真剣勝負

松本市消防団

せっかく写真撮ってもらったのに変な顔で写ってたらガッカリなのと同じように、植物、たとえば花は花で「満開の時期を外れた写真はちょっと困ります…」なんて心理なのかな〜とふと考えたり。今日は暖かで穏やかないい天気でした。

いま同時進行している案件はどれも「真剣勝負!」なものばかり。デザイナー冥利に尽きます。今年はこれからの方向性を明確に位置づける一年にしたいので、本当に大切な一年になりそうです、いろいろと。

Date: 13/02/28 

震災で消えた小さな命展2

震災で消えた小さな命展2

「震災で消えた小さな命展2」へ行ってきました。

会場には犬や猫、うさぎなど動物のイラストがいっぱい。通常のギャラリーと違うのは、イラストのモデルになった動物はもうこの世にいないこと。震災で命を落とした動物(主にペット)。

家族同然だったペットを失った飼い主の方に何か出来ることはないかと、全国のイラストレーターさんが描いたもの。思い出の写真が無い時は、飼い主の方から直接お話を聞いて想像を膨らませるんだそう。どのイラストレーターさんも現地に足を運び、少しでも思いを共有していることに感銘を受けました。

タカタカヲリさんというイラストレーターの方が、現地へ行く際、石巻に行った時の僕のブログをたまたま見て下さり、それでこの展示のことを知りました。

動物・飼い主・イラストレーター、そしてボランティアの方など、様々な視点で考えられる空間。絵を見るうちに「第三者が見てる場合じゃなく、今この絵は飼い主のそばに必要なんじゃないか?」そう思いました。でも、家族同然だった子たちが生きた証をたくさんの人に見て知ってもらえることは、飼い主さんにとっても救われるんだそう。いろいろ胸を打たれました。

ただいま全国を巡回中。このブログを書いている今は京都「ひと・まち交流館 京都」で開催中(3/6まで)。

震災で消えた小さな命展(公式Webサイト)
震災で消えた小さな命展のブログ

Date: 13/02/27 

2013びわ湖レイクサイドマラソン

2013びわ湖レイクサイドマラソン

晴天なのに強風と雪が降りしきる中「2013びわ湖レイクサイドマラソン」は無事に幕を閉じました。

宣言通り、無理せず楽しく。一日経った今日、あれ以上無理をしていたら左足がどうにかなっていた状態。ギリギリセーフ。

走りながら「楽しいって何だろ?」って考えたら、ケガを引きずらずに走れている、まさに今この状態のことでした。なるべく安静にして、リハビリして、ストレッチして、出場できるコンディションを整えたこと。記録の面で納得いくものではなかったけど、それでも過去3回の中で自己ベスト。一緒に走った他の仲間はもっといい記録を出していたけど、充実した期間だったし、十分に納得できる結果でした。

スポーツで「納得いく終わり方」なんて出来ない。そう思っていたけど、そんなことない。来年からは仲間の応援をしつつ、いや出店してる焼きたてどら焼きを真っ先に頬張りつつ、仲間の応援にシフトします。…なんて書くとマラソン辞めるみたいですが、走ることはまだ続けます。レイクサイドマラソンからは卒業。写真はインタビューを受ける友達夫婦。夫婦出場はやっぱり素敵。ありがとうございました。

Date: 13/02/25 

楽しくないとつまんない

Like a "OTOKOYU"

この写真、和むなぁ。ネコの日に撮れなかったことだけが悔やまれます。

さて明日はいよいよ「2013びわ湖レイクサイドマラソン」。東京マラソンの裏番組的存在としてすっかり定着した地方の大会。走るのは3回目かな(たぶん)。とにかく今回で最後。どれだけ誘われようが悔いが残ろうが、これで最後。

件のケガはあったものの、やれることはやりたくて、自分なりに計画を立てて前日を迎えています。きっとすべては繋がっていて、日常でも仕事でも、何かトラブルが起きた時、理想の形にはならなくても「いま出来ることは何か」を見極める場面はいくらでもあります。そういう時にふてくされる自分ではいたくないから、これもひとつの試練だと思ってやってます。同時にこれは、楽しむための準備。

無理をせず、そして楽しく。追い込みすぎてペースを崩した秋の駅伝のような走りはもう二度と御免。何でも楽しんだ方がいい結果を残せる人、だと信じてます。

Date: 13/02/23 

デザイナーの特殊な立ち位置

六地蔵|善光寺

お客さまと直接お取引がある場合、経営者や担当者以外の方ともコミュニケーションを取ることは少なくありません。特にWebデザイナーの場合。社内の方全員とやりとりする場合も希にあります。

そして主に、中立な立場として存在します。時にものすごく重宝されます。内情を把握しつつ、かつ俯瞰で見る立場の人間なんて少ないからです。この特殊な立ち位置を活かして、デザインの仕事以外にも力になれることがあるんじゃないかと、いつも考えています。おそらく泥臭いであろうニャにかです。

Date: 13/02/22 

とあるランナーの真剣

わらにもすがる

話は正月に戻って、善光寺(長野県)での出来事。

写真のランナーさん、この「御利益ある煙」を全身に浴びてたんですね。参拝客の99%が初詣姿の中、すごく目立っていて。気になる筋肉や関節に煙を擦り込む。これを延々とくり返して、全身に。それはそれは真剣でした。

ただ、こういう場所にはあるじゃないですか、暗黙の滞在時間が。混んでる時は空気読んでね、流れ見てそこそこで切り上げてね、っていう。

それなのに、この方の身体からはビンビン伝わってくるんですよ。自分のミッションが終わるまで動かない「空気は読めても読まないぞ!」という断固たる決意が。

ちょっとしたマラソン大会を日曜日に控え、この光景をふと思い出しました。シンスプリントで十分な調整が出来なかったこの「どうしようもないこと」は、ついつい神さまに頼りたくなります。

Date: 13/02/21 

グチキキ

雪のある暮らし

何の偶然か、ここ数日愚痴を聞くことが続きまして。

話を聞くのは基本的に好きだし、僕が聞く愚痴は普段がんばってる人たちが時々こぼす質のいい愚痴(?)。第三者である僕が聞いて気分を害することもありません。内容がいい感じにリアルで、僕には嬉しささえ感じます。

世の中にごまんとある「どうしようもないこと」に対しての愚痴。そんな類がほとんど。そんなのは、吐き出せばいい。溜め込むよりよっぽどいいじゃないですか。どんなに眩しく見える人だって、ただの人間。

聞き手としては、どう的確にフォローするかが肝心で、ただ聞くだけがいいか、なにかアドバイスをするべきか、流れに身を任せるか、相手と状況と内容に応じて判断します。大喜利のようなものだと思っています(悩み相談の時は全く別です)。ただ聞くだけのことが多いのは、ただ発散したいだけだからでしょう(たぶん)。

そんな僕も愚痴りたいことはあります。でも平均より遙かに少ないと思ってるんですけど、どうでしょう?気が小さいから誰かに「愚痴聞いてよ〜」なんて言えないんです。申し訳なさが圧勝。ただ言い訳は多いかも知れません。悔しい時ほどよく言い訳します。

Date: 13/02/20 

余計なようで必要なプロセス

白銀の世界

頭の中で完璧に描けたはずのイメージが、いざカタチにしてみると「思てたんとちがーう!」ということがあります。けっこうショック。でも、ものづくりの世界では日常。ラフスケッチで「これはイケる!」と思っても、やっぱり同じ事は起こります。

だとしたら、無駄な作業かもしれません。最短距離で思い通りのイメージへ辿り着けるようになれば一番いいのかも知れません。でも、この無駄とも思えるプロセスを経た時ほど、自分でも予期しなかったレベルまで辿り着くことが多いのも事実です。

Date: 13/02/19 

白銀

鯖街道(冬)

今朝の鯖街道は雪景色。ノーマルタイヤで走るのは怖かったけど、それ以上の感動が目の前に広がる。こんな風景をして「白銀の世界」と名付けた人は本当にすごい。銀世界、は響きの点で気持ちがいいけど表現ではやっぱり「白銀」がしっくりきます。ニュアンスをより良く伝える取り組みは、言葉であれ写真であれデザインであれ音楽であれ、楽しいものです。

Date: 13/02/16 

雨男の戦略

松本神社|長野県松本市

2013年最初の小浜へ。のっけから雨。今年も雨。

今回の目的は、立体的な戦略をお客さまと共有するため。描いていた通りに同じ方向を向けたので、あとはいかに早くカタチにして、改善を繰り返しながら継続していくか。ここに存在意義があります。

そろそろデザインのあり方まで共有できるようになりました。「長いお付き合いだからこそできる結果の出し方」。ここにひとつの重きを置きます。見込み通りの効果が生まれるか、今から楽しみです。

Date: 13/02/15 

35

松本城|長野県松本市

歳を重ねるたび「落ち着いてる」とか「達観してる」とか「もっと年配の人かと思ってた」とか、こんな風に言われる事が増えまして。しかも年上の方に言われることが多いんですが、今日で35歳になりました。まだ奥さんも子供もテレビもラジオも、ラジオだけはなんとか持ってる35歳でして。今日は年齢だけでもどうか覚えて帰って下さい。

今年もお祝いのコメントなんていただき、本当にありがとうございます。SMSであれメールであれ電話であれtwitterであれfacebookであれプレゼントであれ、どんなカタチであれ嬉しいです。人の分だけ、お祝いのカタチがあります。カタチを問うてはいけません。女性からの電話はまだ鳴っていないので、もうしばらく待ちながら働きます。働いているフリして待とうと思う次第です。

話もいいけど今年は「噺」も取り入れたい。ただ今落語に興味津々、数多亭安藤です。35歳の一年も、どうぞよろしくお願いします。

Date: 13/02/14 

診スプリント

松本城|長野県松本市

左足の痛みはシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)と診断されました。そんな気はしていたので、「ですよねぇ」くらいのテンション。地道に付き合うしか方法もないし、じっくり向き合います。マラソンはどうするかなー。何がベストなんだろ。

同じ事をくり返さないために、備忘録として思い当たることを綴っておきます。いつか誰かの参考になれば嬉しいです。

①クッション性の高くないシューズで走った
最近使っていたのはNike Free Run+2。もちろんシューズに非はありません。暖かい日のトレーニングでは相性も良く、これからも愛用する一足。ただし寒い日は筋肉も硬くなりがちで、もともと硬めらしい僕にとってかなり不向きな選択。寒い日はクッション性が高く、土踏まず部分が下がらないシューズを履くこと。思えば膝を悪くした中学生の頃から言われ続けてきたこと。

②ストレッチを怠った
とりあえず少し走ってからストレッチしよう、と思ったけど暖まってきたからそのまま続行。僕の残念なパターン。走る前のストレッチはしっかりやる。とはいえ毎回できる自信は無いので、寒い時期は走る前に必ずストレッチをすること。筋肉の少ない膝から下は特に。

③病み上がり(仮)で走った
今思えば風邪が治るか治らないかの瀬戸際で、どうしてハーフを走ろうなんて思ったのか。あせりは禁物。すっかり回復したと判断してから再開すること。

こうして書き上げてみると、故障したくて仕方がない奴にしか思えないなぁ。まさに身から出た錆。反省猛省もうしません。

Date: 13/02/13 

そんなスリーピース

松本城|長野県松本市

僕を含めたAMATA3人はボーカル、ギター、ドラムとそれぞれ役割が違うので、忙しくなっても全員がバランス良く忙しいかというとそうでもないんです。多少の誤差があります。

例えば、タッキーは忙しいけど僕は少し余裕あり、みたいに。手伝えることがあれば手伝いますが、手伝えないことも中にはあるので、そんな時はもう「おきばりやす」としか言えません。精神的フォローしかできない。そんなもんです。ちなみに今は全員が「おきばりやす」な状態。特にバンビ。それでもバンビはきっと結果を出すでしょう。そんな2人もこの春で丸4年。嬉しいねぇ。

GWまでは確実に、いやもうこのままのペースで年を越しそうな予感さえあります。ただ、AMATAは週休2日+祝日も休みの安全運転。なので仕事はこのくらい追い込まれる方が理想的。ガーッと働いて休む時はしっかり休む。これで7年続いています。ちょっとした奇跡です。

Date: 13/02/09 

劇場の前の激情

松本城|長野県松本市

すっかり遠のいている劇場に久々行きたい。もちろん芸人のいるところ。お腹いっぱい笑いたいなぁ。テレビもいいけど生は格別。峠を越えたら漫才を観ようそうしよう。

目的は当然「笑いたい」。この行動について立川談志が面白いことを言っていました。「笑いに行きたいって事は、普段は緊張してるんだよ。だから緊張から遠いところに行きたいんだよ。

そんな風に考えたことなくて思わずハッとしました。当たり前に思えて、なんて鋭い視点。もっと早く出会っていればなぁ。本当に悔やまれます。漫才の前にまず談志のCDを揃えるところから。うーん、深い。深いですよこれは。

Date: 13/02/08 

あなたのいないあんこにはあたしもいない

松本城|長野県松本市

あんこ好きです。

AMATA BLOG」時代から読んで下さっている方ならお馴染みですが、20代の頃はよくよくプリンを食べてました。でも今はあんこ。断固あんこ。あん友(あんとも)だっているんだから。

あんこ好きな人は相当数いると思うのに、コンビニでは申し訳程度にしか置かれていないどら焼きや最中。マドレーヌなんかと同じ扱い。そこに大きな違和感。一石を投じたい。日本酒に関わる仕事もしたいけど、あんこの仕事もいいなぁ。安藤の「あん」は、あんこのあんでもあります(たぶん)

写真は今日も松本城。明日も。F1.8のレンズはいい風にボケてくれます。コクのある写真(とあんこ)好きです。

Date: 13/02/07 

VS 弥生会計

松本城|長野県松本市

弥生会計と格闘中。少々、押され気味。

普段使わない筋肉を急激に使うと筋肉痛になるように、脳みそが悲鳴を上げています。アゲアゲです。いつもと全く違うタイプの頭脳労働。慣れるまで時間が要ります。昨日はお金の夢を見ました。

ただ、見えてくるものはあって、「自分で一度やってみるか」と思うきっかけになった、知りたかった情報は日に日に分かってきます。これが新しい血となり肉となる。お金の流れをデザインするのに役立つこと間違いなし。

それにしても生々しいなぁ。「現ナマ」のナマがよく似合います。まるで意志を持っているかのよう。ほんと、ナマナマしい。

写真は返り咲いた松本城。いろんな角度から撮ってあるので、もう少しお付き合い下さいませ。中の様子もありますよ。

Date: 13/02/06 

業の肯定とアナログ人間

夕群れ|長野県松本市

最近よく聴く談志の落語。以来、氏の有名な「業の肯定」という言葉が気になっています。この間の「言葉を枯らさない」といい、噺家の発する言葉は奥が深い。

浮かんだのは「アナログ人間」って言葉。よく考えたら、こんな当たり前の言葉はない。「デジタルパソコン」みたいな。んー、野暮ったい。でも使われる。きっとこれも業の肯定(たぶん)。

元々の意味はネガティブ。平たく言えば「パソコンとデジカメが苦手」。「アナログ人間」って、それを救う言葉なんだろうなぁ。人間、自分で自分を否定したくない事だってある。自分が時代遅れなことを認めながら、本質は失ってないことも含んでる。最後は肯定的で、力強く響く。そこまで考えて使っている人はいないだろうけど、無意識に頼もしい言葉に惹かれるのかなぁ、とか。こういうの、本当におもしろい。

Date: 13/02/04 

ふりこのような

旧松本高等学校本館|長野県松本市

寿司屋でバイトしてた頃、包丁で指を切った時「安藤くん、それ上手くなった証拠やで。」と言われた記憶。未だに覚えているのは、あらゆることに通ずる一言だったから。

速く走れるようになると、メンテナンスがより大切になるのも同じこと。振り子のような関係。どうせなら、振り幅が大きい方が魅力的(その分大変ではあるけれど)。人間関係も一緒で、距離を縮めた上でバランスを取りたい。

一定の距離感でバランスを取るのは、敷居が低い分、物足りない。「いいね!」は、そういうこと。だから興味が持てない。荒波でも前へ突き進める、腕の立つ航海士のようなバランス感覚が欲しい。そのために必要なのは、たくさんの挑戦と失敗(たぶん)。

写真はまたもや旧松本高等学校本館。今回は非常階段。非常階段、好きなんです。造形美を感じます。螺旋階段も大好きです。「らせん」という素敵すぎる響きの時点でもう、ね。

Date: 13/02/02 

予期せぬ一言だったから

旧松本高等学校本館|長野県松本市

寿司屋でバイトしてた頃、包丁で指を切った時「安藤くん、それ上手くなった証拠やで。」と言われた記憶。未だに覚えているのは、きっと予期せぬ一言だったから。ふつう、「大丈夫?」とか「ドジだなぁ」とか、そんな類を予測してしまうもの。あれには驚きました。驚いたことって、ずっと覚えているのかも。

考えると「サプライズ」ってすごい。その瞬間も驚くし、あとになっても記憶に焼き付いてる。大好きな映画「レミーのおいしいレストラン」で、評論家イーゴが最後に言った「Suprise me!(私を驚かせてくれ!)」もよく覚えてる。イーゴも最後に欲したのは「驚き」。みんな驚きが欲しいんです。ずっと覚えていられる思い出も。

写真は昨日に引き続いて旧松本高等学校本館。今回は正面から。古いんだけど、新しい。あらためて見てもメチャクチャかっこいい。ある種の「丁度よさ」を感じます。

Date: 13/02/01