1466|東北(5)いわきまとめ

今回お世話になった友達夫婦は、いわきに住んでいます。自分たちで決めて、住んでいます。たった一日だったけど、放射能と向き合う姿勢を垣間見ました。関西に住む僕みたいに、自分の環境が安全なのか分からないまま曖昧にして日々を過ごすことなく、なるべく安全に暮らすため、できるだけの情報を集め、できる限り具体的な対策を取っていました。

どっちが安全か本気で分からなくなる。

新聞に載っている地域別の放射線量を毎日チェックし、水や食べ物など、口にするものに対して決まりごとを作るのはもちろん、放射能そのものや内外の被曝について聞かせてくれたことは、まるで専門家と話しているようでした。「海と川の浸透圧の違い」の話まで出てきた時には、感動すら覚えました。

それは覚悟を持ったからこその行動で、至ってポジティブ。現に2人とも楽しそうに見えました。過去に起こった想像を絶する体験に僕は何も言えないけれど、それでも「前向き」という言葉が似合うんです、本当に。そんな二人も、いわきに住み続けることを簡単に決めたわけでなく、職を変えてでも他府県に移住する考えも当然持っていました。悩みに悩んだ上での選択。それはもう「生き方」で、誰がとやかく言うことじゃない。ただ僕は二人が大好きだから、いわきにはきっとまた遊びに行きます。

この場を借りて改めて本当にありがとう、さとことsing a song.

Date: 13/07/05 Photo: Nikon D300 + AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G + iPhone 5