2296|正解

glass

自分の命や自分以外の命が関わる今の状況でさえ、どこかに正解は落ちていないかと、完璧な正解を探そうとする人は少なくないでしょう。いや、そんな状況だからこそ、探してしまうのかも知れない。存在しなくても、いちばん欲しいものだから。でも本当は、自分にとって信じるに足るものはなにか、それを探すだけでしょう。正解なんてどこにもないことが、分かっている人なら、きっと。

見つけたとしても、不安定だから、揺れ続ける、ずっと。どれだけ揺れても、崩れてしまわないように、壊さないように、大事に大事に持ち続けるその信念にどうしても惹かれてしまう。もし壊してしまっても、必死で直そうとする態度に惹かれてしまう。

Date: 21/06/14 Photo: SIGMA fp + Leica Lens

2295

plum

梅干しづくり。

梅ってスモモみたいな甘い香りがするんですね。一度でもまともに匂いを嗅いでこなかったから、そんなことさえ驚きで。自分にはとても新しい体験です。そういえば梅って英語でプラム。当たり前でしたね。いつまでたっても知らないことだらけ。カビが天敵なことも学びました。

Date: 21/06/11 Photo: SIGMA fp + Leica Lens

2294

laser beam

まとまった休みをつくる試み。

スポーツ選手や蔵元にはシーズンオフがある。同じようにデザイナーにもシーズンオフがあってもいいはずだと常々思っていて、とはいえ何ヶ月も休むことは現実からに遠すぎる。できるカタチから始めてみるということで、まずは今月3〜4日間休むことから始めます。6月は疲れも溜まりやすいし、祝日もない。構想自体はずっと前からあったのに実現できなかったのは、ハードルを高くし過ぎたから。会社単位で休み、ではなく一人ずつから。まずやってみる、それが大事。

ただでさえがんばっているお客さま(や自分たち)が、コロナ禍でさらにがんばらなきゃいけないのは一時的には必要でも、続くとなると話は変わる。少なくとも自分はそんな世の中であって欲しくない。これ以上がんばらなくていいために、どうすればいいか。という理由で「しっかり休みながら働く会社」を体現してみます。

Date: 21/06/07 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2293

no man is here

誰かがそこに立っているように見えた。

最近めっきり写真を撮る機会が減っている。別のところに関心が向いている自覚はあるから、仕方のないことだけど。興味がなくなったとか、そういうことではないんですよね。写真を撮りたいと思う気持ちはずっと衰えない。気持ちを実行に移す力が衰えている。それが問題だ。

Date: 21/06/05 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2292

Processed with VSCO with al3 preset

大きな仕事を納めたら、贈り物をするようにしています。理由はいくつかあって、依頼してくださった方のお礼としての意味合いがひとつ。お金の流れを止めないのもひとつ。この頃は打ち上げひとつするのもままならないし、自分に何かしら区切りをつけたいのもひとつ。

それもそうですが、突然の贈り物って、純粋に嬉しいじゃないですか。気持ちが沈んでいる時に、思わずココロ踊るって、この時期とくに一番の栄養になってくれるから。最近は運送会社から事前に通知があったりして、ネタバレすることもあるけど、それでもワクワクする気持ちは変わらない。仕事でなくても、誰かの誕生日にも、何でもない日でも。もちろん気まぐれに。贈る相手がいないと、それすら叶わない。そんな相手がいることが、本当にありがたい。

Processed with VSCO with al3 preset

気軽に人と会えない世の中になって、人と会わずに済む仕組みやサービスが発達する。ひとつの流れとして受け入れても、自分の中で主流にはしない。世の中の主流と自分の主流は違っていていい。変わらず「どうしたら安心して会えるか」を考えて、会う機会や状況をつくる。それが自分のやりたいこと。会わずに済むことに慣れるようなものからは、なるべく距離を置きたい。

Date: 21/06/04 Photo: SIGMA dp3 Quattro