1496|共感されにくいけどココが好き

九鬼ヶ口関所周辺|熊野古道

うどんだのラーメンだの作る時、茹で加減を見るため一度くらい麵をこう、すするじゃないですか。パスタなら吹き矢のような仕草で口元を隠してこう、チュルルッと。この時間がなんとも至福なひととき。好きすぎて、例えば「茹で時間10分」とあるのに5分くらいで一回チュルる。当然、まだ芯は残りに残ってる。

「粉落とし」みたいな、度が過ぎたかため愛好家でも何でもなく、つまみ食いにも似た行為が純粋に楽しくて毎回やってしまう。まるで落ち着きのない幼児のように、茹で上がりを待ってられない(その点で素麺は茹で時間が短くて楽しくない)。

むかし京都にある山元麺蔵で、ひたすらうどんだけすすり続けた事もあったけど、それとはまた全然違う心理。こっちはきっと、いけないと分かっててもついやってしまう、大袈裟に言えば禁忌を犯す行為だから、やめられないのかも知れません。

山元麺蔵でうどんをすすり続けたあの日

Date: 13/08/24 Photo: Nikon D300 + AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G