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origami

きのうの西野監督はカッコ良かった。一番大切な結果を得るために、腹を括った。

サッカーは、いつの間にか国民的スポーツになった。決勝トーナメントに出場できるかどうかの瀬戸際で、勝ち方の美学にまで期待を寄せる人がいかに多かったか。立場は挑戦者なのに、まるで常連国のような振る舞いを求められる。それだけ愛されている証拠とも言える(単に言いたい放題ってのも、あるけどね)。興味深いのは、モヤモヤした気持ちを抱く人はいても「あんなことするなら決勝トーナメント行けなくてもいいのに」という人はほとんど目にしない。結果はさておき思てたんと違ーう!の満たされなさが、空に放たれる。

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勝てば官軍。勝ち進めば「あの決断は見事だった」と賞賛され、負ければ「全力で戦っておくべきだった」と批判される。監督ってタイヘン。自分も一応ボスなだけに、どうしても肩を持たずにはいられない。楽しみ方なんて自由だけど、勝ち負けを気にする人は多くても、勝ち負けにこだわる人って意外に少ないね。自分はそこまでサッカー好きでもないし「チームとしてすごく大人だから、尊重しましょう」くらい。

むしろ徹底して勝ちにこだわるって、好きですね。そのためのチャレンジとか。やりたくてもできないこと多いし、見た目の派手さよりも、内に秘めたマグマのような決意というか。そういう痛快さも絶対あるから。

Date: 18/06/29 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art