走るメカニズム

旋回|大津港

“走るメカニズム”について
これまで深く考えたことはありませんでした。

考えなくても、走ることはできるから。

それが半年ほど前に偶然出会った
「体幹ランニング」という一冊の本のおかげで
走るメカニズムを学ぶことになりました。

学ぶなんて堅苦しいものではなく
さらっと読んで「なるほど!」と納得できるもの。

僕はその手の理論が大好物だから
ひとたび共感するとすっかり虜になって。

それからというもの
走る時に必要な身体のパーツを頭の中で細分化して
それぞれ意識しながら走るようになりました。

パーツそれぞれが自分の役割を果たし
無理なく身体を連動させる。
その一連の動作こそ「走る」という行為。

固く言えば、そんな感じ。

ちなみに僕は走っている時
いつも「からくり人形」をイメージします。
歯車が噛み合って動くアレです。

人間には歯車なんてありませんが
骨格や筋肉よりもその方が
上半身・腰・下半身の連携をイメージしやすい。
ここでも「機械化」が登場します。

メカニズムを理解して走るようになると
まず身体への負担が減ります。
すると長い距離を走れる余裕も生まれるし
最後には速く走れるようにもなります。

自分でも驚いたのは
こうして意識して走ることに
まるで初めて逆上がりが出来た時のように
あらためて感動してしまったこと。

ランニングを続けるのも大変と言うけれど
「もっと上手く身体を使いたい」
それだけでけっこう楽しめてしまうのです。

Date: 12/04/07