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ごはん、ではなくてチーズを入れて仕込んだ鮒ずし。近江八幡にある奥村佃煮さんと竜王の古株牧場さんの新しい取り組み。デザイナーの感点で試食会に参加させていただく。鮒ずしは好きでよく食べるし、チーズも食べる。でもこんなのはもちろん初めて。乳酸発酵の宝石箱。

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こっちは普通の鮒ずし。写真では違いが分かりにくいけれど、まず香りが全く違う。平たく言えばミルキーな鮒ずしの香り、小難しく言えば酵母を完全発酵させた日本酒のような、どこか不透明さを帯びた香り。もちろん味は違うけれど、鮒ずしそのものより、チーズと出会った飯(いい)が美味しくて感動した。

鮒ずしに馴染みのない方にとって、もうひとまわり得体の知れなさを増したこの新しい存在はどう見えるだろう?身近に感じてもらえるには何が効果的だろう?何に置き換えたら分かりやすいだろう?そんなことを考え続けたひととき。菌ってホント複雑でおもしろい、のに、まだまだ知らないことがいっぱい。

Date: 18/05/31 Photo: SIGMA dp3 Quattro

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shadow

毎年この季節になると決まって法然院に行く。書師・秀蓮さんの個展へ。今年でもう4回目。新緑がとてもきれいで、そこは哲学の道でもあって、道中がすでに気持ちいい。風物詩が増えるのは、お楽しみが増えること。見終わった後に、甘味処の「㐂み家」に寄るのも風物詩。

Honen-in

gallery

少しゆっくりできるかと思ったら、またいつものように慌ただしくなってきた。この頃は「解像度」を意識することが増えた。どれだけ細かくものごとを捉えられるか、という意味で。

日常の質を高めるには、一定の解像度がいると思う。ご飯ひとつ炊くにしても、何で炊くか、どんな品種か、どんな方が作ったか、どんな土壌のお米か、どんな水を使うか、とか。もちろん毎日そんなことやってられないけど、そんなこともできるよねと、知っているのはいいこと。世の中の見え方を変えるためにも、繰り返しの日常を、繰り返さないためのアイディアとしても。

Date: 18/05/28 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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river

海外旅行の広告はTVCMよりもラジオCMの方が反響が高いんだそう。前者では行った気になってしまい、後者だと行きたい気分になる。変に満たされてしまうのもかえって困りもの、というお話。たくさんお金をかけても、たくさんの人が見てくれても、そのぶん成果に繋がるわけじゃないのがおもしろい。

river

加減とか見極めって難しいけど、楽しさも秘めている。うまく加減できたときって、誰でも嬉しいんじゃないかな。フルマラソン完走できたとか、うどんがうまく茹でられたとか、メイクがうまくいったとか、二日酔いにならなかったとか。

この頃のデザイナー、というか自分に求められているのは、この「加減」と「見極め」なんじゃないかと思う。はじめの一歩が実はもう踏み外していることって、本当に多くて。気が付かないまま突っ走ったり、途中で後戻りする時間もエネルギーも、本当にもったいない。

それはさておき、急に暑くなってみなさん体調管理には十分に気を付けて下さいね。休ませてあげたい人がたくさんいる。

Date: 18/05/17 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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これまで携わった案件の写真を撮り貯め始める。Webサイトのリニューアルに使うもの。これまでにも何度かチャレンジして、慌ただしくなるとすぐに挫折して「まあいいか」となってお蔵入りさせてきた。そんな程度の覚悟だから、特に困ることもなかった。

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これからの「ふたまわりめ」の進み方を自分で決めたとき、今まで取り組んできたことが伝わっていないことに心地よさを感じなくて、何かに引き寄せられるように今その作業に向き合っているところ。ディレクションだけならまだしも、写真もたくさん撮らなきゃだし、文字も書かなきゃだし、やることいっぱい。だけれども、すごく楽しい。どこか集大成のような存在になりそう。夏までには公開の予定です。

Date: 18/05/14 Photo: SIGMA dp3 Quattro

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連休中はたくさん人と会った。どの時間が一番かと言われても困るくらい、どの時間も楽しかった。隅から隅までよかった。どうもありがとう。

誰かと関わることは、色の混ざり合い。混ざり合ったときに、いい感じの色になってればいいなあ、みたいな気持ちがある。性格も、ココロの距離も、培った時間も人それぞれだから、どんな色になるか分からない。でもそれが楽しみでもある。デザインの仕事もそれに近い。自分で手を動かしているときでさえ、何ができるか分からないのが楽しい。

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赤と青をどう混ぜても黄色には近付かないし、出せるはずもない色を理想としても、幸せから遠ざかるように思う。そんな理想を語れる時は、たいてい自分が見えてない。できるのは、目の前の人に対して自分の最善を尽くすこと。その繰り返しが色になるだけ。混ざる気もない人とは、そもそも関われない。「また会いたい」と思ってもらえる人でいたい。

Date: 18/05/10 Photo: SIGMA dp3 Quattro