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◎土曜日のこと

 父の24回目の命日。もうすぐ四半世紀。墓前にて報告と誓いをいくつか。

夜はAつMATA。こっちも9回目。予定が重なる師走2週目にもかかわらず26人も集まってくれて、本当にありがとうございました。楽しかったです。来年も続けるかは未定でも、他人事のように「あったらいいなあ」とは本気で願ってます。

AつMATAは「何もしない」がテーマ。よしみのココロのこもった料理、お店の空気、美味しいお酒、そして来てくれる人を信じたら、もうぜんぶ足りてますやん、ということが本当に実感できる。不安になると人はつい何か足したくなるけど、足さない。最後の最後に分かったのは、結局これは能であり浄瑠璃である、ということ。

◎翌日のこと

 たくさんの人が集まってくれた、その反動から来る虚無感も味わえるように。「孤独」という前提に帰ってきた感覚。AつMATAに共感してくれる人は、その前提を共有できる人なんだろうなと思う。京都まで行って中山珈琲を飲みながら少し話して帰って、余ったワインを飲みながら平野啓一郎の新作の続き。本当におもしろい一冊。読み終えたら、最近知り合った子が借してくれたオススメ本を読む。そういうのがいい。

寝る前に友達から突然の連絡。3年前の非を謝りたい、と。聞けば僕自身まったく気にしていなかったこと、でも本人はずっと後ろめたかったこと。苦しみ続けていたこと。その勇気と誠実さが言葉にできないほど嬉しくて、ずっと苛まれてきた自意識に対して僕ができることは、全力で許すことしかない。ちょうどそんなことを直前のブログにも書いた。怒ってないことと許すこととは、似てるようで少し違う。大切に思ってくれてるんだなあと、逆にこっちが救われる。

Date: 16/12/12 Photo: iPhone 5