1922

sunset

一年ほど前「自分を守らない」と覚悟を決めた。長く生きたことで、次へ進めない壁を自分自身で作っている感覚がずっとあった。それがすごくすごく邪魔で、何とかしてその壁を乗り越えたかった。変わりたかった。実際にやってみて、得たものは想像以上に多く、これまでにない新しい自分にも出会えた。

反面、傷つくことも同じかそれ以上に多かった。防御力0の丸腰な状態は、ちょっとしたことでも本当に痛い。「ココロが痛い」という言葉の意味を改めて実感した。だけれども、少しは相手の痛みを感じとることができたように思う。かわしたり、守りに徹している時は、相手の痛みには決して気が付かない。守ることに精一杯で。逆に自分の痛みが多い時は、その分きっと相手も痛いんだろうと思えるようになった。100のエネルギーは、いつの間にか50には決してならない。ただその行方を見過ごしているだけ。

こんなことは普通、もっと昔に経験しているんだと思う。僕は早くから自分を守って生きてきたみたいで、だから今頃になってこんなことをやっている。でも、これ以上続けられる気力も体力も今の自分には無いから、そろそろやめようと思う。自分を大切にしないと、守れないものもある。

今日、これから独立する人に、何か力になれることはないかと夢中で伝えたことがある。意図通りに伝わったかは分からないけど、確かに何かが伝わった気はする。更新の頻度は激減してしまって本当に申し訳ないけれど、このブログでもそんな事ができたらいいなと思う。真面目でもくだらなくても、本気が伝わればいいなと思う。

Date: 15/06/19 Photo: SIGMA dp3 Quattro