2111

DP3Q1396

うつで体調を崩した友達がいる。ちょっとした逃げ場のような存在でいた時期があって、このあいだ久しぶりに連絡を取ったら、ずいぶん元気になったとのこと。よかったよかった。とはいえ、その頃からもう一年近く経っている。

うつになりそうな人が増えている。そんな話をすると、だいたい「私の周りもそう」という返事が返ってくる。お取引先の病院で話を聞いても、精神科の患者さんは激増してるんだそう。変な言い方だけど、もうすっかり身近だ。「○○が人気と話題に!」みたいな釣りの見出しより、よっぽど身近な話題。繊細なことではあるけれど、変に距離を置くことでもない。花粉症のように、身近な問題になればいい。

そりゃ、ならない方がいいに決まっている。でも、なったから学んだこともある。AMATAが週休2日の体制を採っているのは、自分が体調を崩したことが背景のひとつにあるし、うつになりかけた経験が「あ、このペースで行くとマズいかも」というセンサーの役割を日々果たしてくれてもいる。そう考えると、どっちがいいのか本気で分からなくなる。付き合いの長い友達は「明日は我が身ですよ」と言う。その通りだと思う。結局のところ、自分のココロは自分で守るしかないんだ。

Twitterで話題になった、この本も買って読んでみました。自分のために、周りの人のために、センサーのひとつとして置いてます。

Date: 17/04/24 Photo: SIGMA dp3 Quattro

2110

cliff

怖い「から」やっていることなのか、怖い「けど」やっていることなのか。怖い「から」やらないのか、怖い「けど」やらないのか。見ているのは今なのか、今より先なのか。自分の言動をひとつひとつ意識すると、おもしろい発見があるかも知れません。怖さの捉え方がその人自身、だったりします。

Date: 17/04/21 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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festival hall

きのうはフェスティバルホールにて、矢野顕子×上原ひろみTOUR2017「ラーメンな女たち」へ。

ライブにしても落語にしても映画にしても食事にしても、余韻まで味わえるものが増えてきてる。運よく出会えているのか、自分の感性が深まってきているのか、そういうものを選び取っているのか、理由はよく分からないけれど、つまりはいい気分に浸れることが多くなったわけです。同じだけの苦しみも味わったご褒美なわけです。

ライブは最高でした、なんて一言では語り尽くせないものでした。ホールの空気で観客みんなが2人を愛してるのが伝わるし、それに応えるどころかその遥か上を飛び越えていく2人のパフォーマンスが圧倒的で、もうなんかたまらない。どんな曲でも「矢野顕子の曲」へと包み込んでしまう矢野さんはまるでブラックホールのようで、感性と技術のカタマリのような上原ひろみの演奏は本人自体がまるで楽器そのもの。ダメだ、全く伝わらない。あと5回くらい行きたいです。

Date: 17/04/17 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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gold lacquer

誰かのチャレンジを知るのは嬉しい。踏み出すまでのココロの葛藤を想うと、踏み出したこと、ただそれだけで讃えたい。チャレンジには孤独がつきものだから、自分だけじゃないぞって、気持ちがラクにもなる。続くかどうかは、これからだけど、くじけそうな時は、なるべく支えたい。

続けることは、言い換えれば、やめないこと。休んでも、決してやめないでいること。やめない術をたくさん学ぶこと。

Date: 17/04/14 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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splash

ときどきココロが乱れるメールが届く。雑に言えば「イラッとする」メール。そんな時は、ひと呼吸ならぬ「ふた呼吸」置くことにしてます。

故意にそんなメールを送ってくる人いません。僕の周りにそんな暇な人はいない。「イラッとする」の正体は、単に自分に余裕がないだけ。原因は、事情を汲みきれない自分の状態にある。

ココロが乱れた時は、まずプリントアウト。しばらく寝かせて、自分の粗熱を取ります。ほとぼりが冷めたところで、もう一度読み返します。それからスタッフに「○○さんからこんなメールが届いたんだけど、どう思う?」と相談します。これで、ふた呼吸。

やってることは、感情を切り離すこと、客観性を取り戻すこと、考えの選択肢をふたつ以上にすること。ここまですると、ニュートラルになれる。その上で「やっぱおかしい」と思ったら、相手に余裕がない時かも、と思うことにします。決めつけてしまわずに、あくまで「かも」に留めます。

Date: 17/04/12 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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dining

「ていねいにやる」みたいな言い回しはどうにも女性的で、自分の辞書には載ってない。「手を抜かずにやる」の方がよっぽど腑に落ちる(かわいげは、これっぽっちもないけどね)。ていねいにやりなさい、と言われても、どうすればいいか分からないけど、手を抜かずに、なら、よく分かるから。自分だけのためなら、よく分かる言葉があれば、それで十分だ。

おもしろいことに、手を抜かずにやることは、結局は、ていねいにやることだ。ていねいにやることは、つまり、手を抜かずにやることだ。出発点が違うだけで、やってることは、どっちも一緒だ。おんなじだけど、違っているだけだ。

Date: 17/04/10 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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shibainu

クロネコヤマトさんが無理しすぎずに続けられるペースが、自分たちの暮らすちょうどいいペースにもなるんじゃないかなあ、なんて。いろんなことが速すぎて、本気でペースをつくるなら、ペースメーカーのひとつも欲しくなる。

速すぎるスピードに慣れてしまうと、何かが見えなくなっていることにも気付かない。いろんな“当たり前”は、誰かの見えない努力で実現しているだけ。そもそもネコって、ダラダラするのが本業なのに。

話題はネコでも、今日はわんわん。僕のことなんて気にも留めず、ずっとこの感じ。気持ちよさそうな姿って、見てるだけで嬉しくなる。見せつけられると、困るのに。

Date: 17/04/07 Photo: iPhone 5

2104

dune

生まれて初めて鳥取砂丘へ。年明けの話。

みんなが知ってる、砂の丘。みんな知ってるだけあって、たしかに感動がある。こどもは靴を脱ぎ捨てて、無邪気に砂と戯れては延々とキャッキャしてる。大人は文字通り「大人しく」どこか体力を温存しながらも、楽しんでいる。それぞれの楽しみ方の違いを見ました。

こどもは無責任でいい。無責任だからこその“キャッキャ”がある。大人も無責任でいい、というわけにはいかない。こどもに何かがあった時のために目を見張ったり、帰りの運転の余力を残しているのかも知れない。ただ単に冷めているだけかも知れない。責任があるかどうかの違いは果てしなく大きい。なにせ“キャッキャ”できるかどうかが、懸かっているんだから。

・・・なんて思いにふけるうちに「童心にかえる隙をうかがう大人でいるか、肝心な時に責任を取れるこどもでいるか、どっちが楽しいだろう」そんな考えがアタマを過る。みんなはどうしているんだろう。

仕事を優先する期間を増やすと、ココロづかいに使える時間と余裕は少なくなる。これはもう変えようのない事実で、仕方のないことでもある。ここ数ヶ月は特に思いが至らないことも多々あったし、不本意ながら不義理してしまうこともあった。その逆に、されたことも同じだけあった。相手も余裕がないんだと分かる。

少し時間が作れるようになって、また連絡を取ってみたり、お詫びをしたり、お礼を伝えたり、そんなことをやってます。今のまま保てるのか、もっと良くなれるか、関わり方を変えるのか、もう関われないのか、そういうのは自分だけで決められることではないけれど、誠意だけは尽くしたい。ココロある人と関わるって、そういうものだと思う。その繰り返しでしかないと思う。

やりたいことより、今やるべき事をひとつでもやる。そうこうしてると、それだけで毎日けっこう忙しいです。何のためにやるかって、本当の意味で自由でいたいから。やりっぱなしはこどもの特権。やるべき事をやりたいことと重ねられたら、楽しみが増えます。

Date: 17/04/06 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2103

松瀨酒造

松本にあるカウンター8席のおでん屋。そのサイズ感にもかかわらず、日本酒リストには松の司があって「地元の蔵元なんです」と誇らしげに話したのがちょうど一年前。その「松の司」を醸す松瀨酒造さまからWebサイトのリニューアルをご依頼いただいたのが5ヶ月前。公開に至ったのがこの間の1日。どこか連続性を感じずにいられなかった一年間。

そして今また、その松本にいます。おでん屋で知り会った方々に会いに。また会いたいと思った年上の方々に。一年ぶりの待ち合わせ場所は、そのおでん屋「瀞(とろ)」。手土産に用意した「松の司・純米吟醸あらばしり」は、お店にいたすべての方に振る舞われました。一年前とは違う誇らしさと嬉しさで胸一杯。お酒のチカラって偉大ですね。

業種は違えど自分の考え方とも似ているところがとても多く、その揺るぎない信念を伝える場のひとつに関わらせていただいたことはあまりに光栄なこと。全国的にも名高い蔵元だけに、下手なことはできないプレッシャーでしばらく日本酒が飲めない時期もあったし、一段落した時にはあまりの安堵感に思わず泣いてしまいそうにもなりました。自分にもあるんだなあ、こういうことが。その代わり、今の自分たちにできること以上の仕事をさせていただきました。ありがたいことです。

松瀬酒造株式会社

Date: 17/04/03 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

2102

iron kettle

やりたいことを仕事にしてる、なんて言う人がいたら、それはきっと嘘です。

エイプリルフールだから「嘘」って使いたいだけなんじゃないかと問われたら、そうですその通り。図星すぎてぐうの音も出ません。それはそれで本音ですけど、それより「やると決めたことを続けている」の方が自分にはしっくり来ます。いい面だけじゃなくて、希望と絶望とが混じって丁度いい湯加減、みたいな。

自分のために自分ができることは、突き詰めると「選んで、決める。」たったこれだけかも知れない。たったそれだけかあ、と、選択肢の少なさに残念な気持ちになる。でもだからこそ、ひとつひとつの決断を大切にしよう、とも。

今日から4月。大きなヤマを越えて、また少し、息を抜きます。会いたい人に、ただ会ってきます。

Date: 17/04/01 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art