1735|こしょうのいち

暖簾|三重県亀山市

今日は毎月恒例「打ち合わせ3種盛り」に加えて夕方からもう一件の打ち合わせ予定。そんな目まぐるしい一日の中ずっとアタマにあったのは、胡椒の位置のこと。

黒胡椒の効いたポテトサラダが好きで。それを言葉で伝える時「胡椒の効いたポテトサラダ」か「ポテトサラダに胡椒が効いてるやつ」か、どっちの表現がいいかで、ぐるぐる。味覚で言えば胡椒は後であるべき。まずジャガイモの甘みを感じて、次に胡椒のアクセントがある。だから最初に胡椒を感じさせると、何か違うんじゃないかって。そんなわけで今のところ後者に軍配。

そうこうしているうちに図書館から電話があって、取り寄せた本が届きました。意外に早かった。

Date: 14/07/31 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1734|ものさし

読みたい本が2冊あって、きのうは地元の図書館へ。1冊は貸し出し中、あとひとつは取り寄せ。別に急いでいるわけでもないし、のんびり待つのも悪くない。すぐ手に入らないくらいが、かえってホッとする。

ちょうど定期購読しているデザイン系雑誌の処分にも困っていたところで、生まれて初めて「寄贈」してみようかと思ったり。頼もしいなぁ、図書館。本を読める時間と気持ちかあるかどうかが、ゆとりを計るものさしのひとつ。

Date: 14/07/30 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1733|琵琶湖が気になる

20年暮らして今頃かよ、なんて自分に突っ込みたくもなるけど、この頃「水源としての琵琶湖」を知る機会が増えて、集めた点を線にしてみたい欲求がムラムラ。いろいろ歴史が、物語が詰まっていそう。やっと本当の意味で滋賀県が好きになれそう。

視覚的な意味合いだけで言えば、僕は「滋賀県=琵琶湖」が好きじゃない。説明不要のアイコンのように使われるけど、あのカタチで伝わるものは何だろう?自分の住む県のカタチは認識していても、他府県はほとんど知らない。ましてや湖なんて。「出オチ」になってしまい、かえって枷になっているようにさえ感じる。「湖国」って言葉は好きなんだけど。はてさて。

※デザインを担当した水うちわ、販売開始しています。各限定10本。今日さっそく買ってくれた人がいて嬉しい。ありがとう。

→水うちわ(NISHIKIGOI/錦鯉)
→水うちわ(SUMI/墨)

Date: 14/07/28 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1732|言語化

今日は近江八幡で打ち合わせ。見本市に出展されるお客さまのツール制作案件。「どう伝えるか」の前段階にある「何を伝えるか」を明確にするところからの関わり。何となくは分かっているのに、うまく言葉にできない。それを言語化するのが僕の役割。

そこに価値を感じていただけるのが嬉しい。映画で言えば脚本にあたる、本質的な部分。表現としてのデザインよりも時間をかけたいところ。むしろこっちが本業とさえ最近は思う。シンプルにできればできた分だけ、カタチにもしやすい。

Date: 14/07/25 Photo: AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm f/2.8G IF-ED

1731|おしゃんてぃ

三ノ宮へ。Webサイト制作の案件。はじめましてのごあいさつと撮影を兼ねて。神戸のお客さまは初めてかも。

それにしてもこの土地、相変わらずお洒落な人の多いこと。さすが神戸。単なる僕の色眼鏡に過ぎないのか、はたまた「お洒落な街」のイメージに負けないよう住人が努力しているのか、真相は闇の中。あんこ菓子屋でも探そうと思ったけど、神戸と言えばケーキなんだよな。和菓子だってお洒落ですよ(オシャレではないけど)。

Date: 14/07/24 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1730|休んで定着

iron

連休にしっかり休むと、それまで続けてきた新しい試みがカラダに定着する、そんな感覚がある。コトコト煮続けてる時じゃなくて、実は火を止めて温度が下がる時に味が染みこむ感じと似てる。煮すぎたらボロボロになるしね。中には定着しないものもあるけど、そういうのはきっと自分に馴染まないもの。

疲れが溜まりに溜まっていたこともあって、3日間アホみたいにグデンとしてました。やる事ない時はだいたい布団の上、みたいな。あとは嬉しい癒しが少々。まだまだ先は長い。

Date: 14/07/23 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1729|しばり

guys|熊本県八代市

テレビのことを「電視台」なんて言うことはなくても、なるべく日本語で、自分が生まれた国の言葉で表現したい。それを軸に「より伝わる言葉」を織り交ぜていく。そんなルール。

気になるんだ、「アウトプット」なんて口走る自分に。それは本当に使いたいか?と自問自答してしまう。面倒くさい人間だと思われても、そうすると見えてくるものがある。今まで使わなかった抹消毛細血管みたいな言葉にも出会える。意外にそれが掘り出し物だったりすることも。何もかも自由だと、かえって何も見えないことが多い。

Date: 14/07/19 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1728|父のメッセージ

小学校4年の時、父親に「人と違っててもいいやないか!」と、一度だけ平手打ちをくらったことがあります(あれは痛かった・・)。その父親は入院したその日に亡くなりました。その時まで、人はゆっくりと死に向かうものだと思っていたから、15才の僕にとってあまりに衝撃的な現実でした。

人と同じじゃなくてもいい。今日にも人生が終わることだってある。この2つのメッセージは、20年以上経った今でも自分の大切な骨格。

Date: 14/07/18 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1727|水うちわ(2014)

水うちわのオリジナルデザインを担当しました。今回で2度目。嬉しいことにお題は自由。デザインについての詳細は「デザインの記憶」の方に書きましたが、ここでは舞台裏を少し。

デザインは一年前に完成していたものの、職人さんがヘルニアでやむを得ず製作を見送り。今年になって試作が始まるも一向にイメージ通りにならず、思い切って現場の美濃まで足を運び、特別に試作回数を増やしてもらって納得のいく仕上がりに。わがままを聞いて下さったことにひたすら感謝。

2つのデザインのうちNISHIKIGOI(写真)は「MoMAの永久収蔵品に認定されても恥ずかしくないように。」そんな気持ちで取り組みました。妥協もアタマをよぎったけど、最後の最後まで諦めなくて本当によかった。間もなく販売開始です。

→デザインの記憶「水うちわをデザインしました」

Date: 14/07/17 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1726|貫く

信念を貫くには、ココロを鬼にしなくちゃいけない時がある。最近では、お役に立てそうにない案件はすべてお断りしているし、「おもしろそう」だけが理由で優先順位を覆すような案件も受けません。まず目の前にあるものをしっかり守りたい。

なんて言ったところで、そうそう完璧に実行できないのが人というもの。アタマでは分かっていても、そう出来ない時もある。それで大切なものを失うことも。今日お会いした経営者のお客さまも同じ悩みを抱えていました。もちろん僕もそう、きっとみんなそう。それぞれのペースで目指せばいいんじゃないかな。

Date: 14/07/16 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1725|浮かぶ

話を聞いているうちに自然にカタチが浮かんでくる。それがロゴの時もあれば、レイアウトの時も。何を作るか、という本質的な部分でもそれは起こる。そういう過程でありたい。よく「アイディアが降ってくる」なんて言うけど、それとは少し違う。細胞分裂を繰り返し、少しずつカタチとして認識できるようになる感じ。

前もって用意したカタチにそのまま当てはめたり無理矢理ひねり出したものでは、結局うまく行った試しが一度もない。なんだか息苦しいし、きっと肝心なものが抜け落ちてる。

Date: 14/07/14 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1724|自分たちが主役

明日は滋賀県知事選挙の投開票日。縁あって、政治を身近にする活動に少しだけ関わらせてもらい、いろいろ感じることがある。一番は「自分たちが主役にならないといけない」ってこと。誰かが何とかしてくれる、なんて時代は終わった。自分から関わりを持つ。甘えるのはおしまい。

仕事でも似たようなことが起きてる。自分の意識とは裏腹に、中堅クラスに位置づけられることが増えた。独立して10年にも満たないのにそりゃないだろうと思うけど、周りはおかまいなし。そんな現実をどう捉えるか。みんなが言うから仕方なくその役を演じるか、潔く腹をくくるか、あるいは「まだ若手です」と言い張るか。どれを選んでも時は流れる。でも意識次第で、時間の過ごし方は大きく変わるんだ。

Date: 14/07/12 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1723|こしらえる

今年は浴衣を新調したい。なんて呟いたら、家業で着物を扱うパイセンから連絡があって、今いろいろ相談に乗ってもらってます。高校バスケ部時代のパイセン。新しい出会いもいいけれど、昔の縁がこうしてまた繋がるのもまたいい。僕のパイセンは例外なくやさしい(たぶん)。

Date: 14/07/11 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1722|アンバランス

飲食店の仕事が徐々に増えつつある。最近は特に京都で。案件は日を追うごとに不思議と自分の趣味嗜好に近づいてる。これは、いいこと。昔はもっと「何でもござれ」を良しとしたけど、今はアンバランスが正解。何でもは、できない。できるフリも、できない。

持ち味の活かし方も少しずつ分かってきました。空気を読んだ上で、あえて読まなかったり。たとえば今日は台風なのに、こんな空だったり。

Date: 14/07/10 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1721|あるがままの君でいないで

熊本に向かう直前に、東京03単独公演「あるがままの君でいないで」へ。大阪のABCホールにて。Mー1の予選観に行って以来の場所。お笑い&日本酒好きの営業さんと2人で。

久しぶりのお笑いライブ。営業職あるあるをアテに、蕎麦と日本酒でまったりしてからコントを楽しむ。あぁなんてオトナな過ごし方。内容は2時間でネタ10本くらい。説明不要の完成されたコントの中にもアドリブ満載で、腹抱えて笑ってました。いくつになってもライブはたまらんです。

Date: 14/07/09 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1720|感じ取る

熊本県・八代地方へ。イ草を生産する農家さんを取材に。今回はカメラマンも一緒で、僕の仕事は写真を撮るでもくまモンに会うでもなく「その場でたくさん感じ取ること」。その感動をWebサイトに閉じ込めて、想いを伝える。

そんなわけで現場ではほぼ手ぶら。カラダで感じたことをアタマの中の設計図に送り込んでは、あーでもないこーでもないと編集していく。役割が「感じること」だけなのは不安も大きかったけど、現場で得られることはあまりに多く、取り越し苦労でした。頼れる人も支えてくれる人もいる。フー

Date: 14/07/08 Photo: iPhone 5

1719|無理なんだ

何を信じていいやらサッパリ分からない世の中。信じられるものがないと、不安になるのも仕方ない。でも、だからこそ自分くらい信じたいし、信じてもらえる人でいたい。それができずに何かを信じるなんて、きっと無理。「変わろう」なんていくら思ったところで、少しも変われないのと同じで。無理なんだ。

Date: 14/07/05 Photo: AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm f/2.8G IF-ED

1718|だけ。

週明けは熊本へ取材に。九州には行きたかったし昔はそれだけで喜んだものですが、今は嬉しいのはほんの一瞬。イッシュンダケ。飛び回ることなんてすごくも何ともない。特に今回は求められることが多くて、気が抜けない。想いを背負っている分、浮かれずしっかり結果に繋げたい。その上でしっかり楽しむ、のが自分らしさ。

Date: 14/07/04 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

1717|生酒の試飲会

夏の生酒試飲会2014

きのうの夜は夏の生酒を試飲する会へ。

北は秋田から南は高知まで、11種類の日本酒を一度に試飲。酒屋さん主催だけあって、名だたる蔵元ばかり。サッカーにあまり興味のない分、やっと僕のワールドカップが始まりました。つまり大興奮。

一度にこれだけ飲めたのも新鮮だけど、それより興味深かったのは参加した8人それぞれの好みが全く違うこと。ひとつひとつの味の感想にズレはない、だけど好き嫌いが違う。だからと言って相手を否定するでもなく、違いを楽しむ。好みが近いと嬉しいけど、違っていても自分にはない視点に気付かせてくれる。正解なんて無いからね。

そんな中にも「一番じゃないけど、これは美味しかったね」と全員が感じたお酒があったりする。周りが何と言おうと好き、みんなが好き。人に置き換えるといろいろ楽しい。実際よく恋愛に置き換えられていたし。楽しいひとときでした。

Date: 14/07/03 Photo: iPad mini

1716|知ろうよ

知ってる人の仕事してる姿を見るのは新鮮。お店やってる人はさておき、会社勤めの人はそうじゃない。時々そんな機会があって、見ているだけで楽しい。

仕事の大変さなんてそれぞれ。カンタンに分かち合えるものではないけれど、垣間見るだけで理解できることがたくさんある。僕なんて一日5回も電話があれば多い方で、たまに10回ある時なんかはそれだけでクタクタ。でも職種によっては50回がザラだったりする人もいる。実際それを知ると、そんな中で返してくれるメールに感謝せずにはいられない。相手を知るのは、いいことだ。いつもありがとう。

さて、きのうから7月。世間もいろいろ慌ただしくなってきました。でも感情のまま慌ただしくなるのは、そろそろやめにしないか。まずは知らないと。

Date: 14/07/02 Photo: Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D