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Ficus microcarpa & Pithecellobium confertum

春から仕事場の植物を少しずつ増やしてる。新芽はそれぞれのペースでニョキニョキと。昼下がりの光で透過した葉っぱは本当にキレイ。写真ではゆらゆらが伝えられない。

生瀬勝久さん家の観葉植物はすぐ枯れるのに、温水洋一さんのところは元気いっぱい、みたいなエピソードを、いつかのテレビが話してた。うんうん、確かにそんな感じするなあと思わず納得。尖ったイメージと、角の取れたイメージ。

いろんな植物と向き合うと、温水さんだから、じゃなくて、ちゃんと世話してる人だからこそ、あんな空気を醸せているんだなあって分かってきた。意識をどれだけ他者に向けられるか。実際にお会いしたことはないけれど、なんか、向こうから受け入れてくれそうな気がする。あんまいいカッコしなさそうだし。本当に花が好きな人(花が好きな自分が好き、な人ではなくて)が優しそうに感じるのは、そういうことだったんだ。

日に日に目をやるポイントが変わったり、調子を計る視点が増えていくのも面白い。知ろうとすると、自ずと深くなる。ちゃんと見えてると、小さな変化にも気付ける。釣り好きの人が海の中を想像するように、土の中を想像するようになってくるのかも。手間も時間もかかるけど、植物から学ぶ事はホントに多い。ぜんぶ自分に跳ね返ってくる。植物に安心してもらえる人、でもありたい。

Date: 16/06/03 Photo: SIGMA dp3 Quattro