Instagramの話から

お花見|宇治川さくらまつり

(はじめに)

【パイセン】部活やバイト、同じ職場の“気の知れた”先輩のこと
【先輩】パイセン以外の年上の方(最近になって出会ったとか)

(本文)

この間、先輩デザイナーと2人で飲んでいた時のこと。今をときめく写真共有アプリ「Instagram(インスタグラム)」の話になり、その先輩曰く、「インスタグラムのおかげで写真がもっと好きになった」と。そういう人、劇的に増えたんじゃないかなと思います。いいことです。

ただ、僕は使い始めてすぐにアプリを削除しました。写真の中身よりもフィルターの処理が勝ってしまって、どれも似たり寄ったりの味になってしまうから。パイセンカメラマンも同じことを言っていました。写真にどっぷり浸かっている人は割とそういう傾向にあるのかも知れません。これはこれで愛すべき頑固者。

そんな「好き・嫌い」トークで盛り上がっていた時に、ふと先輩が僕に言った一言。

「AMATAくんって、言葉で伝えるタイプのデザイナーだよね。」

理論派や感覚派。そんな分類はしても、「画(え)で伝える」「言葉で伝える」で括ったことはなかったので、頭の中にものすごく新鮮な風が入ってきました。それと同時に「そもそも僕はライターでもないのに何で毎日文章を書いてるんだろう?」という、ずっとモヤモヤしていた自分への問いかけがその瞬間、晴れることとなったのです。あぁ、僕はずっと言葉で伝えたかったんだ、と。

その先輩はどちらかと言うと「画で伝える」のが好き、と。話すのも得意ではないから、画で伝える方が自分には向いている、とも。僕はおしゃべりも大好物なので、言葉で伝えたがるのはなるほど納得だなとその時思ったのです。

Date: 12/04/12