2117

transmitted light

ひとつの仕事を納めるたび、肩の荷がひとつ下りる。その時はじめて「最後まで緊張を切らさず終えられた」と実感できる。すでにカラダが覚えている類の仕事や、何かしらの理由で緊張を維持できなかった時は、あまり実感がない。緊張を切らさなかったかどうかは、精度にも直結する。おまけに一週間くらい働きたくない欲求にまで直結する(ごく自然な感情です)。

支払って下さった分の役割を果たせたかどうかは、ほとんど、後になってしか分からない。お客さまが喜んで下さるかどうかは、ひとつの通過点。期待どおりの作用を生んでくれるかの方がずっと肝心で、そこクリアできて及第点。それ以上の「予想しなかった何か」まで起きてはじめて合格点。この基準で行くと、仕事を納めても、これっぽっちも満たされることがない。そういうものだから、仕方がない。

役目を果たせた時、もうひとつの荷がやっと下ろせる。そんな事をひとつひとつ繰り返すのがデザインの仕事。そんな事をひとつひとつ繰り返せたら、仕事が仕事を呼んでくれる。目の前のことに、自分の意志でどこまで真剣に向き合えるか、それだけだと思う。今日も長かったひとつの仕事を終えて、一週間くらい働きたくな

Date: 17/05/31 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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fresh green

優れているとか、劣っているとか、「何かしらの基準」があってはじめて生まれる。

人に優劣なんて、神様にだってつけられない。足が速いとか遅いとか、運動会やオリンピックなら、話はまったく別のもの。ひとたび日常に戻れば、足が速いかどうかが、ただそこにあるだけだ。足が速くても偉くはないし、足の速くない人だって、笑顔がとびきり素敵かも知れない。じゃあ、足が速くて笑顔がとびきり素敵な人は?信じられないくらい他人への配慮に欠けているかも知れないよ。いくつ金メダルを持っていても、人そのものに優劣はつけられない。

それでも、つけられないはずの優劣を、つけようとしてしまうのが、人間って生きものだ。あの有名な「DA.MO.NO」だ。自意識と呼ばれる、自分でつくった基準で。自分だけのものなのに、自分以外からは丸見えの、何とも照れくさい基準だ。まぎれもなく、それも自分だ。

Date: 17/05/29 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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coffee time

フォトグラファーのWebサイト。

依頼してくれたはいいものの、当初は話を聞いても支離滅裂で、何をしたいかが全く感じ取れない。その代わり、余裕のなさや焦りがひしひしと伝わってくる。それ以前から余裕を失っているのは分かっていたし、まずは「ゆっくり旅でもしようか」と投げかけてみる。思えばこれが一番のデザインだったように思う。高校の同級生だから、そんな提案も許される。

2泊3日。日常から遠く離れて、ちょっと、では済まない贅沢な旅。大自然を眺めながらのんびり温泉に浸かって、チカラのある料理をいただいて(もちろんお酒はペアリング)、朝起きてもやっぱり目の前は大自然で、半年が経った今でも記憶は鮮明に残る。そんな時間が落ち着きを取り戻してくれたのか、2日目の車の中で「依頼してくれた方の目になりたい」と話してくれた。自己主張しない性格だからこそ言える、ココロからの言葉に聞こえた。

その想いを軸に、それでいて中身はロジカルに。福笑いみたいでおもしろい、だけど中身はマジメなんだよ、という印象を保つための加減だけ手を加えて、それ以外は最大限に素材を活かすことにした。あとは、狙い通りの役割を果たしてくれること、役割以上の役割を果たしてくれることを祈るだけ。

50種類以上ある目のイラストは、奥さんや娘さん、友人、知人に協力してもらう。その方が愛着も湧くし、いろんな人が関わってくれていることを暗に込めてもいる。余裕を失うと、自分を見失うと、どうしてもその視点を失いがちになるから、お守りのような役目にもなって欲しかった。今回のご縁を繋いでくれたり、ご協力くださった皆さんには本当に感謝します。

YOSHINORI YAMAZAKI

Date: 17/05/26 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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paper drip

きのうの一日。

100%自分が悪いことについて謝りの電話。午前中には、と約束して9時頃にかけるつもりが、ギリギリの11時半になった。電話をかける直前なんて、心臓はバクバク。なかったことにしたい気持ちも微かによぎった。自分のココロを基準に置けば、人間なんてそんなもの。80歳になっても変わらない確信がある。相手のココロに基準を置けるか、そこに振り切れるか。大事なのはそれだけ。

高島にあるワニカフェでランチ。クルマで小一時間。美味しいはもちろん、カラダに負担が少ない。滋賀にはそんなカフェが多い。おまけに居心地までいいものだから、満席なのもうなずける。少しご主人とおしゃべりさせてもらったあと、読みたかった本を読んだり、手紙を書いたり。長居しているうちに、漁師の方が大きなビワマスを持ってやって来た。帰りに郵便局の場所を教えてもらう。もちろん、間違える。

人と会おうか悩んで、でも少し疲れを感じて、やめた。今はカラダの声を優先してる。守山の仁々木でどら焼きを買って、コーヒーを淹れて食べた。黒いもの同士で仲がいい。風が気持ちよさそうで、録画した「ダウンタウンなう」を見終えて、隣の駅までランニング。お風呂に入る前にメルボルンに住む義理の親戚と電話。メルボルンは僕に合うらしい。元気そうで良かった。

Date: 17/05/24 Photo: SIGMA dp3 Quattro

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sky blue

連休のあいだ、録画したまま放置していた番組を見たり、収納の中身を整理したり、生活動線を見直したり。気にはなっていたけど見て見ぬフリしてたことに自然と意識が向かう。他人事のように「おもしろいなあ」と感じた。そうか、今は、そこなのか、と。これぞ大型連休のなせる業。すみずみまで目が行き届くのは、すごく気持ちがいい。ちょっとした深呼吸みたいなもの。

健康について考えると、内臓が浮かぶ。ひとつひとつの内蔵が元気に活動していたら、きっと健康に近い状態なんだと思う。10年以上もカイロプラクティックに通うと、こんな発想さえ普通になる。ストレスだって、内臓にすぐ影響するしね。会社に置き換えると、社長もスタッフもみんな元気なら、その会社はとても健康な気がする。そういう存在に、人は自然と集まるもの。

身の回りの内蔵を元気にしようと思う。自分のことなら、まさに内蔵を。空間なら、見えない所を。会社ならスタッフを、パソコンならフォルダを。仕事ならお客さまを。日常なら目の前の人を、それぞれの自意識を。できることは僅かでも、なんとか感じ取ろうとするのが自分の考える関わり方。

Date: 17/05/12 Photo: SIGMA sd Quattro + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

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cassette

あと5回くらい行きたいと思っていた矢野顕子×上原ひろみ「ラーメンな女たち」ツアーは、その次の週にも行きました。あんまりにも良かったので、オトナの力でチケット確保。電車にゆられ名古屋へ。前回は3階席、今度はアリーナ。やっぱりいいものはいい。フェスティバルホールの時に一緒だった友達から「ラーメンな男ですね〜」とうまいこと言われる。悪い気分じゃない。

話は変わり、カセットテープ買いました。音楽でもアナログの良さが見直されるこの頃。愛車でカセットとMDが聴けるものだから(なのにCDだけが付いてない)、ものは試しに。そういえば曲の入ったカセットを買うのは生まれて初めて。ものすごく新鮮で、ちょっとドキドキ。曲が聴きたいから車に乗る、みたいな習慣が生まれつつあります。いい気分。

明日から6日間、お休みをいただきます。毎年毎年GWは体力回復に充てていたのに、今年は体調管理に取り組んでいるおかげで、体力はそこそこ回復済み。大変だったけど、やればできるんですね、こういうの。自分で自分を褒めます。「何もしたくない」から「何をしよう」に意識が前を向いてる(まさかこんな日が来ようとは。。)。というわけで、気分って自分次第でなんとかできるみたいです。

みなさんも良いお休みをお過ごし下さい。どうか全力で休んで下さいね。

Date: 17/05/01 Photo: SIGMA dp3 Quattro