2264

design-ah

いったい何が起こったのか「デザインあ展」が隣町の守山で開催しています。あの「デザインあ」が、佐川美術館に。車でたった20分のところに。

週末や祝日は狂おしいほどに混み合っているようですが、平日はほどよい混み具合で満喫できました。デザインと名の付くものにいろんな方が集まるのはデザイナーとして素直に嬉しい。こんな大きなことはできませんが、仕事や暮らしの中で自分なりにデザインの本質や魅力を伝えていこうと改めて思うのです。それはもう、自分の使命として。

SDIM0350

この頃は、たとえば「買ったのに読んでいない本」とか、そういうものに手をつけ始めています。もともと興味があって手に入れたものを尻目に、SNSとか、実はそれほど興味がないのに刺激を得ようと時間を割くのは勿体ないというか、あまりに気分に正直すぎても、喜びってある地点から大きくはならないような気がします。言い方はちょっと硬くなりましたが、つまりはメリハリをつけることと、停滞していることに手をつける、です。誤解のないように、気分はとても大切、です。

Date: 20/01/24 Photo: SIGMA fp + Leica Lens

2263

calligraphy

書道を習い始めて1年と半年が過ぎました。月に一度のペースでまだまだ初心者もいいところですが、当初に比べたら少しは筆が動くようになってきました。

紙と筆と墨と自分の関係性。そんな風に捉えています。目の前にある紙の滑り具合やにじみ具合、握っている筆でどこまでの表現ができるか、磨った墨の濃度、そして今の自分の有り様。それぞれについての理解なくして上達はあり得ない。ごく希に気持ちよく筆が運べた時は、自分が消えている。書道に限らず、意識を続けた先にある無意識の域まで辿り着きたい。

a tree

今日で阪神大震災から25年。20代の友達の中にはまだ生まれていなかった子もいるかと思うと、何とも言えない複雑な気持ちになります。その子たちにとっては語り部の立場になったんだと自覚もしました。当時の被害を伝えるのも役割のひとつですが、当時の経験を活かして「できる備えはちゃんとしましょうね」の方がきっと大切。命を意識するって、もっと真剣にやった方がいい。意識しないと、雑にも丁寧にも扱えない。

話は少し逸れますが、20代の子に「40代って楽しいよ」って伝えると、大抵「ホ、ホントですか?!」みたいな返事が返ってきます。上の世代として申し訳ない気持ちにもなりますが、でも、その瞬間、ほんの少しだけパァっと明るい表情になるのが本当に好きで、誰のためでもなく毎日ただ機嫌よく暮らしていたら、実はそれだけで誰かに希望を感じてもらえるなんて、いいこと尽くし。そういうのがいい。

Date: 20/01/17 Photo: SIGMA fp + Leica Lens

2262

SDIM0129

あけましておめでとうございます。今日から営業開始です。といっても去年は大晦日まで仕事で、年末年始のアナウンスもろくにできないままアワアワと新年を迎えてしまい反省しきり。その分いい仕事に携わることができました。

SDIM0064

SDIM0067

SDIM0073

年明けは恒例の青春18きっぷで高松へ。こんぴらさん参りやうどん巡りはしっかり抑えつつ、それ以外はクラウドファウンディングのリターンで手元にあった「d design travel 香川」が本当に役に立ってくれました。どこに行ってもちゃんと匂いや気配を感じられる。

SDIM0118

中でも仏生山温泉では今まさに自分が求めていた暮らしの姿が感じられて、本当に良かったです。それに温泉に浸かる男性の姿が美しいと感じたのは人生で初めて。他にもお正月休みで営業していない魅力的なお店もいくつかあって、すでにまた高松に行きたくなっています。

SDIM0085

SDIM0098

SDIM0109

新しい仕事でフルサイズのカメラを新調することになって、そのテストも兼ねています。レンズはひょんなことから使えることになったライカのオールドレンズ。使ってみるとデジタルのレンズがいかにパキッとしているかが分かる。ライカのレンズは解像感はしっかりあるのに「あったかい」印象。見ていて疲れないというか。ライカの真価は知らないので詳しい方の講釈をぜひ聴きたい。

SDIM0117

SDIM0136

ただし焦点距離が70センチなのは手を焼きました。でもライカには魔力があるのかも知れない、久しぶりに“撮ること”そのものが楽しかったから。ピントが合う合わないなんて実は大したことじゃない。

今年もまた一年ゆるりとお付き合いいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

Date: 20/01/06 Photo: SIGMA fp + Leica Lens