見守る

煌雲(きらめくも)

つい忘れがちになる視点。

少し前、のっぴきならない事情で捨て猫を保護することになり、電話とメールとSNSをフル活用して里親を探しました。とは言え命を預かるシビアな問題。いい返事はなかなかもらえない。そんな中、手を尽くしてくれた人も少なからずいて嬉しかった。分かりやすく力になってくれる人は、分かりやすく嬉しい。

運良く里親が見つかり、声をかけた人たちにその報告をすると、反応をもらえなかった人たちからもたくさん「良かった!」と反応があった。ちゃんと見守ってくれていたことが、とても嬉しかった。

僕の座右の銘は「やったもん勝ち」。やるか、やらないか。少し焦ってもいたし「手伝ってくれる人、くれない人」の両極端で考えていたけど、そのどちらでもない「見守る」という視点が抜け落ちていたことが今となっては恥ずかしい。猛省。

考えたら震災も同じ。被災地のために何かするのか、しないのか。だけじゃなくて、見守っている人だってたくさんいる。むしろそんな人の方が圧倒的に多いはずなのに。見えていないところがまだまだある。

それにしても、「見守る」。とてもいい言葉。

Date: 12/10/06