1456|式年遷宮を4ヶ月後に控えた伊勢神宮に行ってきました

荒祭宮|伊勢神宮(内宮)

はじめて行った伊勢神宮は新鮮なことだらけ。「外宮(げくう)」「内宮(ないくう)」の2箇所に分かれていることや、今年は20年に一度の式年遷宮であること。7月には「お白石持」という遷宮にちなんだ行事があり、それだけは地域の人でも参加できること、などなど。

式年遷宮。言葉だけで説明するのは難しいので、ぜひぜひ伊勢神宮に足を運んで下さい。一見どころか百見くらい価値があります。1300年も昔から続いている行事で、20年に一度のサイクルで宮社を総リニューアル。すごいのがこのリニューアルの仕方。改修工事のように同じ建造物を手入れするのでなく、隣に全く同じものを建ててしまう(写真)。神様は20年ごとに隣に引っ越しを繰り返します。そして今、20年を経た宮社と同じカタチをしたフレッシュな新人が隣同士に並んでいる。神様をいつもきれいな場所に迎えるためだとか、建築技術の伝承だとか諸説あるようです。職を失わせない仕組みでもあったのかな、とか妄想したり。

荒祭宮(式年遷宮)|伊勢神宮/内宮

まだ全く風景に溶け込んでいない出来たてほやほやの宮社なんて、そんなの一度だって見たこと無かった。その違和感はたとえようがないし、隣に同じものが建っているのはハウスメーカーの分譲地くらいだと思っていたので、こんなものすごい文化が日本にあったことを知って、誇らしさを感じました。まるで歴史の証人として立ち合えたような感動。ぜひ生で見て感じて欲しい。日本人として生きていて、ずっとこういうのを知りたかった。外宮に最近できた、遷宮のことが詳しく分かる博物館「せんぐう館」もおすすめ。大満足。

式年遷宮は10月2日が内宮、5日が外宮。是が非でも行きたい。

Date: 13/06/17 Photo: Nikon D300 + Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G