2092

lighthouse

他人事をじぶんごとに、じぶんを他人のように。

なんて言うと「君の名は。」みたいだけど、僕の2016年は、この言葉で言い表せる。どちらにも共通するのは、あるがままを見ようとする姿勢。

何か起こった時に「もう一人のじぶん」がやってくるのが今までだとすると、今はいつも棲み着いているような、ココロの食費2倍になるような、そんな感覚へと変わる。無意識の時間を減らして、意識する時間を増やした。

そのおかげか、誰にも言えなかったココロのうちを、これまで以上にいろんな人から聞かせてもらえた。「安藤くんだから言うけど、」を、よく聞いた。すごく光栄という気持ちと、吐き出す人ができて少しでも気持ちがラクになってくれたらいいな、という気持ちの両方がある。「本当に困った時にアタマに浮かぶ人」でありたいと、20歳の頃から思っているから、やっとそうなってきた気がする。ありがたい。安藤の「安」は安心の「安」、なのです。

言葉は、態度は、ココロのうちが出発点にある。いつもそう捉える。人を理解することは、ココロのうちを知ること。見たままで判断しないこと。なるべくイメージから離れること。「そこまでしてしんどくない?」と言われるけど、しんどくもなければ、ラクしたくもない。これはただ、自分のためにやっているだけ。人が自由になると、自分も自由になれる、それだけのこと。僕にとっては、人を理解しないのは、自分を理解しようとしないということ。

大袈裟でも何でもなく、やっと人生が始まった気がする。これまでで断トツに楽しい一年。慌ただしい最中(さなか)にこんなブログを書いては現実逃避する、ステキな矛盾まで丸ごと含めて。

Date: 16/12/27 Photo: SIGMA dp3 Quattro