1405|ヱヴァンゲリヲンと日本刀展

ヱヴァンゲリヲンと日本刀展

宮島へ向かう途中で立ち寄った「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」。呉市にある大和ミュージアムにて。

全国の刀匠が作中の槍や刀剣を再現し、作品からインスピレーションを受けて作ったオリジナルの新作刀剣なども展示されていました。最初は「ヱヴァンゲリヲンとコラボしたのは単なる客寄せだろう」と高を括っていましたが、実際に観てみると、ヱヴァと日本刀の両方の世界観が絶妙なバランスで表現されてたことに驚き。

原寸大ではないにしろ、リアルな武器が目の前にあるとまるでヱヴァンゲリヲンが実在するようにも錯覚できたし、反対に普段ほとんど見る機会のない日本刀は、その魅力を知るいいきっかけになりました。かっこいいです、日本刀(でも日本刀全盛の時代に生まれなくて良かった)。コラボレーションの好例。7月には大阪にも巡回するみたい。

別の世界の何かと組み合わせて、お互いがハッピーになる。これ、いろんな事に応用できそうです。

Date: 13/03/30 

1404|またEnglish

大鳥居のある風景|宮島

早朝にこの場所で写真を撮っていたら、遠くにカメラを持った女性がひとり。すれ違いに「おはようございまーす」と挨拶すると「Hello!」で返されて、そこで初めて海外の人だと気付く。イギリス人。撮影を続けていると近づいてきて「大鳥居と一緒に写真を撮って欲しい」と頼まれ撮影。向こうも「お礼に撮ろうか?」と言ってくれたので、僕も大鳥居をバックに記念撮影(松本城での失敗は繰り返しません)。

それからメールアドレスを教えてくれる流れになって、でも書くものなんて持ってないから僕のiPhoneに直接入力してもらうことにして「@ってどこにあるの?」みたいなやりとりを経て何とか事なきを得て。朝からなんと新鮮な経験。

ただ、ヒアリング力が乏しくて、なんで教えてくれたのかよく分かりせんでした。僕の撮った写真に興味持ってくれたのか、友達になって欲しいのか、それは今でもよく分かってないけど、面白そうだしつたない英語でメールを書いてみようと思います。この時の写真を添えて。

この間知り合ったティムもイギリス人。最近なんだか海外の出会いに縁があります。なんだろなぁ。言葉が通じなくても何とかなるし、ホントおもしれーなー、そんな気分です。

Date: 13/03/29 

宮島

厳島神社|宮島

広島にお客さまがいるわけではありませんが、仕事の関わりで昨日は宮島へ。人生二度目の宮島。そして二度目の雨(後半は止んでくれました)。

日本三景と言われるだけあって、本当に素晴らしい空間。今朝は早起きしたおかげか、貸し切り状態で厳島神社を一周できる幸運も。その絶景を眺め続けられないのが名残惜しくて、まだその場にいるのに「また行きたい」を連呼していました。冗談抜きで何度でも足を運びたい。年間パスポートとかあれば本気で考えるかも。強烈に引き寄せられる何かがあります。最近いろんな所へ飛び回れて幸せです。

Date: 13/03/28 

デザイナーと言語化能力

紫香楽一乃宮 新宮神社

人と話すたび自分は「ことば」が大好きなんだなぁと自覚します。いま相手が話していることを一言で表すならどんな言葉だろう、このヘンテコな動きを音にしたらどんな音だろう、この美味しさを言葉にするとどんなだろう。考えるでもなく、常にそんなことが頭を駆け巡っています。みんなそうなのかと思ったら、そうでもない。

カタチにするのが仕事なデザイナーにとって、言語化する能力は欠かせないように思います。例えば映画「レミーのおいしいレストラン」みたいに、味をアニメーションで表現する試みも、まず味を言語化することから始めているはず。単に「美味しい」「すごく美味しい」では広がりに乏しい。「こってりした旨味にわずかな甘みが合わさって、それでいて後味は爽やか」みたいな言語化の工程を経て初めて具体的なビジュアルが決まる。そう思う。でも女の子は違うかも知れない。

僕と「ことば」は切っても切れない関係。昔「AMATAくんって、言葉で伝えるタイプのデザイナーだよね。」と気付かせてくれた先輩デザイナー大西さんの言葉は永遠に消えることがありません。それくらい、しっくり来た一言。

明日は急遽、朝から広島へ出張。ブログもお休みします。

Date: 13/03/26 

その反動

たぬきの群れ|信楽町

最近の休みの過ごし方は自分でも心配するほどアクティブで、ほぼ必ずどこかへ出かけてます。一日家でのんびり過ごすのも好きだったはずなのに、今は一手間かけて(どこかへ出かけて)、そこでのんびりしてます。十中八九、ちょっと詰めぎみに働いているこの頃の生活への反動。

自分の事ながら、じっとしているだけでは物足りないのがよく分かる。カラダは正直だなとつくづく思う。それがあるからバランスが取れていて、毎日激務をこなしながら帰ってパパ業してる人って本当にすごいと思う。

昨日は「ボクたちの交換日記」観ました。いい映画。大きな決断や別れを経験した人なら、共感できる作品。映画は人並みに観てるんですけど、ブログに書くことはほとんどしません。なぜだか毎回、書けば書くほどつまらなくなってしまう。

Date: 13/03/25 

左義長まつり

左義長まつり|2013

近江八幡で行われた左義長まつりへ。最近こういった日本の行事に惹かれます。フェスやパーティーを否定するわけでは決してないけれど、ここには日本の「芯」を感じる。

左義長まつり|2013

左義長まつり|2013

祭りは最高の被写体。この日も「火祭り」を撮るべく本気のカメラマンがわんさか。僕もその1人には違いないけれど、どちらかと言えば「そこに存在する人」をどう切り取るかに面白みを感じています。カメラマン達もしかり。こんな魅力的な光景、滅多に撮れるもんじゃない。

左義長まつり|2013

左義長まつり|2013

左義長まつり(第一区)|2013

やんわり続けている写真生活に「ひとつのテーマ」が見えつつあります。

Date: 13/03/23 

English

Speak only English

この前の週末にティムと飲みました。「今度イギリス人と飲むからよかったらどう?」なんてノリで誘われて。周りに海外の友達は何人かいるけど、揃いも揃ってみんな日本語上手なんですよ。でもティムは日本へ来てまだ一年足らずの若手。日本語が苦手な外国人と話すのは久しぶり(笑)

僕の英会話は「Just a little」。でも面白そうだから参加させてもらうことに。どうなるか予測できない機会なんて、不安はあるけど楽しいに決まってる。大抵は何とかなるもの。

表現力が足りないところは、絵で補ってみる。持っていたiPad miniで。絵は素晴らしいですね、言葉を使わずに共有できることの多いこと多いこと。みんなでワイワイ描き合う行為それ自体もまた楽しい。言葉の壁が崩壊してフラットになれた瞬間。

ただこのイラストには説明が要りました。「早起きは三文の得」の「三文」って何?という問いに対して「具体的に決まってないけど、いろいろラッキーなことが起こるんだよ」と伝えたかった。これがどうラッキーかは、ご想像にお任せします。楽しい夜でした。

Date: 13/03/22 

蔵元を囲む会|冨田酒造(七本槍)

蔵元を囲む会|冨田酒造|七本槍

昨日は石山の十八番(おはこ)にて日本酒の催し。「七本槍」という銘柄の日本酒を作っている長浜の蔵元・冨田酒造の方を交えて、食事とお酒(もちろん七本槍!)を楽しむ会。ワインで言うならソムリエ付き食事会。一緒に行った友達以外は知らない人ばかりだったけど、基本的に日本酒好きな人だけに僕の中での仲間意識は相当なもの。そのうち全員友達になれそう(笑)

楽しかったなぁ。楽しいだけじゃなくて、いろいろ勉強にもなったなぁ。日本酒は味以外でもいろいろ語れるところがいい。コミュニケーションの場に欠かせない、んじゃなくて、日本酒の存在それ自体がコミュニケーションツールになる。いいなぁ。日本人で良かったなぁ。

Date: 13/03/21 

奈良づく

OPEN HOUSE|ninkipen!

きのうは一級建築事務所「ninkipen!」建築家・今津さんの設計した住宅を見に生駒へ。初めての生駒。最近なんだか奈良づいてます。奈良づいて分かったのは、実は奈良ってものすごく近い。空いてたら車で1時間ちょっと。ってことは京都行くのとそんなに変わらない。んー、素敵。

閑静な住宅街にその家はありました。気持ちのいい風が入り込み、そしてディティールにこだわった、エッジの効いた設計プラン。僕は平面の仕事が圧倒的に多いので、建築物のような立体はいい意味で距離を置いて見ています。ただし「自分が住むとしたらどう使おうか」という妄想だけはしっかりと。見たり触れたり聴いたり、感じる機会はとても大切。

ちなみに建築畑の人間でない僕は、今津さんとは「美味しいものを一緒に食べる」兄さんのような存在。同じ経営者で刺激される所もありつつ、ありがたい関係です。

ninkipen![ニンキペン]一級建築士事務所

Date: 13/03/18 

とある鯛焼き屋のユーモア

鯛焼き中

あんこが好き。もちろん鯛焼きも。

奈良で出会った、とある鯛焼き屋のユーモア。鯛焼きと言葉の遊び加減がぴったり。食べる前からすでに美味しいサプライズ。「お好み焼き中」だと、ちょっと構えてしまいがち。頑張ってます!みたいな。そもそも長いし。このパターン使えるは鯛焼きか、たこ焼きくらい。人生になるべくユーモアを。モアユーモア。ユーモアを楽しめるゆとりを。

Date: 13/03/16 

違う見方

奈良県立美術館

田中一光の企画展にはこれまで何度も足を運んでいて、そうなると過去に見たことのある作品も少なくありません。新鮮味という点では面白味に欠けてしまう。もう増えることはないし、それは宿命のようなものであるけれど、なぜだろう、今回はどれもすごく新鮮に映って、同じ作品でも今までとは違う見方ができるようになっていました。考えると、自分自身が変化していました。よく言えば成長していた。

対象が変わらなくても、自分が変わる事でどうにでも変化する。そういえば写真も同じ。仕事や人間関係も。当たり前のようで、とても心強い視点。

Date: 13/03/15 

これでこそ

田中一光デザインの世界(DT)

昨日と同じ写真ですが決してズボラしているわけでなく、今日は写真の中のパネルについて触れます。

見て下さい。完成後に「矢印」が上から貼られています。言うまでもなくこれは美術館の場所を知らせるための矢印。サインとしての機能が足りなかったと推測できます。使ってみて初めて気付くことがある。よくあることです。新しくオープンした商業施設のW.C.などでよく見ました。カッコいいけどそれがトイレのサインと認識できなかったり、どっちが男性でどっちが女性かすら分からなかったり。

作り手の目線で見ると、パネルのデザインとは明らかにトーンの異なる矢印を貼られ「見た目」の品質は落ちています。もし僕がこのパネルのデザイナーなら「あ〜あ、デザイン台無しにして・・・」なんて落胆したかも知れません、20代の頃なら。今はそうは思いません。

最近は「これでこそ完成形なのかも」と思いつつあります。伝わってこそなんぼ。異質なトーンが組み合わさって、かえってお互いが良い方向に作用しているとさえ感じます。もう少しトーンを近づけて品質を上げた方が良いとは思いますが、その先に新しい落とし所があるんじゃないかと、いま模索しているテーマのひとつです。

Date: 13/03/14 

ダブルトーン

田中一光デザインの世界

まず、カラー写真をそのままモノクロに変換したもの。

田中一光デザインの世界

コントラストを調整したもの。シャドウとハイライトを際立たせて、中間調の幅を短く。

田中一光デザインの世界

最後にダブルトーン。ウォームグレー系のトーンを加えています。

これが普通のモノクロと、僕がモノクロ写真を作る時に加工してる「ダブルトーン」との違いです。最初の写真だけは分かりやすいように大げさに“ねむたく”していますが、それぞれの味わいの違いを楽しんでいただけると幸いです。正解はひとつもありません。それぞれに良さがある、という解釈が正解だと思っています。

Date: 13/03/13 

命日

Long Bless|興福寺

うまく言えないけど、今日という日は命日のようなもので、ゆるんだネジを締め直す日。点検する日。まだまだまだまだまだまだまだまだ先は長いし、これもやっぱり一年を繰り返すことでしか続けていけない。

去年の6月に被災地に行って以来、死について考える機会が増えました。自分は今、生きている。じゃあ今の自分に何が出来るか。そうやって「生き方」について真剣に考えると、最後は死に辿り着きます。死をアンタッチャブルでグレーな存在にすると、何もかもがあやふやになってしまう。対峙した上で、何が出来るか。そんなことと向き合った一年でした。また一年、できることをやろうと思います。しんどい事はみんなで乗り越えられたらと思います。

Date: 13/03/11 

今年も東北へ

BOSE|東大寺

来週の月曜で、東日本大震災から丸2年。もう2年。まだ2年。

6月にまた東北へ行く予定です。この一年で気仙沼出身の方とも知り合うことができ、今度は前もって現地の方とお会いできることになりました。前回できた繋がりを活かすことも出来ますし、とにかく有意義な時間になることは間違いありません。すでに楽しみ。

情けない話ですが、現地へ行ってから今日に至るまで、日に日に被災地への意識は薄らいでいます。ほんと情けない。でも毎日が忙しくなると、正直そこまで頭が回らないのが本音。100円貯金を忘れる日も増えています。

だからこそ一年に一度くらい足を運んでおかないと、いつか他人事になってしまいそうで、それが怖い。でも決して他人事じゃない。現場の空気を肌で感じないと何が正しいか分からなくなるし、自分の目で見て考えて、自分が出来ることだけでも続けたい。関わりを持ち続けるためには、きっとこれが一番。

Date: 13/03/09 

修二会(しゅにえ)

お松明|東大寺

東大寺には修二会(しゅにえ)という行事があり、毎年この時期に行われています。今年で1262回目なんだそう。恥ずかしながら知りませんでしたが、タイミング良く奈良にいて、一緒にいた友達が教えてくれて、初めて見てきました。写真は「お松明(おたいまつ)」と呼ばれるもの。これが一体何なのか、僕のつたない言葉では説明しきれません。でもとにかくすごかった。1200年以上続いていることも含めて。

お松明|東大寺

さすがにモノクロでは雰囲気が伝わらないか。でもこっちの方が想像力を掻き立ててくれそう。とにかく奈良はいいところ。しかも車で2時間足らず。またフラッと行きたい。

Date: 13/03/08 

Phone

法相宗大本山 興福寺

例えば名刺を作る時、携帯電話の表記には「Phone」をよく使います。固定電話「Tel」に対しての、Phone。取り立てて触れるほどのことでもない普通のこと。ただ最近ちょっと物足りなさを感じます。

なんだか愛に欠けるんです。いや「 i 」に欠ける。どうやら僕は「iPhone」を見慣れすぎたようです。Phoneからすれば迷惑この上ないですね。何も変わってないのに。「いい男なんだけど、最近なーんか物足りないのよねー。」なんて。とんだとばっちり。困ったもんです。でも世の中そんなもんです。

Date: 13/03/07 

仕事の火種

滋賀県立近代美術館

今日はとても暖かくて、それだけで嬉しい一日。午前中は休みを取っていたんですが、このままどこかへ行ってしまいたい欲求を抑えるのが大変なくらい気持ちのいい陽気。仕方なくどら焼きで別の欲求を満たし、今こうして仕事場にいます。

「もっともっと集中してできるはず」という仮説のもと、仕事のやり方を模索中。なんとなくイメージに近づきつつあります。ただ今3合目。一日の終わり方と、次の日の始め方がカギ。仕事の火種をうまく残す、とでも言うか。あとは「さっさと寝ること」。辿り着くのは結局ここです。

Date: 13/03/06 

ハービー・山口写真展

ハービー・山口写真展

滋賀県立近代美術館で開催中の「ハービー・山口写真展」。メチャクチャ良かった。観る価値ありです。響くものがたくさんあります。前向きになれるひととき。ライカに憧れるひととき。

朝一番で観に行って、そのまま影響を受けてその日撮ったのはモノクロ写真ばかり。しばらく続きそう。ただし、デジカメのモノクロモードは薄っぺらく、ダブルトーンにして深みを加えます。この写真がそう。今年はなるべくたくさん人を撮ろうと思います。

Date: 13/03/04 

せんねん

ガマ侍|長野県松本市

仕事に専念するためtwitterとfacebookから少し距離を置くことに。

途端、ブログの閲覧者数が激減しました。それもそのはず、更新するたびSNSで通知していたものだから、それが無くなったら、そうなりますね。ただ、本当に読みたいと思ってくれる人なら、直接アクセスしてくれるようになるでしょう(たぶん)。そもそも昔は通知なんてしなかったし。とにかく初心に返ります。「読んでもらいたい」気持ちもあるけれど、「自分の価値観へ引き寄せたい」気持ちも持ってしまう。いつも両方の思いが混在しています。

ブログは好きです。情報を集約するのはブログが一番。だから年末にブログを増やしました。ブログは僕にとって一軒家みたいなもの。SNSは賃貸。自分の家にはならない。長年の味わいも、賃貸では出しにくい。突然「出て行け」と言われても、文句ひとつ言えないし。優先して距離を置こうと思ったのがSNSだったのも、そういう理由からです。

そんなわけで、しばらくご迷惑をおかけします。

Date: 13/03/02 

根の深い

い〜しや〜〜きいも〜〜♪

真剣勝負というより「根の深いところ」まで関わらせてもらっている、というニュアンス。その方が適切。

仕事だけならまだしもプライベートでも似たような感じで、年齢的にそういう時期なのかな。とにかくリアルでいい。学校から帰って下宿先で、好きな音楽流してワイン飲みながら圧力鍋で牛すじ煮込み作ってた大学時代のヌルさが懐かしい。今思い返してものんきな生活(笑)

いいリズムで現実逃避しながらザクザク前に前に進むスピード感とバランス感覚。その辺りを意識しながら過ごします。ヌルいのも大好きに決まってます。

Date: 13/03/01