役割

電線|京都十条

誰にでも役割はあります。

例えば高校野球の一番バッター。相手投手の調子や球筋を見極めるため一球目からいきなり打ちに行かず、なるべく球数を投げさせて分析を行います。もちろんこれはただのセオリー。重視しないケースもありますが、それでも何かしらの役割は必ずあります。

小学校の卒業アルバムに書いた『将来の夢』。クラスみんなの夢が書いてある1ページ。僕は安藤なので出席番号は常に早い方ですが、『ア業界』の中では若手も若手。小学六年生の時、僕の出席番号は2番。1番は足立(あだち)。

ここで一番バッターの役割について振り返ります。コース料理でいきなりメインの料理なんて出してはいけません。全体の構成があります。徐々に盛り上げた所でメインの登場です。つまり足立は”突き出し”あるいは前菜的な役割を担うのがセオリー。次である僕の『マンガ家になる』という純真な夢へとバトンをつなぎ、そして2番バッターである僕も次の池田の夢へとスムースに連携するのです。それが個々の役割というものです。なのにそれなのに足立の将来の夢、『天皇になる』ってそりゃないよ。これじゃあ僕はスリムクラブの後の銀シャリじゃないか。

先頭打者に満塁ホームラン打たれた苦い思い出。

Date: 11/01/27