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写真がめっきりSIGMA(dp3 Quattro)づく中、久しぶりにD300で写真を撮ったら前よりうまく撮れるようになってた。理由は明らか。
dp3を買ったのは、手持ちのNikonレンズにマンネリを感じてのこと。実際、期待を大きく上回る新鮮な表現を見せてくれた。一番の売りである解像感はもちろん、フォーカス性能が素晴らしい。でもその時「アレおかしいぞ?」と気づく。フォーカスの性能は一眼レフの方が高いはず。それなのに評価しているのは、じゃない方のカメラ。これじゃまるで正月恒例のバラエティ番組だ。
一般的に、高級になればなるほど「自分好み」に設定できる付加価値がモノにはある。iPhoneなんかもそう。ただ、その自由度が嬉しい反面、項目が細かすぎてひとつひとつ見ていられないこともしばしば。dp3はその道を逆行する「限りなく機能を絞った」カメラ。設定にそこまで自由度はない。その「自由のなさ」が、D300だけ使っていた時にはカメラ任せだった「フォーカスの楽しさ」を意識させてくれることになった。とても面白い体験。
新しい風に「マンネリの解消」を期待したはずが、いざ蓋を開けてみれば、これまでマンネリだった関係そのものまで改善してくれた。最後は「どっちもいいね」に落ち着いた。こうなるともう、技術の無さをカメラのせいにしてた自分にドロップキック(または水平チョップ)。気付いて学ぶことばかり。学びは可能性。
Date: 15/06/20 Photo: Nikon D300 + AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G