アマタのアタマ

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田中陽介の野洲市議会議員選挙ポスターデザインを担当しました。

今回で３度目。彼は３期目の挑戦。前回、前々回に続いてまたしてもユニークな仕上がりとなりました。選挙ポスターと言えば「顔ドン！」「名前ドン！」「キャッチコピー！」のイメージ、というかテンプレ化していますが表現方法に特に決まりはないようです。ユニークだからといって悪目立ちを狙ったものでもなく、相談して自身の想いを伝える最適なカタチを追求した結果に過ぎません。１期目、２期目の時の写真を合わせて３人の彼がポスターの中にいます。So unique。過去３回でいちばん彼らしさを出せました。

そんな田中陽介ですが、YouTubeチャンネルで街宣のようすや自身の考え方などを配信中。野洲という地域に限らず、市議会議員という存在の役割や、議員内の問題点など、とても分かりやすく伝えてくれているので視聴をおすすめします。自分も家事しながら聴いてます（もう野洲市民ではないですが）。身近な人間が議員にいるだけで「聴く気」が起こるのはありがたい。

いつまでも市長や議員任せで自分は他人事、ではいい暮らしになるワケはないのは分かりきったこと。他者が関わること全般に言えますね。市民参加って簡単に言うけど日々の暮らしにそんな余裕がないのも現実で、エネルギー要りますけどね。でも理想に近づけるには必ずエネルギーがいります。デザインの仕事でも、とにかくいろいろ伝えようとしてくれる人と、お任せしてくれる人とに分かれるんですけど、仕上がりの質が高くなるのは決まって前者なんです。だから「お任せはしないで欲しい」とよく言っています。

2348｜20周年

今日で開業20周年を迎えました。

自分が二十歳を経験することは数奇な人生にでもならない限りもうあり得ませんが、代わりに自分が始めたお店が成人を迎えられたのは少し感慨深いです。たとえば日記を20年続けてる、それはそれでとんでもなくすごいですが、もうちょっと規模の大きなことなので。珍しく母親が「がんばったね」と褒めてくれたことも、そう思えるひとつの理由。

どこかのテクノポップユニットみたいに一度コールドスリープでもできればいいんですが、どこかのテクノポップユニットではない自分たちは今日も絶賛活動中。20年前に比べてデザイナーもやること増えました。自分にOSがあるとしたら、これまで何度アップグレードしたことだろう。人間ってそんなにガラッと変わるはずないんですけどね。

20年経っても、あいかわらずこの仕事は楽しいです。飽きない。もちろん必要としてくださる相手がいるからこそ続けていられる。ありがたい。19周年でも書きましたが、ようやく自分を活かせる距離感を掴めて、やりたかったことを少しずつ実現できつつあります。それは目に見えにくくて、伝わりにくい。でもそれがいい。本当の意味でお役に立つとは、得てしてそんなものだと思うから。

10年後の自分はまだ全く想像できませんが、書きながら「息子は中学生になってるんだなー」と考えるとそう遠い未来でもないような。毎日にちょっとでも“楽しい”を感じられる、そんな日が続くといいですね。21年目もどうぞよろしくお願いします