1463|東北(2)

今回最初に訪れたのは、福島県いわき市。2ヶ月前、小浜市のお客さま(茶屋長三郎彌助)の披露宴で知り合った夫婦が住む街。東北へ行く話をしたら「じゃあウチにおいでよ」と気さくに声をかけていただき、お言葉に甘えての訪問。

JRいわき駅の裏手側。今回も天気に恵まれました。

まずは小名浜(おなはま)へ。いわきから南下したところ。海水浴場やサーフィンのスポットとしても有名らしい。

海を背にして見た景色。パッと見は草が生い茂っているだけですが、住宅があったところ。基礎部分がちらほら見えます。

こっちの角度の方が分かりやすいかな。陸前高田や石巻でも、去年は草が生えているところは少なかった。一年でこれだけ草が伸び、今年は気を抜くと普通の景色に見えるところがたくさんありました。

津波で流された旦那さんの実家跡地。「こうやって見ると自分の部屋って狭いよね」と、淡々と話して下さいました(続きます)。

Date: 13/06/29 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1462|東北(1)

東北から帰ってきました。一年ぶりに見た景色から感じたことはとても多く、今回も有意義な時間となりました。偶然の縁にも恵まれ、いろんな話を聞くこともできました。一年前と同じく、見たこと聞いたこと感じたこと、数回に分けてお伝えします。なるべくたくさんのことを伝えたいから、モノクロ写真も期間中はカラーに変更します。

話は変わって、新しいブログ「呑むぞ日本酒!」を公開しています。「日本酒って美味しくて楽しいよ」を伝えたくて立ち上げました。ゆるさ100%の題字は、お馴染みすずきの姉さんにお願いしました。日本酒を楽しむように、チビチビのんびりと続けていきます。ここからまた新しい何かが生まれたらいいなと思います。

呑むぞ日本酒!

Date: 13/06/28 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1461|足し算からかけ算へ

cycling in summer

意識的にお客さまとの距離感を縮めています。基本的には依頼して下さった仕事を全うするわけですが、もう一歩踏み込んで領域の壁を壊すくらいの役割を求められている、そんなこの頃。実際そんな案件も多いし、そうしないと求める結果が出せない。足し算よりかけ算、のイメージ。その先には「一丸」の言葉があります。肌で感じた末に決めたこと。

しっかり現場に関わりながら、今まで通り一歩引いた目線も持ち続ける。そんなバランス感覚に辿り着きたい。関わった上で、がポイント。遠くから一歩引けるのは当たり前。プライベートでもそんな距離感を楽しみつつあります。変化を楽しんでいます。

Date: 13/06/24 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1460|霊鳥

暁を告げ闇を払う

にわとりは飛んでも50cm程度だと思ってたから、伊勢神宮(の内宮)でこの光景を目の当たりにした時は驚きました。ちゃんと飛べるのね、今までゴメン。

伊勢神宮にいること自体も不思議で、調べてみたら「暁を告げ闇を払う鳥」として昔から重宝されているみたい。内宮では天照大神が祀られているだけあって、太陽との結びつきが強いわけか。なるほどなるほど。そう言えば信楽にある「鶏鳴の滝」も、確かそんな意味合いで名付けられたはず。今までずっと大衆的なイメージだったけど、実はスターだったんだ。おもしろいなぁ。

Date: 13/06/22 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1459|セミが鳴く頃に

marusho home designing

今日は朝からこちらの店舗撮影。あいにくの雨天でしたが、こんな時もあります。途中で止んだりもして、何ならこの時期にしてはまだマシな方。撮影した写真はまもなく公開のWebサイトに使います。これから最後の追い込みと言ったところ。

リニューアルも含めると6〜8月はWebサイトの公開が多め。ここ最近まとまった時間が必要な仕事ばかり重なり、あまり伝えられずにいましたが、セミが鳴き始める頃にはいくつかご紹介できそうで今から楽しみです。

Date: 13/06/21 Photo: Nikon D300 + AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm f/2.8G IF-ED

1458|ああ川の流れのように

五十鈴川

東北へは一人の人間として行くわけですが、その次はデザイナーとして行きたいという想いがあります。つまり仕事として関わりを持ちたい。毎年「仕事休んで何しとんねん」の自問自答はあるので。

何の当てもないけれど、想いだけは強く持ち続けること。それが実現のための最低条件。「できたらいいな」くらいじゃ棚からぼた餅は落ちてきやしない。落ちてきたためしがない。かといって営業しに行くでもなく、自然にそんな風になればいいなと思ってます。そこはフンワリと。

Date: 13/06/20 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1457|今年も東北へ

伊勢神宮

来週25〜27日の3日間、東北へ行きます。今回は福島県いわき市、宮城の気仙沼、そして去年も行った石巻。昨日ニュースで聞いた情報によると、風評被害は関西から西が多いらしい。物理的な距離が遠ければ遠いほど関心が薄くなったり、情報が間違って伝わるのはある意味で仕方のないこと。ただ、その空気に慣れてしまうのは良くない。今年もありのままを見聞きして、ありのままをレポートします。お客さまには大変ご迷惑をおかけしますが、可能な限り毎年行こうと思いますので、何とぞご理解くださいますようお願いします。

前回は高速バスで一睡もできずに苦しんだので、今回初めてLCCを利用することにしました。関空空港〜仙台空港が片道2,980円。髪の毛カットしてもらうより安いとは。すごいなー。

去年の東北レポートはこちら

Date: 13/06/19 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1456|式年遷宮を4ヶ月後に控えた伊勢神宮に行ってきました

荒祭宮|伊勢神宮(内宮)

はじめて行った伊勢神宮は新鮮なことだらけ。「外宮(げくう)」「内宮(ないくう)」の2箇所に分かれていることや、今年は20年に一度の式年遷宮であること。7月には「お白石持」という遷宮にちなんだ行事があり、それだけは地域の人でも参加できること、などなど。

式年遷宮。言葉だけで説明するのは難しいので、ぜひぜひ伊勢神宮に足を運んで下さい。一見どころか百見くらい価値があります。1300年も昔から続いている行事で、20年に一度のサイクルで宮社を総リニューアル。すごいのがこのリニューアルの仕方。改修工事のように同じ建造物を手入れするのでなく、隣に全く同じものを建ててしまう(写真)。神様は20年ごとに隣に引っ越しを繰り返します。そして今、20年を経た宮社と同じカタチをしたフレッシュな新人が隣同士に並んでいる。神様をいつもきれいな場所に迎えるためだとか、建築技術の伝承だとか諸説あるようです。職を失わせない仕組みでもあったのかな、とか妄想したり。

荒祭宮(式年遷宮)|伊勢神宮/内宮

まだ全く風景に溶け込んでいない出来たてほやほやの宮社なんて、そんなの一度だって見たこと無かった。その違和感はたとえようがないし、隣に同じものが建っているのはハウスメーカーの分譲地くらいだと思っていたので、こんなものすごい文化が日本にあったことを知って、誇らしさを感じました。まるで歴史の証人として立ち合えたような感動。ぜひ生で見て感じて欲しい。日本人として生きていて、ずっとこういうのを知りたかった。外宮に最近できた、遷宮のことが詳しく分かる博物館「せんぐう館」もおすすめ。大満足。

式年遷宮は10月2日が内宮、5日が外宮。是が非でも行きたい。

Date: 13/06/17 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1455|じっくりコトコト

DJ BOOTH

母親は6年ほど欠かさず日記をつけています。奇しくも僕がブログ始めた頃。理由を聞いたら「去年何を考えていたか分かって面白いから」だそう。その気持ちよく分かる、って、やっぱり親子だなぁ。やるなぁ。ド近所の焼き鳥屋「すみあん」大将の和田さんも確かそのはず。

自分の考えをまとめている人に惹かれます。ブログでも日記でも何でも。芸人でいうネタ帳、料理人ならレシピ帳?自分を振り返れるものを持っている人。文字に限らずたとえば写真だって構わない。

そんな人からは、コツコツ積み上がっていく何かが伝わります。厚みと言うか、自分と向き合い続けることで出る旨味とでも言うか。浅漬けじゃない感じ、なんか分かります。そんな人にずっと惹かれます。惹かれないわけにいかない。

Date: 13/06/15 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1454|やってみたけど続かなかったこと

Wall Art

スタッフ・バンビと競い始めました。種目はお互いの「やってみたけど続かなかったこと」。

悩みのひとつに「いろんな事が続かない」があるらしい。いろんな事が続かないなら、ひとつどころか続かない数だけ悩みがある。なんだか名作コピーみたいですが、それじゃいつまで経っても自分を信じられる日は来ない。「そんなに?じゃあ何が続かなかったかリストアップしておいで」と言ったのが始まり。僕にも続かないことはたくさんあるけど、それ以上にわんさか出てきて思わず笑ってしまった。

ひとりで環境を変えられないのは意志が弱かったり、危機感が足りなかったり、理由はいくらでも挙げられるけど、それなら誰かと一緒に競えばいい。僕が今でもランニングが続いているのは、自分の意志もあるけど、周りの友達も続けているから。一人じゃないから、がんばれる。一人で続けるのはエネルギーいるからね。

それぞれひとつ、続けたいことを選択。最初は続けやすいことから。僕は営業時間より早く出勤して、朝の時間をもっとうまく使うこと。スタッフとこんな関わりを持ち始めたのは、最近のこと。

Date: 13/06/14 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1453|先走り文字

先走り

トイレで用を足している最中に急に誰かが押し入ってきたら、きっと驚きを隠せない。これはそんな驚きの文字。「司」が押し入ってきた。司のヤツが(想像しにくい人は「寿子の部屋に司が不法侵入した」と置き換えて下さい)。

パーソナルスペースを土足で踏み入る、空気の読めないヤツである。空気は読めないくせに、文字としては読めてしまうズルいヤツ。誰でも一度は経験あるこんな先走り。考えて生まれたものじゃないのがいい。だからこそ面白い。これ集めて本一冊出したい、なんて妄想すると、今度いつ先走るか楽しみになります。

Date: 13/06/13 Photo: Nikon D300 + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1452|言の葉の庭(ことのはのにわ)

新海誠監督の劇場版アニメ「言の葉の庭」観ました。エンディングテーマが大江千里の「Rain」をカバーした基博だったから、ではなく映像の美しさに惹かれて。

映画としては短い46分(その代わり1,000円)。ストーリーは男子高校生と教師が主役のオーソドックスな純愛物語。だけど映像表現と効果音表現がものすごく新鮮。この「表現」部分を際立たせるために、あえて脚本をシンプルに抑えたのかと思えるほど。

中でも印象的だったのが「透明なもの」の表現。半分以上のシーンが雨というこの作品では、いろんな表情の雨を描き分けています。大雨、小雨、豪雨、水たまり、雨上がりの水滴、など。雨と対極にある「光」の表現もまた見事で、その相乗効果にウットリ。一番のツボは「ビニール傘」。ビニールの表現だけでご飯何杯でも食べられるほど。他のアニメにはない、実写より透明感を感じられる表現。

その表現力に効果音が加わって、気持ちよく世界観に入り込みます。例えば雨の音、風の音、野菜を切る音、ぬかるみを歩く音。本来は主役になることのない「引き立て役」が、意味を持つかのように耳に入ってくる。だからと言って過剰に主張するでもなく、まるでオーケストラの一員のような役割を担っているかのよう。それさえもひとつのセリフであるかのような存在感。一般的にはストーリーから世界に入り込むものですが、でもこの作品は珍しくそんな所が引き金になりました。

シンプルな脚本。いわゆる「ベタ」。でもそれは僕の好きな種類のベタ。だからこそ安心して観ていられるし、強く訴えるものがある。安心しきったところに基博がおいしい所をさらっていきます。それはもうズルいくらいに。いい作品です。

Date: 13/06/12 

1451|奈良が近くて良かった

北円堂|興福寺

今年は奈良へよく行きます。昨日も一生ものの靴を求めて車でフラリ。最近リニューアルした遊 中川本店も覗きに。探していた靴を扱っていたセレクトショップ「SECONDSTAGE」は、お客さまであるchum-chum closet(四万十市)と共通点がたくさん。独立した歳も近かったせいか、初対面のオーナーともスッと打ち解けて「チャムチャムの山崎さんってこんな人でね〜」なんてブログを見てもらいながら話しこんだり。奈良にまた縁ができました。ありがたい。

遊 中川の奥にある「中川政七茶房」もいい感じ。160年ものの家屋の梁部分だけ残して、新しく生まれ変わったそう。とにかく心地いい。素材に息づかいが感じられる建物は心から落ち着く。ついつい引き寄せられてしまう。帰りは春鹿のスパークリング日本酒「ときめき」も忘れずに。ゆとりある土地に魅力がギュッと詰まってる。奈良はそんな感じ。

Date: 13/06/10 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1450|限界は誰が決めればいいんだろう

Rubber House

ある日の電車は身動きすら取れない超満員。なのに隣の扉付近には直径2mのスペースがぽっかり空いている。次の停車駅で乗客を増やせる余裕もない、そんな状況のはずなのに。すし詰めのピークを越えて分かったのは、どうやら吐き気をガマンできなかった人がいたみたい。

純粋にすごい!と思った。驚きと感動とが丁度よくブレンドされた感情。「もう無理と思うことでも、その気になればまだまだ何とかなる。」それってこういう事なんですよ、と、明快に表現してくれた出来事。

限界は、自分で決めて良かった試しがない(たぶん)。

Date: 13/06/08 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1449|体幹しっかりしてれば大丈夫(たぶん)

恵日山観音寺|観音堂

スタッフ・タッキーの在宅勤務がきっかけで、取引先の方が週に一度AMATAで仕事することになったり、慌ただしい毎日が続いています。「えーと今日はどのメンバーだっけ?」みたいに。どれも自分で決めたことだけど、変化にカラダが馴染むにはもう少し時間がかかりそう。それなのに、さらに環境を変えることを今日決めました(今はまだナイショ)。

独立以来、小さな変化は繰り返しても、ここまでドラスティックに変化を求めたのは初めてのこと。目指すは長渕剛。完全に人変わってますやん、みたいな。ムキムキになるかはさておき、決めた以上はいい方向に変化させる。イメージ通りに事が進めば、かなり面白いことになる。水面下でそんな事を進めている毎日です。おかげで古民家は探せてません。

Date: 13/06/07 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1448|ハヤネとハヤトコ

均衡

早寝と「早く床に就く」は違うので、分けてみた。ついでに省略もした。ハヤトコ。アメリカ生まれの大型スーパーと似ていますが、休日のまとめ買いは出来ません。飲み会の途中で「今日ハヤトコするから先、帰るわ。」みたいな感じで使って下さい。会員制でもないのでご自由にどうぞ。

せっかくハヤトコしたのに、全く寝付けなかった時のしんどさ。あれ何とかならないかなぁ。せっかく準備万端で臨んだのに、充電完了で希望に満ちた明日をイメージしたのに、水泡に帰しすぎ。

この頃はSNSなんて便利なものを、夜間病院へ睡眠薬もらいに行く気分で見たりするけど、同じように起きてる人はいて、まだ寝ていないだけか、ハヤトコしたけど寝付けてない同志かは分からないけど、仲間意識は生まれてます。「寝たいのに寝つけないんだろう?実は僕もなんだ。」そんな弱さを分かち合えた気分。

Date: 13/06/06 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1447|ゴール下が楽しくなるよ

置いてくる

サッカー日本代表が5大会連続W杯出場を決める中、僕はバスケを。再開第一歩はシューティング。これが笑っちゃうほど、入らない。届かない。跳べない。やっぱり体力ない(このシュートもしっかり外しました)。何回エアボールしたことか。

失われすぎた勘を取り戻しつつ、少しずつでも日常に取り入れます。何歳までできるんだろ?カラダ動くうちは考えなくていいか。バスケ楽しいです。昨日は一人だったけど、それでも楽しい。スタートラインをはっきり自覚した日。

シューティング中、アイス最中みたいな腹筋したムキムキの人が「総合(格闘技)興味ない?」って誘ってくるサプライズ。「声かける相手違いすぎますやん」って的確にツッコむ僕。聞けば高校時代バスケの京都府立選抜だって言うから驚き。「ゴール下が楽しくなるよ?」って、なかなか魅力的な誘い文句も持ち合わせてた。でも今はバスケ。総合格闘技はまたいつか(ちょっと興味ある)。

Date: 13/06/05 Photo: iPad mini

1446|魔法みたい

お金|デザインあ展

今さらながら「デザインあ展」。世界の硬貨を紙の上からこする、この体験は面白かった。全体を眺めるだけではそれぞれの違いが分かりづらくても、紙の上から鉛筆でこするとカタチが浮き彫りになって、ひとつひとつの違いが見えてくる。

スクラッチと同じ要領で、手を動かした部分だけが動的に変化すると、情報がものすごく頭に入る。改めてインタラクティブだなぁと感心しきり。「そうそう、人も遠くから観察してるだけじゃ良さや違いって分からないよな〜」とか、そんな正論は特に考えませんでした。

「自分の頭こすったら、中にあるデザイン出てくればいいのにな〜」←これが実際に考えていたこと。頭の中にあるデザインを出力するのは時間も体力も必要なことのひとつ。それがこんな風に魔法みたいに出てきたら、なんか楽しいじゃないですか。

Date: 13/06/03 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

1445|見逃せない一枚

四条京阪|京阪バスのりば

信号待ちの車の中で撮った一枚。京都を知る人には説明も要りませんが、この2人がレンズを向けている被写体は南座(写真の中にもヒントあります)。「南座を撮る人」を撮る人が僕。ひとりを除いた3人の情報量は知れてます。サラリと受け流せる。だけどひとりだけ見逃せない人がいる。

膝の角度が、たまらんのです。ファインダーに集中しているからこそ生まれる、自然でいて絶妙な角度。分かります?肩の位置だってバランス悪いでしょう。なのに体幹のバランスは崩れていない。次第に完成された造形に見えてくるから面白い(もしかすると阿波踊りの偉い人かも知れない)。南座を捉えたファインダーの構図まで無意識に想像してしまう。

情報の詰まった面白い一枚なのに、こういう写真に限ってあまり伝わらない。実力不足。それでも撮れた時は決まって興奮します。

Date: 13/06/01 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G