2222

sea of japan

きのうは自分たちのプロフィール写真を撮りに鳥取砂丘へ。撮られることに慣れてないスタッフも、シャッターを切られるごとに緊張がほぐれるのが分かる。縁あって今回は、こないだ大学を卒業したばかりのフォトグラファーに撮影をお願いした。フレッシュさを期待してのこと。

photographer

砂丘を選んだのには理由がある。砂丘を背にしてシンプルな中にも奥行きとスケール感を出す。そのまま日本海ををバックにもできる。これが建て前。本音は「砂丘のてっぺんから跳ぶため」。打ち合わせする中で年代特有の悩みを教えてもらい、だったら撮影ついでに殻も破っちゃおっか、という流れで決めた。むかし砂丘に行った時に跳んでいた外国人たちが、やけに楽しそうに見えたから。

domino

砂丘では写真をお願いされることもよくある。今回はこんなオシャレな子たち。あんまりにも楽しそうだったから「自分のカメラでも撮っていい?」とお願いして撮らせてもらった。元ネタあるみたいだけど、なんだったんだろう。それにしても画になるなあ。

楽しそうにしてる人って、それだけで人を幸せにするよね。

Date: 18/11/28 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2221

autumn

色づきが急激な冷え込みを語る。

決まって慌ただしくなる時期でも、今年は「あっという間だねえ」とか言わず淡々と同じペースで年の瀬を迎えたい気分。迫ってくるイメージに飲み込まれずに、自分の足で迎えに行く感じというか。世間のペースは誰の基準でもないし、遅くなることもこの先ないから、自分の望むペースくらい自分で決めるよ。それでも「あっという間だねえ」って、きっと言わずにはいられないんでしょうね。そんなもんです。淡々と過ごすにも、実はたくさんのエネルギーがいる。

みなさん体調に気を付けて、よい連休をお過ごし下さいね。

Date: 18/11/22 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2220

EN

日本酒「エン」のラベルデザインを担当しました。去年の喜多酒造さまに次いで2本目。造りは北島酒造さま。農薬や化学肥料を使わない“滋賀旭”という、今では希少となったお米で仕込んでいます。

蔵元から直接のご依頼ではなく、もう少し個人的なもの。そのせいもあって、ちょっと遊びというか、表現の枠組みをゆるく捉えた、自分でもあんまり見たことのないような印象を目指しました(お題が難しすぎてこうならざるを得なかった、とも言えます)。なんかよく分からないけど、でもなんかいいよね、くらいになれば嬉しいです。ま、なんといってもお酒は中身ですから。これからの季節にぴったりの味に仕上がっています。飲んで損なし、です。

現時点では北島酒造さまと小川酒店さま、それぞれ店頭でのみお買い求めいただけます。新年を迎えるお酒にも頃合い。

Date: 18/11/16 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2219

d kyoto

冗談の許されない状況で、あえて冗談を言うような振る舞いは褒められたもんじゃないかも知れない。でも、冗談が通じない相手だと分かっていても、あえて冗談を言うことはある。イヤしばしばある。理由はふたつある。

ひとつは「通じない事がちゃんとある」がハッキリするから。何が通じないか分かってる関係って、実は風通しがいいからね。“通じない”が日常に溶け込んでいるおかげで、何でも分かり合えるような思い込みも減る。距離が近いほど錯覚はよく起こる。分からない事はあるけど一緒にいる、そう自覚できる方がいい。

もうひとつはそう、ただ言いたいから。共感も理解も求めたりしない。ただ言いたいだけ。言いたいだけのことを言うって、とても健全だからね。分かってもらう以上に大切なときもある。イヤしばしばある。そこにその人がいたりする。

Date: 18/11/14 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2218

SDIM6769

携わった案件の撮影、を再開。今日は名刺が中心。

媒体別の注文ランキングがあるなら、気軽さと必要性から名刺は断トツの一位。見方を変えると、名刺ってお客さまとの一番身近な接点でもある。名刺ひとつとっても思い出は詰まっているものだから、撮影するたび当時の記憶が鮮明に蘇る。それでどうしても、昔のアルバムを見返しているような気分に浸ってしまう。勉強を中断しているわけじゃないのに。

SDIM6764

撮っても撮っても減らない。よくもこれだけ伝えずに貯めてきたなあという反省と、ろくに伝えてもいないのに今までよくご依頼いただけてきたなあという感謝の気持ちが入り交じって、フワフワしてます。早くこのサグラダ・ファミリアから抜け出したい。何が言いたいかというと、進みが遅いんです。楽しいけど。

Date: 18/11/08 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2217

sakamoto

「おもてなしのない宿があるよ。」

お取引先の年配ご夫婦から教えていただき、それならばとお連れいただいた「湯宿 さか本」は、必ずまた来年も行きたい宿のひとつになりました。本当のおもてなしとは何かを真剣に考えて考え抜いた先に、万人に受け入れられるおもてなしはないと悟った潔さを隅々まで感じられます。それを好むか好まざるか。自分にはこの上なく心地よかった。五感がこぞって喜びました。

sakamoto

sakamoto

sakamoto

sakamoto

sakamoto

sakamoto

sakamoto

sakamoto

sakamoto

Date: 18/11/07 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2216

BLUE GIANT SUPREME

好きなマンガでも大人になると発売日って無頓着になりがちで、突然に「ヤバイですよきょう新刊の発売日ですよ!」なんて知らされると、この上なく幸せな気分になる。旅先の書店で見つけた時もたまらない。楽しみにしていたゲームがいよいよ発売になった小学生の頃のテンションと全く変わってない。気分ってものはきっと、一向に大人になんてならない。疾風(はやて)のように手に入れて、疾風のように読みふける。

マンガは買い立てが一番おもしろいと、偉い人がたぶん言ってた。読み進んでいく楽しみと背中合わせに、読み終えしまう悲しみが迫ってくる。楽しい、悲しい、でも楽しい。甘い、しょっぱい、甘い、にもよく似た無限のループ。満たされた分だけ悲しい、これは仕方のないこと。楽しさだけ手に入ったとしても、誰かが悲しさを引き受ける。

Date: 18/11/02 Photo: SIGMA dp3 Quattro