2138

a letter

いつも忙しい人からの、お礼の手紙。

書かれている内容よりも、その行為そのものが嬉しい。ばんがりすぎる人が、魂が抜けそうで抜けてない少し抜けてる人が、体調の崩しやすいこの暑い時期に、自分のために貴重な時間を割いてくれた。その事実だけで、十分に気持ちが伝わる。「言葉は心を越えない」って、いつか誰かも歌ってた。本当にそう思う。ココロを見ようとしない人ほど、言葉そのものに振り回される。

自分は自分で、お仕事の一部を手伝わせてもらったに過ぎないけれど、ここまでしてくださるなら、相手にとっては、そこまでの価値があったに違いないと、そう信じるようにしてる。礼儀とは、そういうものだから。礼儀のある人って、しっかりしている人かというと実はそうでもなくて、自分なんて大したことないから、せめて、という考えの人も、結構いる。どっちにしても、思いやり。

Date: 17/07/22 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2137

curve

最後まで手を付けないことが、本当はやらなきゃいけないこと。気が付いたから、気付いてしまったから、いま一歩ずつ近づいているところ。これはあれだ、例のマーチだ。どうしようもなく気力のいることを、ひとつひとつ、どうにかしようとする。そんな365日。

梅雨が明けました。

Date: 17/07/19 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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JOJO

今週は蒸し暑い日が続いて、タフさが自慢の人もそうでない人も、カラダはきっとお疲れのはず。この連休中に、どうか少しでもリフレッシュできますように。まだまだ先は長いです。

自分も打ち合わせやら撮影やらデザインやらで、また少しずつ慌ただしくなってきました。仕事でも休みでも、おかげさまでいいリズムがずっと持続してます。足したり引いたり、リズムは自分でつくるもの。明日から3日間、お休みいただきます。

Date: 17/07/15 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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water

飲まなきゃやってられない。飲む人にも飲まない人にも、耳慣れたフレーズ。「○○しなきゃやってられない」は、世の中に数多ある。

泣かなきゃやってられない、歌わなきゃやってられない、引きこもらなきゃやってられない、枕に顔を押し付けてウワー!!って叫ばなきゃやってられない、モノとか人に当たらなきゃやってられない、などなど、細かく刻めば、きっと人の数だけあります(最後のは褒められたもんじゃないですが)。

聞き慣れないだけで、確かに存在してることを、インターネット(SNS)は教えてくれる。聞き覚えがあろうとなかろうと、どれもおんなじ。みんなで飲むお酒がオシャレでもなければ、一人で泣いてる自分は可愛そうでも何でもない。引きこもったら暗いとか、全くもって、ない。ぜんぶが正解。それぞれの方法で、元の自分に戻ろうとしてるだけ。それだけ毎日ばんがってるってこと。カッコいいとか可哀想とか、まるで関係のないこと。

他の人なんて知らんがな、ということ。

Date: 17/07/12 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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fallen leaves

この頃は、整理と整頓。

服ひとつ処分するにも、着なくなったものは誰かにあげたり、直して着るか決めたり、着ないけど思い出深いもの(これが厄介)をどうするか決めたり。どうしても決められなかったら「今は決めない」と決める。大げさな話ではあるけど、引き出しの中ひとつとっても、自分の意志が投影されている。

些細なことさえ決められずに、それ以上のことは決められない。そのための筋トレ(のようなもの)。決めるのに3日かかることが、1日でできれば、すごく気分がいい。だって、あと2日、別のことに使えるんだから。決めるチカラを養うと、もれなく「諦めるチカラ」もついてくる。

ずっと放っておいたことに手を付けるには、それだけ気力がいる。そんな経験、誰でもひとつやふたつ、あるでしょう。気力は、たっぷり休んで蓄える。いま残業しないでいるのも、ぜんぶ繋がっている。これをやり終えたら、今よりもっともっと、いろんなことが軽くなってるはず。それが楽しみ。

Date: 17/07/10 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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branches

なんて生命力だろうと、見上げて驚いた。冗談抜きで「なんて木だ!」と叫びたくなった。生え伸びるというより、まるで矢で滅多刺しにされた獲物のような、けたたましさを感じる。光に向かって、いつまで、どこまで成長を続けるんだろう。いつか朽ちることなんて無縁に思える逞しさ。こんなに力強い木の根っこもまた、きっと力強いに違いない。

植物なら土の中、ふだん目にしない部分を特に意識する。目に見えることだけ見ても、思い込みを増やしかねない。見えるところと見えないところ、それぞれを見て、ぜんぶを捉える。

Date: 17/07/07 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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moss

自然な気持ちで「撮りたい」と思ったら写真を撮りに行く。何となくの習慣でやっていたことを、最近どんどんやらなくなっている。やると決めたことだけやる。それがきっと一番、気分のいい過ごし方。またひとつ、魅力的な場所を見つけた。

その時の自分が何を見るか、自分でも予測できないからおもしろい。撮った写真を見て楽しむのも、これ以上ない最高の娯楽。

Date: 17/07/05 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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backlight

好きなものを好きでいるのに、別の何かを否定して、好きを保つ栄養にする。誰かが好きでやっていることが気に入らなくて、否定して、自分の好きを保つ。そんな風に、どこかに寄りかからないと、好きと言えないようなものは、本当に好きなのだろうかと、考えてしまう。ただ単に「好き」で、いいんじゃないかと思う。近寄りたい気持ちが「好き」なんじゃないかと思う。

好きには、怖さがついてくる。近寄りたいことは、裏を返せば、離れたくないこと。切り離せるなら、そうしたいけど、そうできないのが、好きということ。丸ごとギュッと受け入れないと、どうしようもないこと。

Date: 17/07/01 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art