2041

smiles

突然に、イラストレーターの方から近況報告の連絡。メールでも電話でもなく、ちょっとした小包で。悩み続けた2年間を綴ってくれた手紙や、その間の仕事、そして箱を空けるやいなや、笑みのこぼれるマシュマロ(写真)まで一緒に。少し気力が落ちていたところに、ほっこりさせてくれる。

不思議な気持ちになる。ずいぶんと、深いところまで赤裸々に伝えてくれたから。そこまで深い付き合いでもないのに、ココロを開いてくれる。そういう人が、他にも何人かいる。本当に有り難い、というより喜びに近い。ちゃんと人を選んでくれているから。自分自身「その人の深いところまで理解したい」気持ちはいつもあって、そのための努力だけは欠かさない(誰でも、ってワケではないけれど)。それが、どこかで伝わったような気がする。

本音を伝えなくても生きられる世の中だけど、本心を分かって欲しい気持ちはみんな変わらない。むしろ強くなってさえいる。そんなつもりで過ごしてます。

Date: 16/05/25 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2040

fallen leaves

夜に仕事してると隣から『ガサッ』と音がして、仲間入りしたてのエバーフレッシュが落葉する。何日も続くもんだから、もしかして環境に合わないんじゃないかと心配になる。

調べてみると、新しい環境になった時にはふつうに起こる現象らしい。環境に合った葉になるための儀式のようなもの。TREESの健一さんから『木に馴れさせる』と前に教わったのを思い出した。美容室に行った2〜3日は髪が抜けやすくなるのも、同じ理由なのかな。転入生だと考えれば、最初は多少のストレスはあって当たり前。あらためて生きてるんだなって感じる。焦って場所を変えたりすると、ストレスが続いてしまうんだそう。自分の感覚だけでは安易に育てられない。相手への理解がいる。

植物から学ぶことは本当に多い。毎日ちゃんと意識を向けられていれば、自分は消えてる。たっぷり癒されつつ、ちょっとした訓練でもある。ひとつひとつ、なるべく心地よく過ごしてもらいたい。少しずつ種類も増えて、街で植物を見かけるのも楽しくなってきたところ。

Date: 16/05/19 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2039

nakayama coffee

nakayama coffeeの修也が出張ドリップ中と知って、きのうは佛光寺のDへ。疲れた時は友達の店で話しながら過ごす時間がどうにも必要らしい。コーヒーを買いに来た他のお客さんとものんびり話しながら、まったりとしたひととき。ご年配の方には深煎りより浅煎りの方が好まれがち、みたいな傾向を教えてもらう。京漬物を作っている『志ば久』の方もいらして、柴漬けは本来キュウリでなくナスが元祖、なんて話も聞かせてもらう。楽しい。

週末からインターン(っぽい感じ)の子を受け持つことに。ついこないだまで高校生だった女の子。小手先の技術や考え方はほどほどに、大の大人でも失いがちなことを身につけてもらおうと思う。それもあって、初日からハッシー&たすくのhelloに一日お邪魔して遊ばせてもらった。デザイナーとして、ではなくまず普通の人として『おもしろがるココロ』を養ってもらうために。それにしても、helloに集まるお客さんは、みんな優しい。

この頃は10代から60代の方まで幅広く関わってる。いろいろ思うところがあって、あえて自分からそんな環境に身を置いてる。広さに深さを求める。なるべく相手を受け入れながら、自分を受け入れてもらう。ひたすらそれを繰り返す。自分だけ受け入れてもらおうと必死では、うまくいくはずもない。

Date: 16/05/16 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2038

an exhibition

GWに開かれた書師・秀蓮さんの個展。昨年と同じく法然院にて。新緑の季節とも相まって、本当に気持ちのいい空間。最近お仕事ご一緒していて、預かったDMを京都のとあるお客さまにお渡ししたところ、ありがたいことにお出でくださった。しかも一緒だった友人の方が作品を買ってくださったとのこと。そんな報告を秀蓮さんからいただく。みんなが幸せで、嬉しい気持ちになる。

少し前、昼から一緒に飲んだくれた原くん。その時の手土産にパンスケープのパンを持参したところ、とても気に入ってくれて、この間の母の日は、実家のお母さんにパンスケープのパンを贈ってくれたんだそう。そんな話をオーナーの久保さんから報告いただく。みんなが幸せで、嬉しい気持ちになる。

誰かにできることなんて本当に少ないけれど、それを考えるのが楽しい。こんな風に自然に広がってくれると、すごく嬉しい。

Date: 16/05/11 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2037

square

連休中、よく写真を撮ってる。というか、よく出歩いてる。

撮影した写真の大半は、どこに使う予定もないもの。ただ単に撮っただけのもの。『撮ること』そのものが、楽しかったから。手軽に誰かに見せられる装置もあるけれど、その楽しさとは全くの別モノ。そう捉えられる今のココロのゆとりを、あとで覚えておくために。楽しいことはひとつ残さず、ちゃんと自分で感じ取れるように。積ん読になった本だって、まず『買う』楽しさを経てる。

いろんな世界をいろんな人に見せてもらって、デザインとは違う仕事に触れてみたいと本気で思い始めてるところ。

Date: 16/05/04 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2036

rice planting

GW。

田植えに勤しむ農家さんにとっては『WORK』のW。Gは、ガッツリみたいなやつ。休みの方にとっては『我に返る』期間になればいいな、といつも思う。我を見失ってる人、たくさんいるから。見失った自分を『我』としてしまっている人も。元気に、我に。Gに、Wに。

この時期は毎年、年明けから4ヶ月間の疲れを癒すべく全力でリフレッシュに臨んだものですが、小まめに休みを取っていたおかげで今年は初日からニュートラル状態。『リフレッシュしよう』なんて意識さえなく、独立してから一番いい感じにGWを過ごしています。今日は友達のお店でくつろぎながら、休み明けから本格スタートする仕事の資料に軽く目を通したり。普段なら休みは仕事から距離を置くはずが、今は少しくらい取り入れたところでストレスにならない。

連休の前に画家の岡田豊くんとサシ呑み。初めてだったにも関わらず、相当に楽しい時間(お店がまた素晴らしかった)。表現の仕方はそれぞれ違っても、この時代をどう生きるかについて、かなり近いことを考えている。実際に行動もしてる。もう僕たちの時代だしね。それついては改めて紹介したいところ。

コツコツ続けてきたから信頼してもらえて、そのおかげで関われる人が増えてきた。ずっと付き合いのある人とも、またひとつ関係を掘り下げられるようになった気もする。しんどいことも増えてきたけど、やりたい事の途中にあるだけのことで、ぜんぶ含めて楽しい。嫌々やっていることも、やらされていることもない。

自分が決めてやっていることは全部、やりたくてやってます。3年前に気仙沼で出会った伊藤さんから「じぶんごとにすれば何でも早いよ」と教えてもらったことがある。その意味がこの頃やっと分かってきました。

Date: 16/05/02 Photo: SIGMA dp3 Quattro