第41回NHK上方漫才コンテスト

街角|東京のどこか

昨日の『第41回NHK上方漫才コンテスト』は見事スーパーマラドーナが優勝。結果を先に見てしまったものだから『なんで!?』って思ったけど、帰って本編を見たらなるほど納得。

スーパーマラドーナ。のび太とジャイアンの組み合わせがどうにも好きになれなくて、というか僕には武智のツッコミが暴力のベクトルに向かっているようにしか見えなくて、こりゃどうにも笑いにならないな、と。舞台の空気がいつもよろしくない。そんなわけで僕の中の『解散しにゃイカン』リストに入っていたコンビでした。

でも昨日は圧巻でした。こんなネタも出来るのね。一度解散して再結成、しかも解散前の『マラドーナ』に”スーパー”を付け足しただけはあります。自らハードルを上げて戻ってきた。素晴らしい。

さて、これからどうなる。ノンスタイルみたいに思い切って過去のスタイルをキレイさっぱり捨て去ってくれたら今年か来年あたりプチブレイクしそうな予感。今回みたく田中がガンガン前に出てくれたら、武智の突き放すツッコミがいい感じに生きてくる。絶妙なバランス感覚が必要です。最高に楽しそう、このチューニング作業。

実はM-1終わりから、漫才のレベルが全体的に停滞しているように感じていました。年末年始のネタ番組でやや過食気味になっただけかも知れませんけど、大好物だったプリンを最近嘘みたいに食べなくなったように、漫才も徐々に見なくなっていくのかと思うと、ちょっと悲しいな、と。

でも大丈夫。やっぱり芸人は日々進化しているし、少し前の『笑・神・降・臨』で観たナイツの長尺ネタには感動を覚えました。他にも若手ではミルクボーイあたりの成長を今年は楽しみにしています。コンテスト準優勝の『さらば青春の光』もすごく良かった。惜しくも優勝は逃したけれど、一本目の居酒屋ネタは相当インスパイアされました。あのクオリティ続いたら優勝したと思います。

Date: 11/03/05