業の肯定とアナログ人間

夕群れ|長野県松本市

最近よく聴く談志の落語。以来、氏の有名な「業の肯定」という言葉が気になっています。この間の「言葉を枯らさない」といい、噺家の発する言葉は奥が深い。

浮かんだのは「アナログ人間」って言葉。よく考えたら、こんな当たり前の言葉はない。「デジタルパソコン」みたいな。んー、野暮ったい。でも使われる。きっとこれも業の肯定(たぶん)。

元々の意味はネガティブ。平たく言えば「パソコンとデジカメが苦手」。「アナログ人間」って、それを救う言葉なんだろうなぁ。人間、自分で自分を否定したくない事だってある。自分が時代遅れなことを認めながら、本質は失ってないことも含んでる。最後は肯定的で、力強く響く。そこまで考えて使っている人はいないだろうけど、無意識に頼もしい言葉に惹かれるのかなぁ、とか。こういうの、本当におもしろい。

Date: 13/02/04