2325|声と水

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同じものでも見方を変えればまた新鮮に見えたりします。

今年もM-1が終わりました。M-1の終わりは始まりでもあり、今はいろんな芸人のYouTubeで批評や考察なんかを聴いたり、賞レース熱の冷めた視点で演芸としてもう一度ネタを見直したりして楽しんでいます。ここまで含めてM-1、あとはデザートに「うざい」と言われるアナザーストーリーで締めておしまい。

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話は逸れましたが、いま意識しているのは声です。結局のところ、漫才のほどんどは耳で楽しんでいるのだから、声がどう作用しているのかが気になり始めた令和4年。設定やネタよりもまず大前提として重要なポイント。声という視点で、ボケとツッコミがどういう関係性をつくっているのか、そもそも声が自分に心地いいかどうか、などなど。高すぎる声は一般的に耳障りだったりするし、じゃあちょうどいい声、ちょうどいい2人の声のバランスとは、なんてことを考えています。高い声同士だと調和?、高いと低いはコントラスト?などなど。

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同じく日本酒でも、水を意識しています。酒米や酵母の種類なんかは、飲み手として掘り下げたところであまり興味が持てなくて、それはたぶんアタマで飲んでしまうのと、そうなると飲んでいて楽しくないから。それよりも、水そのものを感じる方が自分好み。そもそも日本酒ってほぼ水なので、ここを素通りするのも何だか違う気がして。だけれども意外と話題には上がらない(語って楽しい性質でもないのは分かります)。どんな水が自分好みか、どんな風土から来ているか想像しながら、時に調べながら楽しむ程度ではありますが。

Date: 22/12/24 Photo: SIGMA fp + Leica Lens

2324|秋晴れ

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息子のおかげでまたカメラを持ち歩くようになりました。いちいち動きも表情も違って、いい被写体です。いちいちかわいいです。

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Date: 22/11/09 Photo: SIGMA fp + Leica Lens

2323|something happy

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ハッピー太郎醸造所「something happy」シリーズのネーミングを担当しました。

担当、というのはいささか大げさで、実際はゆる〜く名前を募集していたところに応えたアイディアが採用されたもの。半ば大喜利的に考えた、その気軽さがかえって良かったのかも知れない。「あのネーミングを使いたい」と連絡が来たときは嬉しかったなあ。いい仕事してる人のお役に立てるって、それこそハッピーじゃないですか。正式な依頼でもない、そこにあったものを拾い上げたような自然な決まり方もいい。

ところでこれって、どぶろく?マッコリ?日本酒?なんなんでしょう?なんでもいいんです。このお酒はちっとも難しくない。一口飲めばきっと分かります。美味しいを越えて、口の中に幸福感が広がりますから。ネガティブな要素のない、ただ幸福感の凝縮された何かを飲んでいる、そんな感じ。自分の考える嗜好品の究極って、そういうものだったりする。感じることがたくさんで、いい意味で考える隙を与えてくれないというか。

話は変わりますが、10月に入ってAMATAも17周年を迎えました。立ち上げ当初に「気兼ねなくハーゲンダッツ買えるようになる」なんて目標を掲げていたんですが、これからは「something happyがいつも冷蔵庫にある」を目標にします。仕事から帰って一杯、が病みつきになるのです。マイクロブルワリーの宿命で、定期的な確保が大変そうですけど。というわけで18年目もよろしくお願いします。

something happyについて詳しくはハッピー太郎醸造所のnoteで。

Date: 22/10/03 Photo: SIGMA fp + Leica Lens

2322|息子

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出産予定日から2日ほど早く、息子が産まれました。

妻の達ての希望で、出産は助産所で。このご時世、病院では立ち会いはおろか病室に入ることも許されないと聞いている。助産所では立ち会えたどころか、一緒にお産に加わるような、かつてないほど貴重な体験ができました。息みを繰り返す妻を物理的にも支えながら、自分でも理解できない感情が込み上がって、気が付けば泣いていました。あれは何だったんだろう。。

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44年も生きていれば、今までたくさんの人の出産話を聞いてきました。実の姉は不妊でとても苦しんでいたし(後に双子を出産)、あえなく妊娠を諦めた人も知っている。そんな中でごく自然に妊娠して、その後も大きな問題にぶつかることなく(解決が必要な問題はたくさんありました)、母子共に健康な状態で出産を終えられたことが何よりいちばん嬉しい。「何事もない」ために、周りの人にたくさん支えてもらったし、2人でたくさんエネルギーを使ってきたから。本当によかった。

そんなわけで、まだ名ばかりですが「父親」「家族」のシーズンが始まりました。また人生の先輩が増えました。これからもよろしくお願いします。

※旅の様子を伝えるつもりが、あれよあれよという間に月日が経って結局、書けずじまいでした(力不足でごめんなさい)。ずっと気を張っていたのを今ようやく自覚しています。

Date: 22/08/20 Photo: SIGMA fp + Leica Lens

2321|四国の旅

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あっという間に梅雨も明けてもう7月。

この写真は、5月中頃に撮った高松のとある風景。夫婦で旅行できるのもひとまず最後になりそうで5日間、四国を旅しました。その時の様子を少しずつでも伝えられたらと思って、ブログを再開します。さいきん更新がなくて残念、と言ってくださる方がいたことが、一番のきっかけになりました。

メルマガ購読しているナガオカケンメイさんも「メルマガ読んでます」の言葉が励みになると言っていたなあ。今ならよく分かる。もしそんな風に思ってくださっている方がいたら、ぜひ気持ちを伝えてください。喜びますし、続ける活力になります。よろしくお願いします。

Date: 22/07/02 Photo: SIGMA fp + Leica Lens

2320|本堂

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昔から信仰心がある方ではなかったし、お寺の息子として育って来たわけでもない。でも、お寺という存在はずっと好きだった。そのお寺が、なぜか自宅にある。おまけに本堂まである。結婚したら、もれなくついてきた。人生は本当に何が起こるか分からない。

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その本堂で、びわ湖の魚だけを使った鮨会を開催した。湖魚の美味しさに目覚めた元・ヴィーガンの妻が発案。本堂でお寿司、それも湖魚という縛りで。しかも自分の家で。人生は本当に何が起こるか分からない。分からないことだらけだ。

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日々の暮らしとデザインの仕事、そこに加えて、お寺を使った活動をこれから始めます。やることは比例して増えるけれど、楽しそうな気配がすでに漂っている。この場所で、また新しい引力が生まれる。人生は本当に何が起こるか分からない。何が起こるか分からないその「何か」と、どう向き合うか。その繰り返しが、その人という輪郭をつくる。

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料理人は小松亭タマサートの小松聖児くん。お忙しい中、遠方からお越しくださったゲストの皆さんも本当にありがとうございました。時におもてなしの場として、寺子屋として、そして遊び場として。

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Date: 22/03/25 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2319|目の前のこと

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どんな状況でも、それが天災でも人災でも、自分にできる事は限られている。できることを一所懸命やるだけ。感情が大きく揺さぶられる時でも、それが自分を支えてくれる。どれだけ小さくても、あまり重要じゃないように感じても、自分の役割を果たそう。自分のために、役割を果たそう。まず自分を落ちつかせよう、目の前のことに集中しよう。考えるのはそれからでもいい。

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今日で2月が終わる。毎年のように立春にお酒を贈ってくれる大好きな友人夫婦とお礼の電話をした。お返しにBake&Beansのグラノーラを贈ったら、ちょうど体調を崩していたところで、グラノーラがとても元気をくれたと喜んでくれた。贈り物ができる相手がいることは、もっと言えば贈りたいと思える誰かがいるのは、本当にありがたくて、幸せだ。

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北大路でコーヒースタンドを始めた友達のお店へ訊ねた。自分が苦しい時に支えてもらったり、逆に困っている時には助け合った仲。そういう人にただ会いに行くのは、会いに行けるのは、かけがえのない時間のひとつ。コタツでくつろぐようなじんわりホカホカの時間というか。

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気になっていた湖のスコーレにも。奮闘するハッピー太郎の幸太郎くんの顔を見に行った、つもりが微妙にニアミスした。それはまた次の機会に。湖のスコーレ、時間をかけてでも長浜の地で力強く根を張る気概が「これでもか!」ってほど伝わってきた。この先が楽しみ、とか傍観せずに自分のできる関わり方をしたくなる場所。

Date: 22/02/28 Photo: SIGMA fp + Leica Lens

2318|ただ

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梅の花が少しずつ咲き始めた。

朝、起きてまず眺めるのがこの頃の日課。枝だけになっても花を咲かせるんだなぁと、その生命力には素直に驚いてしまう。ただ生き物の変化を見るだけで、どうしてこんなにも気持ちが弾むんだろう。意識なんかよりもっともっと根源的な、同じ自然だからもっている何かが共振しているような。

機嫌よくしているだけで、ただ元気でいるだけで、そんな人にはつい近づきたくなってしまう衝動も、同じ感情が働いているのかも知れない。花は自慢しないし、褒めて欲しいとも言わない。ただ自分を生きているように見える。

Date: 22/01/31 Photo: SIGMA fp + Leica Lens

2317|なんてお酒だったっけ

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それはそれは美味しかったのに、翌日には「あれなんてお酒だったっけ」みたいなお酒が一番いいよね、という話できのうは盛り上がった。楽しみ方なんて人それぞれ自由だけど、お酒の在り方としては理想的じゃないかなーと。ただそこにいて、静かに役目を果たす、みたいな。

それでそのお酒、調べればたぶん思い出せるんだけど、そういうのってちょっと野暮ったい。またいつか出会えた時の楽しみになるなら、敢えてそっとしておくのもいい。調べたところで、どうせまた忘れるから。

大したことしてないけど今日はなんか楽しかったね、みたいな日に、いちいち理由はいらない。探したところで、肝心なものは見つかりっこないよ。理由はなくても、最高は最高だから。

Date: 22/01/20 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2316|新年おめでとうございます

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早いものでもうすっかり松の内ですが、新年おめでとうございます。今年は仕事以外でももっと写真を撮る機会を増やして、「じぶんの写真」に一歩でも近づけたいと思います。写真に限らず、らしさを追求したい。本年もどうぞよろしくお願いします。あいかわらずブログが好きです。

今朝も雪が積もっていました。

Date: 22/01/14 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art