空耳アワー

napoli

AMATAです。

あれは高校の頃でした。

二人組の友達から『空耳アワーな曲を見つけた!』と言われ、学校帰りに家に連れて行かれるやいなや、彼らは意気揚々とその曲を流し始めました。該当の空耳な部分に差し掛かったとき、その曲にカブせるように空耳フレーズを合唱。当時この言葉があったかは分かりませんが、どや顔で。

空耳アワーの面白さは、まず正しいフレーズをネタフリとして伝えておき、空耳したフレーズが面白かったり秀逸だったりした上でさらに『確かに聞こえる』かどうかにあります。それを基盤にあの真面目にふざけて作った映像が加わり、笑いの相乗効果を生んでいます。

そのプロットを100%無視して僕を笑わせようとしたことも驚きだったけど、見つけた空耳フレーズが『段ボール』だったという、文でもなければただの一単語だったのも衝撃でした(何かしらの英語部分が『段ボール』に聞こえたらしい)。この記憶が狂おしく鮮明に残っているのは、おそらく15年以上経った今でもこの一環の行動が自分の中で消化しきれていないからだと思います。

もはやパンクすらしている、容量の限られた脳の片隅にずっとこびりついています。

Date: 11/01/26