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a bag

僕がモノを選ぶ基準は「どこか一点でも惚れ込めるところがあるか」。万能である必要はこれっぽっちもないし、周りの評価も気にしない。僕が気に入ればそれでいい。

笑われるかもしれないけど、惚れ込んで買ったモノは何年経っても「あ〜やっぱ好きだなぁ」と声に出したくなる(出すことも実際ある)。そういう不思議な魅力が宿る。人によっては不便と感じるようなことがあっても、僕には関係ない。燃費が悪いだのケアが大変だの、むしろそこがいいんじゃない、とさえ思う。何もかも優れているのは便利かも知れないけど、愛着は湧かない。

そんな出会いは滅多にないから、たとえ欠点があっても許せてしまう。それどころか、むしろそこが魅力にさえ感じてくる。欠けてることこそ、愛おしい。惚れ込むって、そういうこと。

Date: 15/07/05 Photo: SIGMA dp3 Quattro