べました(それもお昼ごはん食べてすぐ)。この時期は案件が立て込んでいるうえに確定申告があるので、ほぼ毎年この現象が起きます。その行動を自分で見て「あ、ストレス溜まってたんだな」とはじめて認識します。

どう言えばいいかな、「あ〜もうっ、ストレス溜まるぅ!ハゲ課長のヤツめ!」みたいな感覚が先に来ることがありません。あくまで自分の行動を客観的に捉えて、事後報告的にストレスを知ります。そんな感じ。睡眠時間が3割増しになるのもそう。事実をもってでしか認識できない。

そんな話をスタッフにしたら「それで、ストレス発散できたんですか?」と聞かれるも、発散できたかどうかもよく分からない。毎回決まって気持ち悪くなって「食べるんじゃなかったなぁ」と後悔だけはちゃんとしてます(・_・) カラムーチョメ

脳によって動かされたり、自分がうまく動かしたり。このやりとり、おもしろい。

Date: 16/02/11 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2013

mint HAIR

デザイナーというと感性やセンスの人、みたいなイメージが強いですが、まんべんなく備わってる人はきっと誰ひとりいません。それぞれにバランスがあります。

僕には色づかいのセンスがありません。他にもたくさんあるけど、それは特にない。悲観するわけでもなく、単なる自分の特徴として。経験上、女性の方が色のセンスがあるし、特にイラストレーターの方に多い。ハッキリ言って、羨ましい。

センスがないから、自分の感覚には頼らずに、別の何かで補うようにしています。美しい配色だと感じたものを写真に撮ったり、ストックしたり。知識として積み重ねていく。日々の努力ですね。センスを磨く努力も続けていますが、ちょっと諦めてる部分もあります。

なんでもかんでも自分を信用すると、ロクなことにならない。そもそも自分なんて、ほとんど信用してない。

Date: 16/02/08 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2012

立春朝搾り|2016

今年も届きました、立春朝搾り。のぐさん夫妻、毎年毎年ありがとうございます。いつも嬉しくて、もう100年欠かさず送ってもらってる気分。今年も気持ちごと美味しくいただきますよ。今から開栓が楽しみ。

今さっき、まな板を買いにGOODFOODへ行ったら、年末に少しだけ新しくしたブログからテイクアウトの注文が増えたと嬉しい知らせ。お役に立ててよかった。一緒に買ったスコーンは夕方にリベイクの予定。慌ただしさの中に嬉しいが届くと、ばんがろうって気持ちになれる。

Date: 16/02/05 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2011

cabbage

今日は朝から篠山で新規サイト用の写真撮影。被写体は精米用の設備機器。どんな表情が見てくれる方にとってツボなのか、ずっと考えながらシャッターを切った。休憩中、会社の菜園にあったキャベツの葉(写真)にグッと来ました。収穫後の姿でも、どこか生命を感じる。

ひとつひとつに、深い理解がいる。横のつながりが増えやすくなった時代の反動かも知れない。なるべく深く潜って、お客さまの目線まで近づいて、それでいてデザイナー視点も持ち合わせる。伝え方がどうのという前にね、そういうことをキッチリやるぞっていう。見せ方の上手さだけでは、もうどうにもならない時代。この間そんなことを教えてくれた子がいた。本当にその通り。

このブログ、気軽に「いいね!」できないと言われます。深さと気軽さを混じり合わせる表現力なんて僕にはないから、それはもう、仕方ないんです。

Date: 16/02/03 Photo: Nikon D300 + AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm f/2.8G IF-ED

2010

fresh leaves

秋に買ったジャカランダから若葉が生えた(写真)。

うまく育てられているか心配だったこともあって、やけに嬉しかった。どこか希望に満ちた感情もあった。生き物って不思議。植物ひとつとっても、すべてを理解することはきっとできない。それでも、なるべく知りたいと思う。自分が好きとか育てやすい、より、仕事場の環境で過ごしやすい、今度はそんな視点で選んでみたい。

Date: 16/02/01 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2009

in my office

今日はお取引先のデザイナー(とはいえ実務経験の少ない)2名を仕事場へ招いて、デザインの考え方をじっくり伝える一日。社内のデザイン力・生産性を高めるお手伝いをしています。

解釈のクセも全く違う2人。考えを一方的にたたき込まずに、それぞれの個性を理解しながら、伝え方を加減していく。川のどの部分が堰き止められて水が流れていないか、ひとつひとつ突き止めては改修する感覚。デザインの考え方をどう伝えるか、のデザインも同時に始まっています。

やることは至ってシンプル。「今までになかった視点に気付いてもらう」こと。抹消毛細血管に血液を通すこと。シンプルだけど、2人にとって今までに無かった視点。アタマでは理解できても、定着にはほど遠い。新しい視点を意識し続けることが、定着への一番の近道。身につくまでに時間が要るのは、当たり前のこと。

なかなか楽しい取り組み。自分のアタマの整理にもすごく役立つ。けれどもエネルギーは当然2倍、いや3倍必要で、今かなりクタクタです。。

Date: 16/01/29 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2008

siesta

最近は書くことが目的にならない程度にブログを続けています。ひょっとしたら今までより少しだけ、軽さを感じてもらえるかも(そう願いたい)。こんな写真を使ってロコツに軽さを出そうともしています。それにしても、いい寝顔。

Date: 16/01/27 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2007

necco

どうしようもない現実がおもしろくて仕方ない。大きな声では言えないような、つくりものでない現実が。逃げずに立ち向かう人の強さは素敵で、そうでない人の弱さは愛くるしい。

きのうの夜、関東のお客さまから「大寒波だいじょうぶ?」のメール。氷点下の中、その優しさがとても暖かかった。そういう人でありたいな。いろんな人から「優しい」を教わって、また別の誰かに伝う。

Date: 16/01/25 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2006

BALMUDA The Toaster

仕事場にBALMUDAのトースターが仲間入り。

ハッシーのお店で初体験して大いに感動したものの、家で使うことはほとんどないし、2万円以上するトースターをおいそれと買うこともできない。なのにそれなのに、この間までやってたほぼ日の対談があまりに面白くって「これは買わない理由がないぞ」とあっさり開眼。

そうです、パンの神様、僕が間違っていました。素直に認めるべきでした。いま、いろんなお店のパンをリベイクして楽しんでいるところ(検証という名の仕事です)。panscapeのスコーンとバターロール、早く試してみたい(仕事です)。

でも、美味しいって結局、何を食べるかより「誰と食べるか」。一生言い続けること。焼きたてのパンでも豪華な料理でもどら焼きでもどん兵衛でも、何より大切なのは誰と食べるか、です。

Date: 16/01/20 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

2005

like a drawing

今年から少しずつ、お取引先の内部にまで関わらせていただく機会が増えています。

何でもそうですが、突き詰めていくと、問題の多くは内側へ向く。そしてそれは、内側にいると意外に気が付かない。気が付かないから、溜まり続ける。そこで、外からの客観的な目線が必要になる。

デザイナーは基本、その役割を担っています。さらに中と外とを行ったり来たりできる数少ない存在だとも感じていて、そこに大きな価値がひとつあります。外から生みだすのでなく、現場の空気を共有しながら生みだした方が、いい結果に繋がりやすい。今までとはまた違うカタチでお役に立てることも嬉しい。

きのう、知人に夜な夜な相談に乗ってもらいました。関係をより良くしたい方がいて、でも一人ではどうにも行き詰まっていた。相談するまで、あらゆる視点から内省したつもりでいたし、なるべく相手の立場に立って考えたりもした。でも結局、自分では疑いなく正しいと思っていたところに答えは隠れていた。見ないようにしていたけれど「やっぱそこか〜」と、見事にイタイとこ突かれた感じ。

自分で自分を疑うにも限界がある。それは肝に銘じないといけない。客観視して、してもらって。その繰り返しでバランスを取ってます。毎日必死です。

Date: 16/01/18 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2004

flowers

「順風満帆というわけでもないってのがとってもいいですね」という褒め言葉、とってもいいですね。感じ入ります。順風満帆なんて、怖いだけですから。

Date: 16/01/16 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2003

a park

年末年始に佐藤卓さんの著書「クジラは潮を吹いていた。」を読んだ。彼の肩書きはグラフィックデザイナー。誰もが一度は目にしたことのある著名な仕事を数多くされていて、肩書き負けしているようにしか思えないのだけれど、どんな役割であっても原点のグラフィックデザインを展開・応用しているに過ぎないという理由で、そうしているらしい。素敵だなと思った。

この頃、クリエイティブ・ディレクターを名乗る人に出会う機会が増えた。なんだろう、急に増えた。デザインのチカラがより強く求められるようになっている現代に合わせて肩書きを変えているような、そんな違和感をおぼえる。まるで整体のお店がある日突然「カイロプラクティック」と看板替えするように。時代に合わせて変化するって、そういう事ではないように思う。

今の名刺では「アートディレクター」を名乗っている。その通りではある反面、しっくりきているわけでもない。モヤモヤはずっと消えない。シンプルに「デザイナー」がいいのかも知れない。つまるところ、肩書きは面倒くさい。

Date: 16/01/14 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2002

a green

新年明けましておめでとうございます。
極寒だった去年と違って、あったかい正月でしたね。

さて、今日から営業開始。

今年の主題は「やるべきことをやる」。カンタンとか難しいとか、ラクとか面倒とか、リスクがあるとか無いとか、自信があるとか無いとか、周りからどう見えるとか、そんな基準で判断せず、やるべきことをやる。これは引き続き、自分をなくすための修行のようなもの(一生のテーマでもあります)。その延長線上にある「回路がまっすぐ繋がる」イメージを持ち続けること。そのくらいかな。

なんだか今年は楽しくなりそうな予感がしています。
また一年このブログにもお付き合い下さい(再開の目処は立ちませんが)。

どうぞよろしくお願いします。

Date: 16/01/04 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D