コンプレックス(1)
常に出遅れている意識
デザインの専門学校に入ったのは、当時好きだった英語を勉強していた四大を卒業してから。つまり一般的に4年出遅れています。マイナスからのスタート。著名デザイナーのプロフィールに書かれている美大には入れず、入学の敷居はそれほど高くない専門学校。学校には高校を卒業したての子がほとんど。
出遅れているから、この子達と同じモチベーションで日々を過ごしては絶対にいけないと思ったし、一学年100人か200人かは忘れてしまったけど『この中で一番になれなかったら先はない』覚悟だったから、とにかくがむしゃらに頑張っていました。時には同級生に『自分が一番だと思ってるでしょ?』と言われたこともありました。事実、思ってました。そう思わないと自分を保てなかったから。
このコンプレックスは10年経った今でもずっと引きずっていて、出遅れている自分がサボったら、前を走っている人達にどんどん差を付けられてしまうんじゃないかと。その温度は年々穏やかになってこそいますが、一生消えることはありません。
それが、今のフットワークの軽さに繋がります。
Date: 11/03/10