あえて感覚に頼る

旧開智学校|長野県松本市

デザインを決める時、理論を駆使する場合もあれば感覚を頼りにする場合もあります。それぞれが両端にあって、案件に応じて配合を変えます。前者に偏りすぎると面白味に欠けるし、後者を頼りすぎても正しさに欠ける。

それでも最近は、意識的に後者に寄るよう心がけています。時代がそっちに飢えているように思う。だから日々、感覚を研ぎ澄ます必要性を感じています。半端な感覚には頼っちゃいけない。ただし面白味に欠けることが悪いわけじゃない。それは本当に案件に寄りけり。見極めを間違えるべからず。

写真は松本にある旧開智学校(小学校)。重要文化財でもある擬洋風建築。お城は無理でも、この頃の建物には想像力がよく働く。それに、擬洋風建築には日本人の「たましい」を感じます。だから好き。新潟で見た「旧新潟税関庁舎」もそう。

そうそう、松本城からここまでの道に迷い、地元の方に尋ねたら親切に車で送って下さいました。ありがたい。あと地元の美味しいパスタのお店情報も(行かなくてごめんなさい)。そこはやっぱり、信州そば食べたくて。18きっぷの旅の旨を伝えたら今回も言われましたよ「学生さん?」って。

Date: 13/01/19