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Himeji castle

青春18きっぷで、ぶらり。

目的地を決めず、3割ほど読み進めた小説を相棒に。気が向いたのは、純白の城。最寄り駅で御座候を赤と白と、ひとつずつ。名に恥じない歴史とスケール感、そして美しさがあった世界文化遺産。花見を楽しむ人もいた。

70歳近くに見える、だけれども姿勢のいい職人が手打ちするうどん屋にふらりと立ち寄って、年季の入った絶妙な感触のうどんが気持ちよく染みこんだ。いかにも家族経営らしい、緊張感とゆるさが混じり合った空気が優しかった。

コーヒースタンドを探して、カフェラテと焼き菓子をいくつか。友人のカフェで時々バリスタまがいのことをしていて、余所のお店が気になる。カラダに合わないと知りつつ、時々コーヒーが飲みたくなる。この日は気分を優先する。

海が見たくて、日生(ひなせ)に向かう。読みかけの本はひたすら面白い。駅の近くにある展望台に上った。静けさで賑わっていた。日常から離れることは、視覚よりむしろ聴覚が大事なんじゃないかと思う。にじんだ汗が引くまでベンチに寝そべって、無意識にアタマに浮かんだいくつかのことと話す。夜に三ノ宮で人に会う予定があって、カキオコは断念する。酒屋でビールだけ買ってすぐ飲んだ。

Date: 18/03/29 Photo: iPhone 5