2340|2月と3月

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2月。のぐさん夫婦から立春朝絞りが届く。かれこれもう12年続いている。とんでもなくありがたい。これまた毎年のことで、お礼の電話をしてお互いの近況報告をする。電話し合える人はもうずいぶん減ってしまったけど、なるべく続けたい。たとえば長電話、すっかり照れくさくなってしまったね。でも声には色がある。何より音がある。お酒は飲まなくても人と人を繋いでくれる。

ハッピー太郎こと幸太郎くんから新作のクラフトサケ(something happy)2種が届く。ひとつは菅浦の八朔、もう1本はMAROUのカカオ。ちょうど自分の誕生日(バレンタイン)が近かったので、チョコレートの代わりとしてありがたく夫婦でいただく。something happyの名付け親として、いちファンとして友達として今年も応援すると決めている。

R5BYエンの試飲にメンバーの(田中)陽介と北島酒造へ。ブランディングデザインは担当しているけどお米も作ってなければ醸造しているわけでもないから今まで一歩引いたスタンスを取っていたけど、今期から裏ラベルに自分の名前も載せることにした。名前が載っているだけで声をかけてもらえる機会って増えるんだなぁと淡海鮨会の取材記事で体験して、裏方も前に出た方が伝えられることが増える、と考えを改めました。

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3月。イラストレーター洞智子さんの個展を観に日野へ。妻たっての希望で。イラストは素敵だったし、日野のまちづくりがたいへん地に足が付いていてそれもまた素晴らしかった。上辺だけの変化は考えのなさが透けて見えて嫌気も差すけど、日野のそれは違っていて、その土地の良さを踏まえた上で着実な変化を加えているのがよくよく分かる。

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クラフトサケの取材で博多へ。直接のお取引ではありませんが、ご縁があってリブロムさんへ。自分にとってのクラフトサケは幸太郎くんが基準ですが、彼とはまた全く違ったアプローチでメチャクチャおもしろかった。クラフトサケとの関わり方は微妙に足踏みしていたところで、今回じっくり取材ができて完全に受け入れモードになりました。

2才から9才まで福岡で暮らしていたので、博多とはいえずいぶん久しぶりに福岡に滞在できたのも感慨深かった。さすがに連絡を取れる知り合いも友だちもいないけど、やさしい人がとても多くてなんとなく自分のルーツがあるのかもなぁ、という気がした。

Date: 24/03/29 Photo: SIGMA fp + Leica Lens