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ducks

この前、友達に予定をドタキャンされる。大して傷つくこともなかったけれど、ただ「気にしてないよ」と言うのもかえって気を遣わせてしまうかも知れないから「悲しい、けど許す。」みたいな伝え方をした。自分の気持ちは伝えるけど、うしろめたい気持ちも残して欲しくない。その2日後、「ゴメンね」の手紙が届いた。そういう関係でよかったと思う。お互いさまがいい、許し合おうとするのがいい。

きのう、数ヶ月間ずっと謝れなかった人に時間を作ってもらって謝る、ということをした。許してもらえるかなんて分からないし、それはそれは緊張もした。でも今はそういうこと、ひとつひとつ乗り越える時期。3年越しに謝ってくれた友達が背中を押してくれたのかも知れない。そういう人が現れてくれるってことは、きっとそういうタイミング。

大きな理想を掲げる人より、仕事のできる人より、キラキラして見える人よりも、言いにくいことを伝えてくれたり、悪い事したらちゃんと謝れる人の方に僕は惹かれる。自分をごまかさずに、ちゃんと。見せかけじゃできない、絶対に。

自分のせいにしなかったり、自分の中でだけ謝ったつもりにしたり、なかったことにしたりは、もうおしまい。許せないこともたくさんあるけど、ひとつでもたくさん許せる人でいたい。

Date: 17/02/23 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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footprints

39歳になりました。

毎年この日は、一年前の自分が何を考えていたのか振り返る。僕は「姿勢を変える」と書いてました。今までと違ったのは、少なからず「若いなあ」といった気恥ずかしさがあって当たり前だったのが、今回はなかった。まるで数日前に書いたばかりのような地続き感があった。肉体的にも精神的にも、この言葉を糧にしてきた一年だったからと信じたい。

姿勢を変えると、今まで関わってきた人とも、また違った角度で関われるようになる。自分自身が「何者でもない」と悟ると、他の人もそうなんだと分かる。何者でもないはずなのに、何者かであろうとする人からは、その内側にある心情が分かるようになる。何者でもないけれど、何者でもないから、人は誰かと関わろうとする。

自立しようとする人、やたら早起きする人、免許はあるけど高速に乗れない人、うまく言葉にできない人、離れても時々思い出してくれる人、独りを楽しめる人、本が読めない人、義理の親戚と呼んでくれる人、どこまでも鈍感な人、チャレンジを続ける人、いま何かに気付いた人、うまく馴染めない人、一日に映画3本も観られる人、無意識にすり替える人、信念を貫く人、「分かってくれそう」と頼ってくれる人、不毛な会話を楽しめる人、決断しない人、ネコと別れて傷心中の平僧、自信の持てない人、ワイパーに気付かない人、やたら尊敬してくれる人、一度ココロを壊してやり直してる人、カプセルホテルに惹かれる人、歯を食いしばってる人、魅力に気が付かない人、陰ながら見守って下さる人、自分に素直じゃない人。いろんな人がいる。それぞれ、どこか変わってる。もちろん僕も、その一人。変わってて当たり前。

いろんな人が周りにいてくれるから、自分が見えてくる。自分が見えてくるから、人に何ができるか見えてくる。そんな対話ができることが、ものすごく幸せです。いつもありがとうございます。

いろんなカタチで気持ちをいただく機会が年々増えて、それぞれお礼がしたいと思いながら、今なぜか休日出勤している始末です。おかげさまで慌ただしい日が続きすぎて続いています。風邪も引かず元気でやってます。

会いたい人がたくさんいます。春になったらまた遊んでやって下さい。音信不通気味ですが、大切なものは何ひとつ変わっていません。どうぞよろしくお願いします。

Date: 17/02/14 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art