さや侍(感想)

柳原良平の雑貨

M-1の季節になるたび、
今年こそ笑い飯優勝して欲しいと胸に秘めた期待。
人志松本の映画には、
これとよく似た感情をいつも持っています。

何かやってくれるんじゃないか。
今度こそきっと爆発してくれるんじゃないか。

そう信じて挑んだ三作目『さや侍』。

ニュアンスで言うと、
張り切ってお寿司を食べに行ったのに、
出てきたのがなぜか親子丼で、
でも食べたら食べたで残すほどでもないから、
とりあえず胃袋は満たされた感じ。

前作に比べ『映画観た感』は強くなった反面、
『松本映画観た感』が薄れたような、
イヤ薄れてはなくとも人志のその部分持って来られても、と。

本人は絶好球かも知れないけど、
僕からしたらストライクの枠に入ってないし、
もし『今の絶対ストライクやんけー!』とアピールされても、
お寿司食べたかった僕にはボールとしか思えず。

そもそもそのストライクゾーン自体、
人志松本のおかげで生まれたとすら思ってるし、
その張本人が何でいきなりそんな球を投げ出すんだと、
複雑でやりきれない思いは未だ残ります。

Date: 11/06/22