僕がMacを使うんじゃなくてMacが僕を使い始めた瞬間
忘れもしません。
あるべき主従関係がその瞬間に一転したこと。
もう10年近く前になる話です。
当時はPowerMacG4を使っていました。
大容量のデータを保存するには数分かかる処理速度。
じゃあ保存中に休憩するか、そんなペースで進める仕事。
保存が終わった頃にまた仕事を再開。
とても釣り合いの取れた関係でした。
そんなある日。
PowerMacG5が仕事場にやってきます。
彼はエリートでした。
G4に比べ何倍もの速さで処理を行う馬力の持ち主。
筐体の材質がプラスチックからアルミに変わったこともあり
汗ひとつかかず任務を遂行するクールガイ。
そのおかげで
いざ休憩しようと席を立とうものなら
襟を掴んでまた席に戻さんとばかりの威圧感。
席を立たせないという表現の方が適切かも知れません。
保存はもうとっくに終わっているから。
ここからペースが狂い始めました。
僕がMacを使っているんじゃなくて
Macが僕を使い始めた瞬間。
今でもその感覚はずっと残っています。
Date: 12/02/17