デザイナーと言語化能力

紫香楽一乃宮 新宮神社

人と話すたび自分は「ことば」が大好きなんだなぁと自覚します。いま相手が話していることを一言で表すならどんな言葉だろう、このヘンテコな動きを音にしたらどんな音だろう、この美味しさを言葉にするとどんなだろう。考えるでもなく、常にそんなことが頭を駆け巡っています。みんなそうなのかと思ったら、そうでもない。

カタチにするのが仕事なデザイナーにとって、言語化する能力は欠かせないように思います。例えば映画「レミーのおいしいレストラン」みたいに、味をアニメーションで表現する試みも、まず味を言語化することから始めているはず。単に「美味しい」「すごく美味しい」では広がりに乏しい。「こってりした旨味にわずかな甘みが合わさって、それでいて後味は爽やか」みたいな言語化の工程を経て初めて具体的なビジュアルが決まる。そう思う。でも女の子は違うかも知れない。

僕と「ことば」は切っても切れない関係。昔「AMATAくんって、言葉で伝えるタイプのデザイナーだよね。」と気付かせてくれた先輩デザイナー大西さんの言葉は永遠に消えることがありません。それくらい、しっくり来た一言。

明日は急遽、朝から広島へ出張。ブログもお休みします。

Date: 13/03/26